第873回「ネタがなかったからじゃないよ? ホントだよ?」
2011/02/27

「ステラって自律型の無人戦闘機にゃよね?」
「ソウよ」
「正確に言うと、より人間に近い思考を行う思考自律型無人機ですわ。蒼晶石搭載のA型の場合」
「と言ってモ、思考ハ至っテ機械的ネ。冷静・冷徹・冷淡・冷酷な人間、ト言ったトコロかしら。ワタシは違うケド(重要
「ほかの無人機は違うにゃ?」
「システムによって様々ですけども……ついでなので、秋元さんが自分の設定を忘れないように、書いておきましょう」
「忘れルの?」
「あのお方は、たまに忘れますわ。ダラダラ進行でちっとも進まないので」

無線操作型:AQ-20B /EFS非搭載
入力自律型:未設定
完全自律型:FX-10B、FX-11B、AQ-20A、AQ-20D /EFS(EFS-B)搭載
思考自律型:FX-10A、FX-11A、AQ-20C /EFS(EFS-A)搭載

「こうですわ。FX-12はちょっと特殊なので、省きましたけども」
「どう違うにゃ?」
無線操作型はそのまんま、無線で操作するタイプですわ。人間の意志が直接介在するので、少しのタイムラグと、周辺の状況を把握し辛い事に目をつぶれば、一番臨機応変に動けますわ。しかし2053年では、進歩した電子戦により、無効化されやすくもありますの。
入力自律型は、あらかじめ飛行コースや攻撃プランなどを入力し、無人機はそれに従って行動するというタイプ。
完全自律型は、人工知能を持ったEFS(エレクトロン・ファイター・システム)を搭載し、自分で考えて状況の変化に合わせて臨機応変に対応する無人機。
思考自律型は、EFSに蒼晶石をプラスしたEFS-Aを搭載し、より人間に近い判断・感覚反応能力を持った無人機ですわ」
「更ニEFS-Aハ、MLS同様、レーダーなどを使わずとモ敵機ヲ捕捉できルわ。また、EFS-Bを指揮統制スル能力をもってイルわ」
「MLSと異なって、意識と精神は感じ取れませんけども」
「無線操作の、周辺の状況を把握し辛いって事は、どんにゃ事にゃ?」
「人間に限らず、生物は感覚的なもので危険を察知したり、状況を把握したりしますわね? 車の運転でもそう。秋元さん的に言えば、『パトカーが居るのがなんか知らんけど分かる』と、まぁ、そういう事ですわ」
そこニ居ない分ダケのズレがある訳ネ」
「第六感的なものですわね。これは、海洋の無人探査機と有人探査機のメリット・デメリットでも言われている事ですわ」
「にゃんでパトカー?」
「例えば、黄色信号を見逃してそのまま抜けたらサイレンが鳴った、とか。そういうのをよく目撃しているので、車を運転しているときは敏感になっている、とは本人の弁」
「まさニ第六感ネ」
「話を戻しますが、このEFSには派生が幾つかありまして、人間とリンクする事によりシステムの一つとするEFLS。有人機に搭載するタイプで、これは栗原大尉などが使っていましたわ。
操縦者は別の所に居るものの、精神の半分を蒼晶石に移し、直接リンクする事で、無人でありながら有人となるEFMS。これはジェインが使ってますわね。
そして、EFSに第三者の意識を付与する事によって、擬似的な人格が形成されるEFMGS。通常は、EFMSの操縦者の意識を使いますわ、ビスクドールとパペットがこれですわね」
「いろいろあるにゃね」
「いろいろありますわ。だからこうして、忘れないように、ね?」
「自己満足ともイウわネ」
「ですわ」
ネタがなかっただけにゃ?」
「さぁ?」

もみじ(JE-1)
丁寧な言葉遣いとは裏腹(?)に、策士。翼の姉妹達の中ではリーダー格。
ステラ(FX-11)
無人機、ブルーレイン搭載のA型。自我が芽生え、それを認めた為、名前を得た。
ミオ(F-14A)
語尾に「にゃ」を付ける、元気で素直な女の子。





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