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「アナタ達の世界って、中国はどうなっているのヨ」 |
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「あら、言ってなかったかしら」 |
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「民主主義派の人民国軍と、共産主義派(中国共産党派)の人民解放軍とで分かれてて、内乱状態だって事は聞いてるヨ」 |
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「そこまで知っていればそれで十分よ」 |
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「そんな事言わずに教えてヨ。これでも自国のその後くらいは気になるのヨ、架空であれネ」 |
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「それならば軽く説明を。もともと、人民解放軍は中国共産党の私物のような物でしたが、政府の方針や軍の横暴は悪化の一途を辿り、2030年ごろ、中国民主党が主導権を握る人民国軍が誕生し、2048年ごろ、中華人民共和国は内乱に突入します。その時に人民国軍についていたのが、フーシェンです」 |
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「 1143.5型航空母艦 撫順(フーシェン)、プロイェークト1143.5型 クズネツォフ級航空重巡洋艦 ワリヤーグの改造空母ね。今(2009)改造の真っ最中だけど、外機では、撫順の名で就役しているわ」 |
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「まぁ簡素な話、政府と軍が気に入らないからぶっ壊し中ってとこ。因みに、中国の共産主義は独特のものになっているから、中華共産主義とか、中国共産主義とか呼ばれているわ」 |
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「うわぁ、複雑な気分だヨ」 |
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「撫順はたびたび、日本に親善来航や、艦載機に親善飛来を行わせており、打倒・人民解放軍の為、人民国軍は日本を味方に付けたいようです」 |
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「内乱と言っても小競り合いのようなものだし、大きな戦闘には発展してないけど、勢力的には、人民国軍のほうが不利ね。日本としては、油田を占領された恨みもあるから、人民解放軍を支援する気はさらさらないようね。人民解放軍とは、小競り合いもあるし」 |
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「人民国軍を支援する気はあるのカ?」 |
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「微妙ね。メリットがあればそうなるだろうけど、明確な方向性は発表されていないわ。ただ、人民国軍は親日派が大多数を占めているし、人民解放軍は反日派が大多数を占めているわ。怜姉が言った通り、人民解放軍には恨みがあるから、実際に国軍と解放軍が衝突し、どちらかにつく必要性かメリットかが生まれたら、どちらにつくか……分かるわね」 |
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「国家間の付き合いは、メリット・デメリットですから」 |
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「ロシアはどうしているのヨ」 |
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「ロシアは、自衛隊と人民解放軍が衝突しそうになった時には介入してきたけど、人民国軍と人民解放軍とのあいだには武力介入はしてきていないわ。ただ、人民解放軍には兵器や技術の販売を行っていないし、関係は良くないようね」 |
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「スッ)コピー機ばら撒きの罪は海よりも深く地球より重いのでありますね!」 |
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「そ、そう言われてもぉ(汗」 |
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「因みに、人民国軍には供給しています。様々な取引があったのだろうと予測できますが、人民解放軍は、パキスタンに兵器を供給しているので、インドを支援し、日本・インドと同盟を組んでいるロシアとしては、人民解放軍は間接的な敵となっているようです」 |
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「テキトーに相関図を作ってみたわ」 |
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「人民解放軍、国際的には滅茶苦茶不利じゃないカ」 |
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「アメリカは何をしているのでありますか?」 |
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「アメリカは完全に傍観しています。一応、ジェイン動乱以前は、軍事介入などをしないと明言していましたから」 |
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「ま、実際裏で何やってたかは知らないけどね。ジェイン動乱後は、一層大人しくはなったわよ。戦後処理のほうが大変だし」 |
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「U.S.A.J.(ユーサージ)の母体であるジェイン派の勢力が、動乱以前に何かしていた可能性は十分にあるわね」 |
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「う〜ん、複雑でありますね」 |
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「今後何かあるとしたら、人民国軍と人民解放軍との衝突だと予測されています。大韓民国は国軍、朝鮮共和国(北朝鮮)は解放軍につく気配ですが、未だ明確な宣言はありません。
国軍はロシアが後ろにいますし、アメリカが解放軍につくことはないでしょうから、解放軍は、後ろ盾探しをしているようです。よって、反日派が大多数を占める解放軍内でも、日本を敵に廻すような事はすべきでないと、慎重論者も多いです」 |
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「国内勢力的には有利でも、国際勢力的には不利。それが2053年の人民解放軍って事ネ?」 |
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「そういうこと」 |
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