第605回「ある日突然『このページは観覧できません』」
2010/06/04

「今日ってアレの日だよネ、アレ」
「アレって何カ?」
「あんたんトコのだよ、6月4日の」
「ああー、てnあnmn事件の事カ?」
言えてないんですけど」
「あれ、おかしいナ……tnanmn! あれれ??」
「何、検閲でもかかってんの?」
「まさカ! tんanmん! ・亜nmん! おかしいナ」
「あちゃー、こりゃ駄目だネ。さすが中国
「何言ってるのカ、日本だって同じような状態になりつつあるじゃないのヨ!」
「あー、どう考えても検閲に使えちゃう法案の数々ネ。あれって大真面目に考えてんのかネ」
「知らないヨ。でもそのうち、都合の悪い情報は抹殺されるネ。抵抗しなきゃそれまでヨ」
「ま、ネットが発達しちゃってサ、いろんな情報が瞬時に流れちゃうからサ、困る勢力もいっぱいある訳だよネ。恣意的運用はありえないとか言うけど、こっちはそうは思えない訳。つまりサ、いい加減自分達が信用されてない事に気付いて欲しいところだよネ」
悪いのは自分じゃなくて他人だと思っているのヨ、そういう手合いは」
「あー、だよネ」
「中国だってネットユーザーは抵抗してるヨ。グリィィィィンダァァァムとか──あれ、なんか変ネ」
ソフトの中身バラして検閲内容暴いたって奴だネ。その中に入ってたんでしょ、アレ
「入ってたヨ、て●あ●も●──またカ!」
「駄目ジャン」
「うぅーん、検閲社会とはなんと恐ろしい事カ!」
「支配層・権力者にとって、規制や検閲は国民をコントロールする為のツールなんだけど、そこは民主制、国民の猛反対には弱い訳。だからキッチリ反対の声を上げて行かないと、いつの間にやら、検閲ソフトがプロバイダに標準実装されちゃう日もありえる訳よ」
「うふふ……ようこそ中国へ!
「あんた自分で言う?」
「言わざるを得ないヨ。中国国民が、検閲社会を許しているとでも思っているのカ?」
「許しちゃいないだろうけど、まだ敵のほうが強いよネ。でも、ここんとこ状況は変わりつつあるのカナ?」
「さぁ? ネットユーザーvs政府という構図が見えてきた気もするけど、どうだかは分からないヨ」
こんなふうにならないように、こっちはこっちで戦わなきゃネ」
こんなふうにとか言われるとヘコむネ」
「ふーん。で、言えたの? アレ
「wy3ymy!」
「やっぱ駄目ジャン」

リエナ(Su-37jkR)
元気でお調子者。偵察が大好き。
妹月(殲撃10型)
いつも自衛隊機のテリトリーに遊びに行くが、すぐさま追い返される。





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