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「いい風呂」 |
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「突然何を」 |
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「いや、今日はいい風呂の日じゃそうじゃ」 |
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「1=い 1=い 2=ふ 6=ろ か」 |
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「成る程」 |
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「風呂はいいよね、温まる。こう、体の芯からっていうやつかな」 |
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「ですね。じわりと、疲れが抜けるような感覚がまた最高であります」 |
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「うむ。やはり一日の締めは風呂じゃな」 |
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「そう言えば、ここのところ温泉に行ってないね、ジェラ」 |
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「あ、そういえば。では明日にでも行きましょうか」 |
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「今日でもいいよ」 |
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「それじゃあ、今日行きましょう♪」 |
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「…………お主ら」 |
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「何か?」 |
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「本当に仲がいいのう」 |
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「んなっ、ご、誤解であります!」 |
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「そ、そんなに全力で否定しなくてもいいじゃないか……」 |
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「え、あ、そういうつもりじゃあ……」 |
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(カマかけておるのう、プリシラの奴め。思念が駄々漏れじゃ) |
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「じゃあどういうつもりなんだい」 |
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「そ、その……ガーベラさんは席を外してほしいのであります!」 |
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「ふむ、よかろう(退席」 |
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「ええと、その、やはり恥ずかしいと言うか……一応、アメリカとロシアとの関係もありますし、ライバルでもありますし」 |
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「ライバルがいちゃついちゃいけないのかい? リェースやチェカとはいつもベタベタくっついてるじゃないか」 |
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「いえ、そういうわけじゃぁ。でも、やっぱり恥ずかしいのであります。その、プリシラさんは特別でありますし」 |
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「恥ずかしいだけなんだね?」 |
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「はい、他意はありません」 |
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「ふふん、いいね、それ。かわいいよ」 |
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「申し訳ありません」 |
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「いいよいいよ。それじゃ、温泉行こうか」 |
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「はい!」 |
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「というお話だったんだよー」 |
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「ふむふむ、成る程のう。やはりか」 |
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「ていうか、あたしが偵察してんの、よく気付いてたネ」 |
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「まぁ、の」 |
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