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「今日は冬至よぉー」 |
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「冬至ってなんですか?」 |
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「一年の中でお昼が最も短く、夜が最も長い日よぉ。日本では習慣的に、ゆずをお風呂に浮かべたり、かぼちゃを食べたりするのよぉ」 |
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「お風呂! ゆずをお風呂に浮かべるっスか!」 |
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「そうよー」 |
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「成る程、成る程……これは使えるっス」 |
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「うふふ、頑張るのよぉ」 |
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「クリスせんぱーっい! 今日は冬至っス、一緒にゆず湯に入りましょう!」 |
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「おー冬至かー、そう言えばそうだったね。だが、断る」 |
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「何故っスか!?」 |
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「なぁんで私がお前と風呂入んなきゃならんのだぁー?」 |
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「身体を洗ってあげますから! くまなく!!」 |
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「アホかっ、そんなの自分でやるっての!」 |
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「いいじゃないっスか3Dスキャンの如くくまなくなでまわ──洗ってあげますから!」 |
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「こんのっアホっ!(ヒュッ」 |
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「バシッ)きゃんっ」 |
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「まったく、ほんっとアホだね」 |
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「いいじゃないですか。ジェラ先輩だって今頃、プリシラ先輩とゆず湯でイチャイチャしてるっスよ!」 |
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「あいつらが変なの!」 |
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「変なのかどうかは、試してみれば判るっスー!(がばっ」 |
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「うるせー焼肉にすんぞ!(ヒュッ」 |
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「バシッ)ひゃんっ」 |
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「うふふ……ティアはまだまだねぇー。さぁ二人ともー、一緒にゆず湯に入りましょー」 |
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「やったー! ゆずの香りがいいんだよなぁ」 |
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「冬至はこれじゃないとね」 |
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