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「機体番号とか機首番号とかさ、紙面とかでよく『#901』って書くじゃん?」 |
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「ああ、書くね」 |
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「例えばF-15Jの901号機ですね」 |
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「機体番号の付け方は各国で違うけど、空自の場合はシリアルナンバーの下3桁で、そのものズバリ通し番号だよな」 |
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「下3桁はな。F-15Jなら、#801〜965の165機だな」 |
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「アメリカ軍やロシア軍などなど、また違う方式ですね」 |
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「で、その#901なんだけどさ」 |
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「うん」 |
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「なんでシャープなんだろうね?」 |
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「あ〜、なんでだろ?」 |
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「なんでかな?(ニヤニヤ」 |
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「ちょ、なんでニヤついてんの?」 |
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「なんでだろうな? 伊理奈?」 |
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「はい、こういうことです。それは音楽記号のシャープではありません」 |
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「え!?」 |
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「だってシャープだろ?」 |
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「よく見比べてみな。左が機体番号に使うやつ、右がシャープだ」 |
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番号に使うやつ→# ♯←音楽記号のシャープ
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「あ! 向きが違う!!」 |
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「本当だ」 |
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「そういう事です。紛らわしいですが、機体番号などに使う『#』は井桁・ナンバーサインと呼ばれる、番号記号です」 |
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「うわっ、そのまんまかっ」 |
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「『ばんごう』って入力して変換してみなよ」 |
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「ばんごう……と、#「ナンバー」「井げた」、IMEにも登録されてるね」 |
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「『なんばー』でも出るぞ」 |
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「へぇ〜、そもそもそういう記号なのか」 |
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「うん。要するに『No.』と同じだよ。ポンド(lb.)の速記用として#を使う事もあるけど、その場合は901#(901ポンド)だよ」 |
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「日本じゃあまり馴染みがないかも知れないけど、アメリカだと#901って書き方は一般的らしいよ」 |
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「ずっとシャープだと思ってた」 |
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「私も」 |
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「紛らわしいですからね」 |
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