第607回「手と栗鼠」
2010/06/06

「ねーねー知ってるかぁー?」
「何が?」
「テトリスってソヴィエト発祥のゲームなんだよ」
「嘘ぉ!?」
「ほんとほんと。ソ連の科学者ら3人が開発した教育用ソフトウェアで、今日はその誕生日なんだよ」
「し、知らなかった……」
「海外も含む沢山の会社にライセンス供給されて、様々な媒体で出たんだよ」
「そうか、だからいろんなメーカーのテトリスがあるのか……」
「そーそー、キーホルダーみたいなゲーム機でもあったりしたでしょ、テトリス」
「あー、あったあった」
「セガが出したり、ゲームボーイで出たり、日本じゃ馴染み深い落ちゲーでしょ」
「確かに。あれ、上級者のプレイを見るとだな……」
バケモンか!? って思うよね」
「なんであんなすごいプレイが出来るんだ?」
「さぁね、動体視力が良くて先読みとか上手いんじゃないの。脳内では常に一手か二手先のプレイヴィジョンが流れてるとかさー」
「ただただ凄いとしか言い様がないな。クリスはどうなんだ?」
「私は落ちゲー苦手だから」
「へぇ、爆弾落とすのは得意なのに?
「いや関係ないだろぉー」
「で、テトリスの話はいいんだけど、第607回の落ちはどうするんだ?」
「ん……苦手なだけに、発展しないんだよね、話が」
「はぁ〜?」
落ちゲーだけに落ちがないって事で!」
「いやそこは落ちないと駄目だろ」
「うるせぇー、ぶっとばすぞてめぇー」
「そうやって強引に落ち作ろうとするなよな、どうせ私を吹っ飛ばして終わらせるつもりだろうがそうはいかん」
「じゃあ、あんたやってみてよ。落ち」
「むぅ………………」
「ねーねー」
「………………」
「早く早くー」
「だぁー! 五月蝿い!! ──あ、そうだ、こういう時はカンペだ」
「は?」
カンニングペーパーだ。中尉の体験から何か引き出そう」
「カンペの意味くらい知ってるよ、問題はなんでそんなモンがあるかっていう──」
「お、これでいいや。えー、中尉は小学生の頃、テトリスとは壁を築くゲームだと思ってたそうだ」
「なんだそりゃ」
「あ、あと中尉の生まれた年(1984)にテトリスも生まれました! って!」
「どうでもいいねそれ」

クリスティーナ(Tu-22M3)
割とネタに走る。後ろに立つ戦闘機は、容赦なく「炎尾」で一掃。
志乃(F-1)
アカが大嫌いな、チビで生意気な女の子。





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