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「あ……あれってまさか」 |
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「うん、まさかね」 |
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ゴォォォォォ |
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「気のせい気のせい、ナッターなんか見えないよ」 |
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「うんうん、ナッターなんか知らないよ」 |
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「おお、ナッターか。あの危険物、アイディアは面白かったのだけれど……そう言えば、ロケット弾で迎撃というアイディアは──」 |
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「(∩゚Д゚) アーアー キコエナーイ」 |
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「きこえなーい」 |
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「……まだ何も言っていない」 |
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「いーや、絶対にパクリとか言う気だ」 |
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「ねー?」 |
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「何を言っている。軍事に於いて、成功例を真似するのは至極当然の事だ。尤も、成功例、ではないが。アイディアを取り込み発展させるのもまた、軍事だ」 |
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「あれ、私はてっきり」 |
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「国家の存亡がかかっている、同じかそれ以上の物が出来れば最高だな。そうやって兵器は発達してきた」 |
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「ふーん、まぁいいや。とにかく、あのナッター落とすよ?」 |
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「放っておけばそのうち落ちるわ、自分で」 |
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「じぶんで?」 |
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「2分程度しか飛べない。強化しても5分弱」 |
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「え、でも航空機らしく散ってもらったほうがいいんじゃないの?」 |
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「有人ミサイルのようなものだが……?」 |
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「そうこういってるうちに、飛んでっちゃうよー」 |
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「あー、もういいや、くらえぇぇぇぇ────ぇぇえ? あれ?」 |
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「あ、落ちた」 |
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「遅かったわね」 |
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「……何この敗北感、悔しい。私が折角、折角!」 |
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「あ、また来たよ?」 |
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ゴォォォォォ |
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「こんどこそ──」 |
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「また落ちたわね」 |
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「JESUS!」 |
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