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「んー、調べものしてると、すぐに時間が経っちゃうなぁ〜」 |
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「そうね、気付いたら2時間・3時間、あっという間ね」 |
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「集中しているとそうなるわね」 |
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「それで結局分からない、なんて事になると、ガッカリしますわ」 |
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「あらそう? 分からないって事が分かったから、いいんじゃない?」 |
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「余計モヤモヤしますのよ……」 |
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「モノによるかなー」 |
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「まぁ、分からないなら分からないでいいや、となるものは……あるかも知れないけど」 |
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「通信内容なら、とっても知りたいのん」 |
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「仕事だから──」 |
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「趣味なのよん」 |
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「Fuck !! 趣味で盗聴禁止!」 |
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「盗聴じゃないもん、SIGINTだもん」 |
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「同じでしょうに」 |
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「通信電波が勝手に入ってくるのよん」 |
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「受信しているんでしょうが!」 |
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「あ、雑音が入って何も聞こえないよー」 |
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「まったく……」 |
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「冗談よん」 |
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「本当に冗談か怪しいものだわ」 |
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「んー、寝ぼけていなければ大丈夫だよー」 |
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「寝ぼけて電波受信とかどうなってますの?」 |
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「SIGINT機だからー」 |
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「はぁ、そういう時って何? 夢みたいな感じになるの?」 |
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「うん、なんだか ほわほわ してて、よく解んないんだけど、夢に出てくるって感じかなー。だから殆ど覚えてないのね」 |
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「本当かしら?」 |
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「本当よん。昨日、エイリとフェメナが通信で言い合ってるの傍受──う"、う"ん、受信したけど、内容は覚えてないよー」 |
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「別に聞かれて困るような事じゃないからいいけど」 |
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「…………ねぇ? プリシラとジェラの秘匿通信とか、気にならない?」 |
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「ああ、それは気になるわね」 |
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「お仕事なら仕方がないのね」 |
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「だめだよ」 |
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「わっ、びっくりした」 |
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「だ・め・だ・よ?」 |
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「あら残念」 |
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