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「あー、やっぱ電気ストーブはいいねぇー。体の芯から温まるってのは、こういうことだよ」 |
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「エアコンは使わないのですか?」 |
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「あれ、頭がぼーっとするから嫌なんだよね。なんでだろ」 |
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「さぁ」 |
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「だからさ、この電気ストーブは手放せないって訳なの」 |
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「電気ストーブか。エアコンとどっちが電気を喰うのかな?」 |
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「電気ストーブは、設定ワット数がそのまま出力と消費電力になりますから、技術的に、エアコンのほうが省エネなのでは」 |
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「ふむ、ならばその電気ストーブを消して、エアコンを入れよう」 |
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「無理」 |
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「何故無理なんだ?」 |
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「エアコン嫌い、電気ストーブ最高!」 |
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「ストレートですね、逆に清々しい」 |
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「まぁ良いが、火災には気をつけろよ」 |
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「それは勿論、気をつけてるよ」 |
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「洒落になりませんからね」 |
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「うんうん」 |
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「お前は抜けているからな、心配だ」 |
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「そんな事ないよ!」 |
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「電気ストーブの前に魚雷を置き忘れて、熱で暴走・爆発」 |
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「どんだけ弱いの!?」 |
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「始末書を書くのが面倒だから、電気ストーブで焼く」 |
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「何で電気ストーブ!?」 |
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「なるほど、相当、電気ストーブにこだわりがあるようですね」 |
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「いやいや肯定してないしっ」 |
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「ま、それは置いておいてだな。本当に、電気ストーブやハロゲンヒーターなんかは、火災には気をつけろよ? まぁ暖房器具全般だな、近くに燃えやすい物を置かないように」 |
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「乾燥して引火しやすい季節でもあるしね。つけたまま寝たりとか駄目だよ?」 |
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「火の用心です」 |
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