第540回「そんな訳で」
2010/03/31

「で、艦艇ガールにしてみたぞ」
「あれぇ、ほんとにやってる。ルナから聞いてたけど、本当にやるとは」
「どういう意味だ」
そーいう意味だよ」
「だから──」
「そーいう意味だってば」
「……意味なし(ばそっ」
「で、そんな訳だから長門追加ね」
「適当だネ」
「な、なんじゃここは。拙者、大和と会話していた筈だが」
「いらっしゃ〜い」
「なんじゃ貴様、その気配は、こ、航空機か!? 拙者を戦艦と見て叩きに来たかっ。だが、こちとら対空戦闘を主眼として設計された新世代の戦艦であるっ、返り討ちじゃ!」
「…………混乱してますよ?」
「まぁそーだろうな」
「喰らえ、我が渾身の40センチ砲を! 対空炸裂弾装填っ、撃滅せよ! 撃滅せよ!」
「はいはい落ち着いて」
「落ち着け」
「むむ、この野郎はなんじゃ、我が日本海軍の軍服を着ているぞ」
「……設定では2053年の日本海軍所属ですから」
「そうそう、そんな訳で敵じゃないよ。私はリエナ、Rゼロだし、こっちの白いのはアリスで、ゼロだよ」
「なんじゃゼロとRゼロか、びっくりさせるな。拙者、航空機は苦手だ」
「んー、そんな訳で後は任せる。適当にやってくれ」
「……はい、マスター」
「まったネー」
「消えた……成る程、ここは話しに聞く謎の空間か。ではあいつ、存在しない存在という扱いなのだな」
「そうだよ、たまに現実逃避に来るの」
「現実逃避とは軟弱な。おっと、自己紹介がまだだった、拙者はBS-1 長門である」
「うん、知ってる。ま、なんか適当に艦艇ガール化しちゃったけど、良しとしといてよ」
そこは気にしてない」
「…………」
「げ……」
「……レオナ登場」
「うふふ……いい獲物だわぁ、狩りの時間よぉ!
「な、なんじゃこいつは! こ、攻撃機かっ。拙者、攻撃機は1番苦手なのであるっ、対空! 対空!」
「あー、もう面倒だからいいです」
「……あ、レオナが攻撃を始めたよ」
「おー、爆弾落とすあたり、楽しんでるねこりゃ。殺る気と言うよりいたぶる気満々だよ」
「あーはっはっはっはっはっ、どれくらいで沈んじゃうのかしらぁ?」
「サディストめ!」

アリス(Su-37jk)
無口で無表情だが、まったく喋らない訳ではない。
リエナ(Su-37jkR)
元気でお調子者。偵察が大好き。
レオナ(Su-34jk)
おっとりとした女の子だが、攻撃になると性格が攻撃的に変わる。
長門(BS-1)
航空ガールではなく、艦艇ガール。いろいろと余裕のある原子力艦が羨ましいらしい。
秋元 健太(無気力星人)
アリスのマスター、趣味と萌えに生きる無気力星人。





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