第412回「犬は喜び庭駆け回り」
2009/11/21

「お、雪だ
「おおー、雪だ
「雪上戦を思い浮かべるな、慣れていないと非常に厄介だ」
「なんで雪上戦なのよ、もっと楽しい事思い浮かべようよ。ほんと戦闘しか頭にないのね」
「む……ん、そうか」
「うぉぉぉぉぉ!! 雪だぁぁぁぁ!!」
「なんか来た」
「庭駆け回ってやるぅぅぅ!!」
「ごめんなさぁーい、うちのワンちゃん、しつけが不行き届きで
「まったくだ戦友、もう少し落ち着きのあるペットに育ててもらわないと」
「ちょ、そのいいかたやばくない? ペットとか!」
「え、違うの?」
「違うし!」
「違わないわよぅ、ほらお手
「わんっ♪」
じとーーーーっ
「ってやらせるなぁぁぁ! そしてそんな目で見るな!」
「ペットかぁ、何、支配されちゃってんの? 服従しちゃってんの?
「違うって!」
「あらーん、海袮ちゃーん、いい子ねー、ナデナデしてあげるわよぉー」
「くぅんくぅんっ」
「戦友……」
「それってマジでやってんの?」
「マジなわけないでしょ! ネタだよネタ、ネタとマジの区別くらいしてよ!」
じとーーーーっ
「ほんとにネタだってば!」
「でも時々、犬っぽくなるわよねー」
「いやそれは遺伝子のせいというかなんというか」
「何、服従の遺伝子でも入ってるの? 奴隷気質なの?」
「違う!」
「戦友、もういいんだ、楽になりなさい」
「違うってば!」
「まぁまぁ、いいじゃないの、粉雪に可愛がってもらいなさいって
「そうよー、たっぷり愛玩してあげるからぁー」
「じゃあご飯は一日5回、大盛りね
「それは駄目ー」
「ケチ!」
「駄目なものは駄目ー」

粉雪(E-767)
いつもほんわかしてるが、メガネをかけるとシャキッとする。
海袮(P-3C)
自衛隊のP-3C。潜水艦を沈めたくてしょうがないが、許可が下りない。
レン(SR-71A)
でかい翼を備えるツンデレ。普段は邪魔なので、縮めている。
イズベルガ(M-262 A-1b)
軍人気質で結構厳しい。教育してやる!





第411回へ  第413回へ

戻る
トップ