第583回「破産破算破産破算破産破算破産破算」
2010/05/13

「ご破算」
「む?」
「いや何、第583回で、5=ゴ 8=ハ 3=サン、という事だ」
「嫌な回だな」
「うむ、辞書によれば『今まで進めてきたことや状態をすっかり元に戻すこと。白紙の状態にもどすこと』だからな」
ご破産とも読めるな」
余計に嫌だな」
「お金がなくなるっスか?」
「金だけじゃないぞ、財産全てだ」
「例えば車や家、家具や本などなど
「そ、それは嫌っスー!」
「だろう? それくらい恐ろしい回なのだよ、今回は」
「そう言えば破産で思い出したが、秋元が何やら家計簿モドキを作ったそうだが」
「ん、エクセルとか言うソフトで作ったようだ。簡易的なものだけどね。それで、今月分のレシートや通販記録などを入力したそうだよ」
「どうなったスか?」
「だいぶキたそうだよ」
「ふん、視覚でハッキリと消費が見えるからな。千円くらいなら、二千円くらいなら、とちょくちょく使っていると、実はいつの間にか膨れ上がっているものだ」
「これは金欠病になっても当然だと言ったところか」
「ご破産っスか?」
「いや流石にそこまでは」
「要は金の使い方を考えさせられたという事だな」
「無駄使いが目に見えるからな、これからは出費のたびに記録をつけるそうだよ」
「まぁ、良い事だ。経済的にはもっと使えと言うところだろうが、限界もある」
「ふむ、そういうのも、経済の悪化を加速させているのかもな」
「でもでも、先立つ物がないと使えないっスよー」
「そういうことだ。だから難しい……そしてリーマンショックだ、一撃必殺だったなあれは」
「言い換えれば、経済は割と危うい地盤の上に居るという事かも知れぬ」
「複雑だからな」
「それで、中尉はちゃんとお金の管理が出来るようになったんですか?」
「さぁ?」
「知らんな」

美風(F-15J)
マイペースでめんどくさがり。しかし、瞳孔が開くととにかく強い。
衛子(F-4J改)
戦って斬って血を見るのが好き。喧嘩上等らしい。
テレンティア(M-4)
厚意で核爆弾をプレゼント。語尾に「っス」を付ける。





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