第789回「海袮と妹月のミラクルショッピング『超便利ライター』」
2010/12/05

でっでーででっ でっでーででっ
でっでーででっ



着火マ〜〜〜〜ン








しゅぼっ ぼぼぼぼぼぼぼっ








放火だー!








着火マ〜〜〜〜ン








「海袮と!」
「妹月の!」
「ミラクルーーショッピーーーング!」
「さてさて、本日の商品はこちら!」
「わくわくっ」
「ろうそくに火をつけたり、花火に火をつけたり、普通のライターじゃやりにくいですよね? そこで! この超便利ライター、着火マン(ちゃっかまん)の登場です!!」
「ちょっと待ってください、なんですかそのパクリ商品みたいなのは」
「いえいえいえいえいえ、これは着火マンでございますから、何処ぞのアレとは違うのでございます!」
チャッカマンのパクリ商品でしょ」
「はいはいはいはいご注目! このように火が出るのは、長い棒の先っちょ! 手元よりずいぶんと離れてございます!! これなら指が熱くて……なぁんて事はありえません!!!
「わぉ、すごいヨ! 大発明だヨ!!」
「そうでしょうそうでしょう、そうでSHOW!
「でもお高いんでショ?」
「いえいえいえいえそんな事はございません! ミラクルショッピングが総力を挙げて、驚きのミラクルプライスを実現いたしました! しかも! 今回ご注文いただいたお客様にはなんと!! もう一個! とは言わず、もう二個おまけした三個セットでお届け!! 勿論お値段は変わりません!」
「凄いヨ、買いだヨ、今すぐ買いだヨ!」
「はいはいはいはい、お電話はこちらでございます!!」
「だから、見たままチャッカマンでは?」
「お客様、それでは語弊がございます! これは着火マン、まったく新しいミラクルライターなのでございます!」
「字が違うだけで発音は──」
「それではお買い上げいただいたお客様の声をどうぞ!」
「いままでは普通のライターで新聞紙を燃やしていたんですけど、火がつくまで熱くて熱くて……でも! これのおかげでそんな事もなくなりました! これさえあれば快適な着火ライフが送れまっす!」
「始め、ちょっと火力が足りないかなと思っていたんですが、レバーを最大にしたら大きな炎が出てきてもう感動! これなら燃えにくい物だって、簡単に着火することができます! まさに着火マン、もう手放せません!」
「放火──」
「お客様! 語弊のある言い方はいけません、これは着火マン、着火の為のミラクルツールでございます!」
「さっきから失礼な奴だなぁ、どう見ても完璧オリジナル商品なのに(パクリだけど
「放火とは人聞きの悪い、これは着火でっす(つまり放火だけど
「…………あ、粉雪司令ですか? はい、また海袮さんがお馬鹿な事を。……はい、はい、では保健所に」
「あ、ヤバ」
「偽造と放火で保健所逝き」
「保健所! そのような邪悪な施設も、この着火マンですべて解決!! さぁあなたも、着火マンで明るい未来を築きましょう!」
「自分の尻尾でも燃やしていればいいじゃないんですか? 本当に駄犬ですね」
「ミラクルショック!!!」

海袮(P-3C)
自衛隊のP-3C。潜水艦を沈めたくてしょうがないが、許可が下りない。
妹月(殲撃10型)
いつも自衛隊機のテリトリーに遊びに行くが、すぐさま追い返される。
リリィ(F-5E)
トラ・トラ・トラ、MiG-28なんて知りません。明るい性格。
クリスティーナ(Tu-22M3)
割とネタに走る。後ろに立つ戦闘機は、容赦なく「炎尾」で一掃。
伊理奈(F-2A)
冷静な性格で、志乃と大の仲良し。アカは別にどうでもいいらしい。





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