|
「セミが鳴イテたワ」 |
|
「もう9月中ごろよ?」 |
|
「随分と寝ぼけたセミだな」 |
|
「ココのトコロ、少シ暑かっタから」 |
|
「そうねぇ、30度を越えたところもあるみたい。残暑が厳しいわ」 |
|
「ワタシ、暑いト鉄板のヨウに焼けルのヨ」 |
|
「嘘をつけ」 |
|
「その体は金属じゃないでしょ」 |
|
「そうネ」 |
|
「冗談も言うようになって、ほんと、人間らしくなったわね。嬉しいわ」 |
|
「そウ、なのカシラ?」 |
|
「ええ、そうよ(ぎゅっ←抱きしめた」 |
|
「ア……」 |
|
「お前は仲間だからな。我々航空ガールは、血で血を洗う喧嘩を行っても、仲間なのだ」 |
|
「そう、もうあなたは私の仲間」 |
|
「……アリガトウ」 |
|
「仲間が増えるのは嬉しい限りだしな。しかし、それにしても……コオロギが鳴いているような時期にセミというのは、アンバランスね」 |
|
「両方楽しめてお得じゃないかしら」 |
|
「それはお得なのカシラ?」 |
|
「鬱陶しいとも言える。どっちかにしろと」 |
|
「じゃあセミね」 |
|
「……ああ、私が悪かった。コオロギだけにして」 |
|
「セミはマタ来年で」 |
|
「来年も暑いのかしら」 |
|
「うぅん……暑すぎるのだけは勘弁して欲しいね。冷夏も農作物的に困るけど」 |
|
「雨も問題ね。暑い日と雨の日が極端だったから」 |
|
「アア、あれハ中国の気象兵器の実k──」 |
|
「違うヨ!」 |
|
「妹月の反応は電光石火ね」 |
|
「電工石化?」 |
|
「字が違うヨ!!」 |
|