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「……あ」 |
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「……あら」 |
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「また会ったですね。なんで私が登場する回は、だいたいお前がいるんですか?」 |
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「こっちが聞きたいくらいだわ」 |
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「なんかセットにされているみたいで嫌です」 |
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「あら奇遇ね、私もよ」 |
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「仲が良いんだな」 |
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「誰が」 |
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「息がぴったりじゃない」 |
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「ふざけるなですよ」 |
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「ああ……嫌だわ、眩暈がしそう。こんな(指を指して)愚劣なスレッジハンマーとセットだなんて……」 |
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「指を指すなです。こいつ(指を指して)が居るから、私の立ち位置が微妙なのですよ。消してやろうかと」 |
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「互いに互いが邪魔なようね……消えてもらおうかしら?」 |
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「ならばどちらかを完全に消せばいいだろう。そうすれば、セットにしようとしてもできない」 |
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「え……」 |
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「う……それは……」 |
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「どうした? 消滅するまで殺し合え」 |
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「…………」 |
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「…………」 |
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「出来もしない事を軽々しく口にするな!」 |
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「あうっ(びくっ」 |
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「……っ(びくっ」 |
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「まぁお前達のはいつもの事だし、本気で言っているわけではないのは重々承知だけど。もうちょっと仲良く出来ないのか?」 |
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「そう……」 |
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「言われても……」 |
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「下らん柵は捨てろ、そのほうが楽しい」 |
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「……イズベルガ…………お茶しよう……」 |
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「ん、今行くわ」 |
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「…………また……説教かな……?」 |
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「どうかしら。ではフロイライン、失礼」 |
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「…………お、怒られたですよ。……お前のせいです」 |
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「…………あなたのせいでしょ」 |
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「…………別に嫌いじゃないですよ、別に」 |
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「…………私だってそうよ」 |
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