第2509回「いやほんとどうにかしないとマズイと思った」
2015/08/21(金)

「いやちょっとびっくりした
「何が?」
「また遅刻寸前とか?」
「違う! そうじゃなくてだな」
「……はい」
「今日さ、仕事中、非常口のところでさ。ああ、非常口って言っても売り場に面した、結構目立つ所なんだけど」
「うん」
「おっちゃん が おっちゃんに追い詰められてた」
「事件か!」
「まさかっ」
「そのさ、追い詰めてる側のおっちゃんがさ、『あるでしょ? あるよね?』って言ってるんだよ」
「カツアゲか!」
「ジャンプしてみろよ的な?」
「俺もそう思った」
「それはヤバイくないか同志?」
「うん、だから俺もこりゃ止めないとマズイ!と思って、実際何をやってんのか確認するために近づこうとしたらさ、気付いたのよ」
「……はい」
「追い詰めてるほうは万引きGメンのおっちゃんだった」
「あ、なーるほど」
「そういうことか。追い詰められてるのはつまり……」
「そう、万引き犯だな。警備室に連行されていったよ」
「紛らわしいっ」
「だな!」
「いやもしかしたら、壁ドンだったのかもしれないぞ?」
おっちゃん×おっちゃん の壁ドンって、誰が得するんだよ!」
「需要はあるかも知れんよ、私はご遠慮するけど」
「てか待てよ、警備室に連行されたんだぞ? 壁ドンのあとにその展開って……」
「あっはっはっ、そいつはぁお子様お断りな展開だぜ同志ぃ〜」
すっげぇ嬉しくないけどな!」
「で、その万引き犯はどうなったの?」
「さぁ? 常習犯だったらポリスメン のお世話になっちゃうけど、初犯ならどうかな? 店長と相手次第なんだろうな」
「ポリスメンのお世話になるとか、店長と相手次第とか、壁ドンからの流れで言うと、意味深だからやめとけよ」
「展開を変な方向に持っていくなよ」
「…………?」
「分からなくていいんだよ(ぽんっ」 ←アリスの肩に手を置いた

アリス(Su-37jk)
髪も白、服も白、とにかく白い無口・無表情。セラフィナよりは喋る。
リエナ(Su-37jkR)
偵察が大好きなお調子者。元気の塊、略して元塊。妄想癖な一面もある。
クリスティーナ(Tu-22M3)
割とネタに走る、都内某所に入り浸り!? (実用的な)筋肉フェチらしい。
秋元 健太(無気力星人)
アリスのマスター、趣味と萌えに生きる無気力星人。





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