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「アハハッ、珍しい生き物が居るよ」 |
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「あら、何処に?」 |
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「ほら、あそこ」 |
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「…………マンボウ?」 |
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「マンボウって珍しいのかな?」 |
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「珍しくはないと思うけど」 |
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「え、だって普通じゃ見ないでしょ」 |
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「まぁそうだね。しかし大きいな、タンカーに激突する事もあるんだって?」 |
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「全長3メートル、体重2トン以上にもなるそうですわ。当たったら大型船もダメージを受けるわね」 |
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「アハハッ、やっぱ珍しいよ。すごい奴じゃん」 |
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「水族館だと、水槽の壁に激突して弱ってしまう事もあるそうだね」 |
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「皮膚も結構弱いとか」 |
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「愛きょうがあって可愛いよね、アハッ」 |
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「確かに」 |
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「マンボウ、に限らずだけど、魚って意外と人に懐くんだよ。毎日餌をあげているとね、外敵と認識しなくなるのかな。餌をあげる時、すぐに水槽から離れちゃったりすると駄目らしいね」 |
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「あのマンボウ、飼いたい!」 |
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「水槽がありませんわ」 |
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「大きすぎるよ」 |
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「えー」 |
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「えー、じゃなくて、人の話を聞いていたの? 3メートルにもなるのよ」 |
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「超巨大水槽が必要になるね」 |
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「じゃあどっかの海岸を爆撃して、自然の水槽作ればいいじゃん」 |
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「地形を変えるつもりかしら?」 |
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「アハハッ、どっかーんと」 |
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「駄目でしょ」 |
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「いいじゃん、マンボウ飼いたーいっ」 |
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「我慢なさい」 |
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「やだやだやだ」 |
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「はいはいもう行きますわよ(ズルズル←引っ張ってる」 |
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「ジタバタ)やー!」 |
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「ほら、諦めなさい」 |
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「あーっ、マンボ〜ウ!」 |
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