第865回「呑み会で誰かが酔ってると、飲んでなくても酔うよね?」
2011/02/19

「なぁ、ちょっと聞いてくれ」
「……嫌だね……」
「ちょっとだけでいいから!」
「アリスに聞かせればいいじゃな〜い」
「いや、これは二十歳以上じゃないと困る話なんでな」
「ほう、そりゃまたなんでだ?」
酒の話だからだ。いいか、呑み会なんかでだな、酒が飲めなかったり、車なんで飲んじゃいけなかったりするとしよう」
「……それで?……」
「まぁなんつーか、酒入ってないのに異様に気分が盛り上がらないか? もうまさに酔ってんじゃね?ってくらいに」
「さてね、酒はそんなに飲まないから」
「うーん、どうなのかしらー」
「いやぁ、マジよマジ。アルコール摂取してないのに酔ってるの! なんだろう、雰囲気がそうさせるのか……俺はこれを、貰い酔いと名づけた。広めてくれこれは流行る
「……流行るわけないだろ……」
流行らないわねー」
「それは流行らない」
「バカな! こんな上手い例えは10年に一度あるかないかだぞ!」
「その根拠は?」
「俺がそう思ったから」
「……っへ………」
「何故笑う」
そんな事は置いといてー。中尉ってお酒飲めるのー?」
「飲めるよ。自分で言うのもなんだがそれなりに強いかな。ただ、普段は飲まないけどな。ま、そんな事よりちゃんと流行らせてくれよ、貰い酔い」
「……嫌だね……」
「自分でやればいいじゃないか」
「それじゃなんか悲しくなるだろ!」
他人にお願いして流布させるのは悲しくないのー?」
「うぐっ」
「そういうわけだから、自分でやれ」
「……っへ……」
「貰い酔い、い〜い表現だと思うんだけどなぁ。貰い○○の仲間でさぁ」
「検索したら、既にあるようだぞ、その言葉」
「なんだって!?」
「あ、ほんとーだー」
「……ますます……っへ……駄目だね……」
「残念だったな」
「な、なんてこった……俺の未来の記憶を誰かが吸い取って、ばら撒きやがったんだ!」
「何わけの分からない事言ってるのよー」
「往生際が悪いぞ、中尉」
「冗談だ。だが、貰い酔いはある! これで逆に確信した」
「……まぁ……あるかもね……」

美風(F-15J)
マイペースでめんどくさがり。しかし、瞳孔が開くととにかく強い。
粉雪(E-767)
いつもほんわかしてるが、メガネをかけるとシャキッとする。
ツアギ(T-10-1)
よく分からない女性。怪しげな笑みを浮かべ、航空ガールを困惑させる。
秋元 健太(無気力星人)
アリスのマスター、趣味と萌えに生きる無気力星人。





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