|
「怜のパーソナルネームってブラック・レイだよね」 |
|
「そうよ」 |
|
「秋元お兄ちゃんがRAYとLEIを勘違いしてたっていうブラック・レイだよね」 |
|
「それは言わないで頂戴」 |
|
「はい、ここで本題。そんな訳でブラックが付く名前を挙げてみよう」 |
|
「どんな訳だよ」 |
|
「それじゃ、ボクからいくよ。ブラックホール」 |
|
「いきなり吸い込まれたね。じゃあブラックバス」 |
|
「魚だよね。ならうちの定番、ブラックジャック」 |
|
「ブラック企業」 |
|
「え!?」 |
|
「いや確かにブラック付くけど」 |
|
「またすごくブラックだねぇ。それじゃ、ブラックダイヤモンド」 |
|
「ブラックジョーク」 |
|
「んんー、じゃあ、そうねぇ……ブラックサンダー」 |
|
「え、何それ」 |
|
「ブラックサンダーって何?」 |
|
「ボクも知らない、何それ」 |
|
「知らないの?」 |
|
「知らないわ」 |
|
「怜は知ってると思ったんだけどなぁ、まぁいいや。ググれ」 |
|
「えー」 |
|
「そんな事言わずに教えてよ」 |
|
「しょうがないなー、ほら」 |
|
|
|
「え、なぁにこれ」 |
|
「え、ブラックサンダー」 |
|
「そうじゃなくてー」 |
|
「チョコ菓子のようね」 |
|
「そう、チョコ菓子。黒い雷神ブラックサンダー! 若い女性に大ヒット中!!」 |
|
「……本当に大ヒットしてるの?」 |
|
「しらねー」 |
|
「開封済みだし」 |
|
「でも、おいしそうだね」 |
|
「うん、実際おいしいよ」 |
|
「あなた本当にロシア機?」 |
|
「くっくっくっ、何をまたご冗談を」 |
|