第3534回「沸いてるよ奴らが!」
2018/06/11(月)

「な、なによ?(じりじり」
「くくく……(じりじり」
「な、なんなの(じりじり」
「なぁに、久しぶりにMiG-21を斬りたくなってなぁ?(じりじり」
「バ、バッカじゃないの!? 面倒だからあっち行って!」
「と言いつつ武器を構えてくれる貴様が、割と好きだぞ?(真顔」
「はぁ!? な、なによそれ──あっ、ちょっと待って!」
「?」


ぷぅ〜ん


「パシッ)……やーね、もう蚊が出てきてる」
「む、こっちにも(パシッ」
「ふぅ、ちょっとちょっと、なんだか多いわよ?」
「ふむ、そう言えばこの近くの海に行った時、岩場の水溜りでボウフラが沸いていたなぁ、ウジャウジャと」
「ウジャウジャって、どれくらいよ?」
「数千、いや万の位に到達するかもしれないな。何しろ深い穴に溜まった『死んでいる水』に、それはもう離れたところからでも分かるくらいウジャウジャだからな」
「死んでいる水?」
「赤みがかっていたり、緑ぽかったり……要するに腐った水だ。ボウフラしか居ない。生きている水にはオタマジャクシがウジャウジャ居たがな」
「はぁ〜、つまり天敵が居ないから増えまくっているのね」
「まぁそういう事だな」
「そんなにバンバン増えてもらっちゃ困るわ、処理しましょう」
「我々の都合だな?」
「結構な事じゃないの、私は刺されたくないもの。それに先に攻撃してきたのはあいつらよ」
「ククク……同感だ、一時休戦だな。殺虫剤を用意しよう」
「ええ、やっちゃいましょ」

衛子(F-4J改)
流血狂。血の匂いのみならず、血という言葉だけですっ飛んでくる。サメかお前は。
エルテア(MiG-21)
叩けば響く、デフォルトツンデレ。F-4が大嫌いだが、ナム戦の話をしなければOK。





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