第641回「瞑想で迷走中」
2010/07/10
「……………………」
「あ、美風さんだ──なんですか、あの立て看板」
看板
瞑想中、邪魔するな
「瞑想中?」
「瞑想って、
目を瞑って心を静めて、無心になる事
ですよね?」
「無心になると、何かいい事あるのかな?」
「さ、さぁ……そこまでは」
「あれが本当に瞑想に見えるのか?」
「え、どういうことですか?」
「あれは
単に寝てるだけ
だ」
「でも瞑想中って立て看板が」
「それは
建前
だ」
「はぁ……でも何故わざわざ?」
「それはだな……」
「美風さん、ちょっと
外の世界にお使いに
──あら?」
看板
瞑想中、邪魔するな
「邪魔しちゃ悪いですね、志乃にでも頼みましょう」
「……とまぁ、こういう訳だ」
「成る程」
「睡眠中、じゃ叩き起こされそうだもんね。ところで、粉雪はなんでここに衛子が居るのに、志乃に頼みに行ったの?
チラッとこっち見た
よ?」
「あ、それは気になります」
「知らんな」
「絶対何か理由がありますね」
「あるある、絶対ある」
「知らん」
じーっ
「ふんっ」
←外の世界で、春先に現れたロングコート一枚だけ羽織った裸男が「ほぉ〜ら」と言いながらピー!を見せ付けてきたが、まったく動じず切り落とそうとした事がある。
その時は粉雪も一緒に居た。
美風
(F-15J)
マイペースでめんどくさがり。しかし、瞳孔が開くととにかく強い。
衛子
(F-4J改)
戦って斬って血を見るのが好き。喧嘩上等らしい。
粉雪
(E-767)
いつもほんわかしてるが、メガネをかけるとシャキッとする。
リル
(SAAB35)
ちょっと心配性で気が弱く脆いが、体術が得意で実は強い。
シンディ
(F-86D)
コレットを抱き枕にする、生粋のロリコン。
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