第505回「悪夢は見たくない」
2010/02/24

「うぅぅぅぅうぅぅぅぅうぅぅぅぅ……」←寝てる
「うなされてますね」
「うなされてるね」
「悪夢でも見ているのでしょうか」
「そうかもね」
「同じVG翼クラブ会員としては、如何にかしてあげたいところですが」
起こせばいいじゃん」
「どのように?」
「このように……起きろー!(がくがくがく←身体を揺さぶっている
「……おや普通……てっきり、炎尾で叩くかミサイルを撃ち込むのかと」
「……あのねぇ」
「うぅぅぅぅうぅぅぅぅうぅぅぅぅ……」
「にゃ!?」
「あ、起きた」
「大丈夫ですか? うなされていたようですが」
「にゃ〜、すっごく怖い夢を見たにゃ!」
「どんな夢よ」
「め、目が覚めたら夜で、なんだか沢山の仲間がずらっと並んでるのにゃ! みんななんだか死んだような雰囲気で……何が起きたか全然分からなくて、体を動かそうとしても動かないのにゃ! それで、暫く経って気付くのにゃ……ああ、ミオはモスボール状態なんだって」
「おや、ミオはもう死んでいるのでは?」
「そうそう、解体されてるよね。どのF-14Aかは知らないけど、トップハッターズのアレは、別にミオの本体じゃないって」
「うにゃ、解体されてるにゃ。だからここでのミオは、機体化するとミオ・オリジナルのカラーになるにゃ。設定はしてにゃいけど
そういう意味では、ジェラも死んでいるんですけどね。割と、退役して解体された機体とか、撃墜されたり事故損失したりした機体が、精神体化している訳で。勿論例外も沢山いますが」
「ま、ここはあの世って感じかな。で、なんでモスボールだって分かったの?」
「ミオはモスボールは経験してないにゃけど……F-14以外の機体も並んでたし、みんな死んでいるようだったにゃから」
「さしずめ遺体安置所で目覚めちゃったってとこかな」
「ああ、それは怖い」
「あんな気分は嫌にゃ、怖かったにゃ」
「あんた精神体なんだから幽霊みたいなもんでしょ」
「でも怖いものは怖いにゃ!」

ミオ(F-14A)
語尾に「にゃ」を付ける、元気で素直な女の子。
ルーヤ(Su-24)
剣技に長ける少女。ジェラとナイチチ同盟を組んでいる。
クリスティーナ(Tu-22M3)
割とネタに走る。後ろに立つ戦闘機は、容赦なく「炎尾」で一掃。





第504回へ  第506回へ

戻る
トップ