「出番が少なくて居るんだか居ないんだかよく分からん我らだが、夏こそは最大の出番！」
	「その通りよ、まさにうってつけ」
	「…………（こくこくっ」
	「では早速」
	「…………本物を、呼ぶ？」
	「は？」
	「え？」
	「…………本物」
	「本物って」
	「私達も本物だけど？」
	「…………純粋な……霊魂……」
	「ふむ……確かに、俺とYB-49は、変な力で具現化した精神体だからな」
	「で、本物ってどんなの？」
	「…………すごいの」
	「は？」
	「…………すごいの」
	「嫌な予感……」
	「おい、セラ、まさか──」
	「…………すごい悪霊」
	「はい駄目、絶対駄目」
	「ダメ、ゼッタイ」
	「……残念」
	「もっとソフトなのにしろよな、ソフトなのに」
	「それってどんなのかしら？」
	「動物霊とか」
	「……扱いに困るから……却下……」
	（凄い悪霊のほうが、扱いに困ると思うけど）

	セラフィナ（B-2） アリスより無口な女の子。心優しく、魂魄と会話できる。
	YB-35（YB-35） 言葉遣いは男っぽいが、女の子。セラフィナに取り憑いている。
	YB-49（YB-49） セラフィナに取り憑いている、気立ての強い女の子。