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「あ"づぃぃ……干乾びるぅ……」 |
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「何やってんの──ってうわっ、凄い汗。まるで滝のよう!」 |
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「寄るなぁぁぁ」 |
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「ストーブじゃねぇぞ!」 |
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「アハハッ、海袮おねぇちゃん減量中?」 |
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「そうそう、ボクシングの制限で──違う」 |
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「なんでそんなに汗かいてんの。確かに今日は暑いけど」 |
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「いやその、ちょっとお盆中にだらけてたらその、体重が増えちゃって……それでちょっと運動しようかなーと」 |
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「水分補給くらいはしろよ」 |
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「わ、分かってるよ!」 |
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「おねぇちゃん、もしかして水筒忘れた?」 |
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「…………」 |
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「忘れたのか」 |
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「…………」 |
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「アハハッ、忘れたんだね?」 |
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「だって体重が──」 |
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「熱中症になるだろが」 |
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「う"……」 |
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「水分補給はちゃんとしないと駄目だよ、倒れるよ」 |
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「アハハッ、持ってきてあげるからちょっと待っててよ」 |
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「……ありがと」 |
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「この時期は危険なんだから、ちゃんと水分補給しないと」 |
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「熱中症で倒れたら、粉雪大佐が優しく介抱とかしてくれないかな?」 |
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「解放されんじゃないの? 魂的な意味で」 |
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「そんなのより冷蔵庫を開放して欲しいもんだけど。アイス食べ放題!」 |
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「また太るんじゃないの?」 |
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「い、痛いところを……」 |
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