第2508回「気温が下がり始めてコオロギが鳴き始めたところで」
2015/08/20(木)

「ま〜た台風が来ているな」
 スッ
「お前じゃない、すっこんでろ」
「なんですと!?」
「15号と16号が接近中。同時に来てるね」
「明日以降、日本に影響がある予報だな」
「台風情報はしっかりと把握して、暴風雨に備えないとね」
「おーい」
「土砂災害や水害にも注意だな」
「横須賀だと山崩れが多いから」
「もしもーし?」
「そういえば話変わるけど、国際宇宙ステーションへの宇宙輸送船、『こうのとり5号機』が打ち上げ成功だってね」
「うん。国際宇宙ステーションへの物資輸送は、日本、アメリカ、ロシアの三カ国が担当しているけど、去年10月以降アメリカとロシアの輸送船で相次いで事故が発生して、物資が届かない事態になっていたんだよね」
「おーい?」
「今年の7月2日、NASAがJAXAに、6月28日に打ち上げ失敗したアメリカの『ドラゴン』宇宙輸送船で送り届ける予定だった、緊急性の高い物資の打ち上げを要請したんだってね」
「約210キロの物資を、既に積み込み物資が決定されていた『こうのとり』に、更に詰め込まなければならなかったそうで」
「聞いてー?」
「余剰スペースがないってんで、どうしようかって話になったんだけど、実験機器を積んでいるところにスペースがあるから、そこに積み込んだらどうかって事になったんだよね」
「場所が場所だけに、そこに荷物を積むと打ち上げの振動で実験機器が壊れる可能性があったけど、貨物スペースから軽い荷物をそこに移動して、開いた空間に要請された荷物を積み込むという方法で、打ち上げが可能になったみたいだね」
「泣きますよー?」
「そんなわけで、7月29日、種子島にNASAから専用機が飛来したって訳だ」
「NASAの専用機が種子島に飛来するのは、これが始めてだそうだね」
「おお〜い?」
「水の再生装置とか、生命維持にかなり重要な物も含まれていたからなぁ」
「だね。あとは5日間かけて高度を上げて、24日には国際宇宙ステーションに接近するみたい」
「無視しないでー?」
「ロボットアームでキャッチするんだってな。緊張の作業となるだろうが、成功させてもらいたい」
「最後の詰めだからね」
「ほんと泣きますよー?」
「緊急性の高い物資だし、現場もなんとか届けたいと思っていることだろうな」
「宇宙ステーション乗員の、生命にかかわる事だからね」
「無視しないで!!」
「帰れ!!」
「リズさんも懲りませんね」

志乃(F-1)
注射と粉薬とアカが大嫌いな、チビで生意気な女の子。チビって言うなぁ!
伊理奈(F-2A)
志乃と大の仲良しで、志乃を弄るのがとにかく好き。アカとか別にどうでもいいらしい。
リズ(TYPHOON F.2)
圧縮こそ華麗、切り裂きなんて下品極まりない(らしい)。渾名はスレッジハンマー。





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