第313回「防御膜と防御壁」
2009/08/16

「ねぇ、空対空でアヴェンジャーぶっ放したらどうなるかしら?
「え?」
「はい?」
「いや、爆撃機に向けてぶっ放したら面白いんじゃないかと。たまには空中の目標も、撃ってみたい」
「そ、それは興味深いっスー!(そわそわ」
「駄目ですよ、ティアは変態なのですから、そういう喜ばすような事をしては」
「ああーん、そういう事言わないで欲しいっスー!」
「知ってるわよ、この子ド変態でしょ?」
「う〜ん、はつかないかな」
「なんでもいいわ、早く撃たせてよ」
「おおーっし、いつでもいいっスー!」
「だから──」
「ほらほら、ティアも劣化ウラン弾をご所望しているようよ?」
「……はぁ↓」
「早く! 早く!」
「そぉれ、喰らえ!(ズジャララララララララ」
「あひぃぃぃぃぃぃ」
「あ〜あ……防御膜も張らずに……霧になっちゃった
「──ふぅ……快感」
「…………(再生完了)ああ〜、やっぱすごい威力っスねー。あ、一応説明すると、防御膜っていうのは、身体全体を覆う、変な力で形成した防御用の透明な膜っス。バリアーみたいなものですね」
「普段は防御膜を張っているので、ミサイルや弾丸を受けても、そうそう簡単には霧状にはならないんです。もう一つ、防御壁というのがありまして、これはそのまま、変な力で形成されるシールドですね」
「常に出してちゃ力を消費しすぎるから、普段は使ってないっス。でも使うと……(防御膜壁・展開
「それっ(ズジャラララララ」
ギンギンギンギンギンギン)──っとこのように、弾きますよ。これは各航空ガールの能力によって、強度が変わるっス」
ズジャラララララララララララララ
「ギンギンギンギン)つまり限界があって……(パリンッ)──あひぃぃぃぃぃ」
「このように割れて、直撃すると。でも防御膜を張っていれば、致命傷にはならないですね。勿論限界はありますが。
防御壁を張らず、防御壁を薄く・若しくは集中防御的に使い、力の大部分を戦闘力につぎ込む戦い方をする航空ガールも居ます。同志ジェラなんかはそうですね、あまり防御はせず、回避と攻撃をする事で補っています。ただ、特に防御膜は飛行時のマイナス要素(空の異常な寒さや、圧縮断熱、気流や強風など)から身を守る役割もあるので、どの程度まで行うかは場合によりますね。
音速を越える時なんかは、防御壁を使って、自身よりちょっと先でマッハコーンを形成したりもします」
「はぁはぁ──いい、最高
「元が硬い機体なら、展開する防御膜壁の防御力は、同じ消費量でもダンチなわけよ」
「その点で、リーネさんやレオナさんは、ものすごく硬いんです」
「全部防御に廻されたら、貫けないんじゃないっスかー? やっぱここは核っスよ、核。味方も巻き込むけど仕方ないッスよね?
「同志ティアは粛清の必要がありそうですね」
「手伝うわ」
「ええ!?(期待に満ちた目」
「…………やっぱりやめた」
「ああーん、そりゃないっスー」

リーネ(A-10A)
渾名はガトリング・ボア。戦車を撃ち抜く事に快感を持っている。
ルーヤ(Su-24)
剣技に長ける少女。ジェラとナイチチ同盟を組んでいる。
テレンティア(M-4)
厚意で核爆弾をプレゼント。語尾に「っス」を付ける。





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