第439回「試作機に感謝せよ!!!!」
2009/12/20

「試作!」
「……試作だね……」
「うん、試作だ」
「試作ですわ」
4=シ 3=サ 9=ク、ね。私も、MLS機としては試作機よね。試作機って、実験機の意をも含むのかしら」
「…………試作という言葉自体が……製品を作る前に実験的に製作する事だろう……」
製品を作る事を踏まえた上での実験機、それが試作機と考えて差し支えないと思う」
「確かに。実験は、実際に試みて、考え方の正否を調べることだものね」
「生産という観点では、実験機の上位に位置する、つまり、量産を前提とした実験機が試作機という訳ね。意味合い的には」
「そうなるのでしょうね」
「そう言えばX-35は、概念実証機であって、最初から量産を主眼にしていたわけじゃないと取れるわ」
「まぁエックス・ナンバーだし」
「…………あれ……でも怜はMLS-X1だよね……?」
「エックス・ナンバーだけど」
忘れてたわ。MLSなんてよく分からないものを、配備前提で試作する訳ないわね。試作と言うならば、MLS-X3の子かしら……私とX2の子は殆ど同じくらいに作られたから」
「MLS-X1が怜で、X2、X3の娘が居て、量産型(?)は現在、MLS-1から21があり、15がアリス、16がリエナ、17がもみじ、18がガーベラ、19がレオナ、20がルナ、21がカタリーナ……でしたわね」
「一ケタ台前半の子は、試作機に近い位置付けよ。個人個人の不具合はあれど、アリスちゃん達の世代に向かって進歩しているから。もみじはMLS機・初のAEWだから、あの子も試作機みたいなものかしらね」
「量産(?)されているのは羨ましい限りだよ」
「ほんとよね、私なんて競争に敗れたばっかりに──」
「まさに死作」
「What ? なんですって?」
「死亡の死に、作品の作」
Shit ! いい度胸ね、どうやら死にたいご様子……ぞくぞくするわ」
「言い得て妙だが気に食わないな。フェメナ、加勢するよ」
「…………怜……混ざるかい……?」
「私が混ざっていいのかしら」
「駄目ですわこのオーパーツ」
「あなた元々量産機で実戦機でしょう!」
「分が悪すぎだ」
「うん、それが普通の反応かな」
「……っへ……臆病者どもめが……」
「今なんと?」
「じゃあツアギ、あなたが相手しなさいよ」
「結果は見えているけどね」
「…………っへ……嫌だね……」

(Su-37jk)
一途で尽くすタイプなお姉さん。いろいろ大変だったらしい。
フェメナ(YF-23)
毒舌で言いたい事を遠慮なく言う。エイリをライバル視している。
エイリ(YF-22)
人を見下す感がある、高飛車な女性。意外と可愛いところもある(らしい)。
ツアギ(T-10-1)
よく分からない女性。怪しげな笑みを浮かべ、航空ガールを困惑させる。
メルル(RAVI TD)
妹月と百合百合。IAIの悲劇(?)、米に撃墜(横槍的な意味で)された。





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