第3106回「台風狩人!」
2017/04/09(日)

「あ〜、現実の日本も30年ぶりに再開するって話だしネ」
「ん〜?」
「あ。アッキー、Web拍手にお便りきてるよ。ほいっ」


>日本軍にはハリケーンハンターは居ないのですか?


「ああ、そう言えば去年ニュースやってたな。『台風を直接観測』で検索すれば出てくる」
「……ダイヤモンドエアサービス社所有の、ガルフストリームUを使うようですが」
「航空機での観測とか捜索とか実験とか、あと自衛隊機の整備分解作業とか、H-60系のドアパネル製造とかもやってる会社だな」
「有人機でやるんだネ。無人の方が安全だろうけど、まだ研究段階だしネ」
「効果を検証する段階だからな〜。今年の8月か9月から始めて、5年後にプロジェクトが終了して、今後どうするかが決まるって話」
「今後どうなるかはまだ分からないネ。無人機と言えば、NASAのグローバルホークが、NOAAと共同でハリケーンハンターやったりもしてるけど、これはまだ評価実験中なもんで、去年のハリケーン・マシューに対しては、WP-3Dも観測やってるネ」
「……有人機で上空に向かい、そこから使い捨ての無人機を発進させるのは?」
「2014年のハリケーン・エドワードに対し、チューブから発射可能な無人機・コヨーテが、ハリケーン観測機から発進して高度1キロを飛行、帰還に成功したんだってネ。試験はWP-3Dでやったみたいだから、このときに使ったのもWP-3Dカナ?」
「まぁ詳しくはわからんけど、単発機のグロホで直接突入なんて大丈夫かね?」
「さぁネ」
「日本がやる研究は、高度1万3千メートルからドロップゾンデを投入するってのだから、直接突っ込む気ではななさそうだけど」
「説明見ると、そんな感じだネ〜。で、外機はどうなってんの?」
「気象庁の航空機による直接観測で、JE-2を改造して使っている。ってとこかな。直接突入もするし、場合によっては使い捨て無人機の使用や、ドロップゾンデのみで対処」
「そのJE-2の名は?」
JE-2JMA 台風観測機」
「……JMAは、気象庁の英語略ですね」
「JE-2は40m弱クラスの機体だから、現実のP-1と同じくらいの規模だネ」
「だな。あ、話は変わって現実世界の話になるけど、どうやらアメリカは、空母カール・ヴィンソンを朝鮮半島近海へ向かわせるらしいな」
「北に対する牽制狙いだってネ」
「……7日、シリアへの巡航ミサイル攻撃。……8日、カール・ヴィンソン」
「こういうのは手早くやらないと、メッセージ性が薄れるからな」
「さてさて、どうなる事やら」

アリス(Su-37jk)
髪も白、服も白、とにかく白い無口・無表情。セラフィナよりは喋る。
リエナ(Su-37jkR)
偵察が大好きなお調子者。元気の塊、略して元塊。妄想癖な一面もある。
秋元 健太(無気力星人)
アリスのマスター、趣味と萌えに生きる無気力星人。





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