第3176回「技術開発は大事!」
2017/06/18(日)

「ん?」
「どうしました?」
「Web拍手にお便りきてるネ、ほら」


>この前のf35国内生産機初公開のニュースで思ったんですが外機世界では心神さんはどうなってるんでしょうか?


「あ〜、それね〜」
「これはネタバレ倉庫(の空軍装備の欄)にもひっそり置いてあるけど、幾つか技術開発の過程で生まれた機体があるよ」
「リエナさんのRAM(電波吸収材料)は勿論、私のRAMもそういった中で進化した物です」
「そしてステルス機に対抗する為の、アンチステルス技術も同時に開発されていったわ」
「ステルス機があらぬ方向へ弾いたレーダー波を、他の機体がキャッチしてデータリンクで共有、レーダー波を放った本人には見えてなくとも、他の機体がそれを探知するっていう事ネ、そういうのとか〜」
「ステルス機の微弱な反応を、それがステルス機だと見分けられるようなソフトウェア。つまりは、職人技をソフトがやるという事ですが」
「ステルス機ってのは、完全に反応がないわけじゃないからネ。反応が微弱だから、判別が難しいって事。だから距離が近付けばレーダーに映るの」
「外機の世界ではRAMを主体としたRAMステルスが主流で、そのうちRAM+アクティヴステルスが主流となる雰囲気ね」
「コストとの兼ね合いや、レーダー感度もあるしネ」
「それで、日本軍のステルス研究機ですが」
「ここに至るまでも実証機や実験機があるけど、現在はST-FORST-RAMST-ASTJSX-1 スマッシャーってのが、実験機として稼動状態にあるよ」
「ST-FOR(エスティー・フォー)は、STealth/FORm、つまり形状ステルスの実験機ね」
「ST-FORはアンチステルス技術開発の為に作られた実験機だネ。同時にそれは、形状ステルスの技術開発にも貢献しているけど、現在の主流はRAMステルスだネ」
「ST-RAM(エスティー・ラム)は、STealth/Radar Absorbent Materialの略で、RAMを主体としたステルス実験機ですね」
「ST-RAMもアンチステルス技術開発の為に作られていて、こっちはステルス形状は考えず、RAMによるステルスに全振りしてるよ。勿論、RAMの開発にも貢献してるんで、あたしのステルス・スキンはST-RAMの成果でもあるネ」
「ST-AST(エスティー・アスト)は、STealth/Active STealth、アクティヴ・ステルス及びコンフォーマル・アレイの研究の為に作られた機体ね」
「外版自体をレーダーアレイにしちゃうって奴ネ。スマートスキンっての。相手のレーダー波に対して、全方位に放てるスマートスキンからのレーダー波ぶつけて妨害する物だよ。ただ、現在のレーダーに対して高い出力がまだ出せてなくて、まだまだ研究開発段階だネ」
「これら3機はそれぞれワンオフ機だけど、技術研究用に戦闘も可能になっているから、有事の際には戦闘機として運用する事ができるわ」
「最後にJSX-1 スマッシャー。これはアンチステルス技術向上の為に作られたワンオフ機で、この4機の中では最新だネ。ウェポン・ベイ持ちの小型の機体にRゼロと同じRAM使ってるから、凄くステルス性が高いよ。これも有事の際には戦闘機として運用可能だよ」
「まぁワンオフ機なので、戦略攻勢で使うような物ではありませんが。主に整備的な理由で
「防衛の際にやむなく使うってトコだよネ〜」
「流用部品もいっぱいあるけど、ワンオフ部品もいっぱいあるのよ。ワンオフ機だから」
「技術開発部が丹精込めて手作りしてるから」
「というわけで、現実のATD-Xに当たる機体、X2Sから始まり、続いてX3S、ST-FOR、ST-RAM、ST-AST、JSX-1と続くわ」
「X2Sは主に形状ステルスだけど、形状型の開発はコストがかかるってんで、じゃあRAMで進化しようぜってX3Sが出てきて、アンチステルス技術の開発はX2SとX3S使ってたんだけど、専用機作ろうぜってなってST-FORとST-RAMが出来て、牛歩で進んでたアクティヴ・ステルスの研究が実機でやる段階になったんで、ST-ASTが出来て、アンチステルス技術開発のハードル上げようぜって事でJSX-1が出来たの」
「X2SとX3Sは流石に博物館入りしてますね」
「ちなみにX1は現実のX1G高揚力研究機よ。X2Sからなのは、ATD-XがX-2となったのと同じ理由ね」
「こんなとこカナ」
「そうですね〜」

リエナ(Su-37jkR)
偵察が大好きなお調子者。元気の塊、略して元塊。妄想癖な一面もある。
ルナ(Su-37jk)
割と積極的に行動するタイプで、マスターである鎌土に対しては特に積極的。趣味は読書。
カタリーナ(Su-37jk)
とにかく強気で世話好き、気楽な性格だが楽観的ではない。間違いなくカカァ天下。
(Su-37jk)
ファーストプロトタイプの精神生命体。訳あっていろいろ大変だった。一途で尽くすタイプ。





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