第884回「音楽の教科書にも載ってたはず」
2011/03/10

ドレミのうたってあるじゃん?」
「あるのう」
「ドーはドーナツのドー、レーはレモンのレー、ミーはみんなのミー、ファはファイトのファー。」
「そのバージョンは、某NHKでよく流れていたってネ」
「そうそう。原曲の英語版とは、全然意味が違うらしいけどね」
「ふむ」
「で、これでちょっと遊んでみようよ」
「あー、だいたい趣旨は理解したよ。じゃ、あたしから行こうかネ」
「どれ、聞こう」
「ドーはドミニカのドー、レーはレソトのレー、ミーはミクロネシアのミー、ファーはブルキナファソのファー、ソーはソマリアー、ラーはラトビアのラー、シーはシエラレオネよー」
「ちょっと待って」
「何?」
絶対狙ってるラインナップは置いといて、何そのファは」
ブルキナファだけど」
青い空の最初は『ア』だけど、途中に空の『ソ』があるからそれでOK理論とか言わないでよね」
「なんじゃその理論は
「だってファが頭につく国ないんだもん」
「え、ないの? いけると思って聞いてたのに、ないの?」
「ないよ」
「お主なら、フィクションから適当に引っ張ってきそうなものじゃがのう」
「コラコラ」
「じゃ、私ね。ドーはドップラーレーダーのドー、レーはレーザーのレー、ミーはミサイルのミー、ファーはファイターのファー、ソーはソナァァァ、ラーは雷撃のラー、シーはシースキミングよー」
「ハイ、ストップ」
「何?」
捻りのないラインナップは置いといて。ずっと横文字で来たのに、なんか漢字が混ざってんですけど。収まり悪いんですけど」
「ばっか! ラときたら雷撃でしょ!?
その流れならば、ライフルでよかろうて」
「駄目だね! 雷撃だけは譲れないね!!」
ライフルでいいジャン」
ライフルでよいのう」
「何言ってんの、ソナァァァと来たら、雷☆撃!でしょ」
「ソナァァァって、力みすぎ」
「ふむ、もしそこに『マ』があったら?」
MAD(マッド:磁気異常探知機)に決まってるじゃん。MAD、ソナー、雷撃!!」
「て言うかあんた的には、そこはソノブイじゃないの? いやま、結局ソナーだけどサ」
ソノブイィィィって言って欲しいわけ?」
「あーもうなんでもいいや」
「さて、次はガーベラの番だけど」
な、わらわもやるのか?」
「当たり前ジャン」
「期待してるよ」
「い、いやその、流石に恥ずかしいのでやめておく」
日常的になんか古風っぽい喋り方してる癖に今更なにをって感じー」
「だよねー」
「…………」
……コ……ココ……キキコ……キキココ……キキ……キ……
「あ! ジャミングして逃げた! ずっるーい!」
「ていうか頭痛いからやめて!」

リエナ(Su-37jkR)
元気でお調子者。偵察が大好き。
ガーベラ(Su-37jkE)
翼の姉妹達から、姉のように慕われている。レオナを溺愛。
海袮(P-3C)
自衛隊のP-3C。潜水艦を沈めたくてしょうがないが、許可が下りない。





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