第630回「信じる・信じないは人の自由! 押し付けちゃあいけない」
2010/06/29

「アナタハー、神ヲー、信ジマスカ?」
「…………信じません」
「アナタハ正直デースッ」
ビクッ
「アナタハー、神ヲー、信ジマスカ?」
「…………信じます」
「アナタハ嘘ツキデースッ」
びくっ
「なんじゃそりゃぁ。アリスはアッキーの影響で、マジで信じてないだろうけど、セラは信じてそうジャン。邪神とか
「うるせぇぇ、神様なんていないんだよぉぉ! 私が神だ!
「……信じてはいませんが、蔑ろにする訳でもないです。……何かあったのですか?」
「いや、なんとなく」
「なんとなくですかい」
「……海袮は信じてないの……?」
「う〜ん、偶像として人の心の中に存在してる、ってトコかな」
めずらしくマトモな答えだネ」
「めずらしくは余計だよ」
「……マスターは、実在するか否かで言えば、信じていませんので、私も信じません。……かと言って、蔑ろにもしません」
「あたしはなんでもいいカナ、興味ないし。神社とかお寺とか行くと、不思議な気持ちにはなるけどサ。とりあえず押し付けて来なければ好きにすればいいジャンって感じ?」
「ああー、いるよね押し付けてくるの。やだやだ」
「……人それを過激派と言う……」
「過激派って言うと、こう、実力行使なイメージが」
究極の押し付けだネ」
「そういうのが目立つから、宗教嫌いが増える一因になるんだけど、解ってないだろうね」
「……ところで、海袮さんは巫女姿ですが……信じていないのですか?」
「えー、だって信じたってご飯食べさせてくれないしー
「あんたらしい理由だネ」
「……セラさんの信じる神とは?」
「……形あるモノに……等しく破壊と創造を……形あるモノはいずれ崩れ、死に、土と化して新たな創造へ……死……死……死……全ては死で終わり……死で始まる……ああ……神よ……」
「……やっぱ邪神?」
「……さぁ?」
「ブツブツとくらぁ〜いこと言ってないで、もっとハッピーな感じの神様信望したら?」
「例えば?」
「わ・た・し」
「あっそ」

海袮(P-3C)
自衛隊のP-3C。潜水艦を沈めたくてしょうがないが、許可が下りない。
アリス(Su-37jk)
無口で無表情だが、まったく喋らない訳ではない。
セラフィナ(B-2)
アリスより無口な女の子。心優しく、魂魄と会話できる。
リエナ(Su-37jkR)
元気でお調子者。偵察が大好き。





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