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「原発周辺では、やはり土壌汚染も出始めているな。まぁ、放射性物質が降ってんだから当たり前なんだが、ウチの親戚んトコもちゃんと調査してくれるんだろうなぁ?
なぁ?」 |
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「あ、あたしに訊かれても困るよ。そういうのはやる筈でしょ? 農業地域なんでしょ?」 |
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「まぁな。だが気になる……やるよなぁ?」 |
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「だ、だからあたしに言われてもっ」 |
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「うーむ……ヒマワリか? ヒマワリ植えまくるか?」 |
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「……ヒマワリですか」 |
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「ヒマワリは放射性物質を吸いまくるらしい。特に半減期のなげぇ(30年くらい)セシウム137や、ストロンチウム90をバリバリ吸い取って根や花に溜めるそうだ。20日もあれば95%除去するとかなんとか。実際に研究は進んでいるらしいが、これ、試してみないか? とは思う。
因みにヨウ素131は、約8日で半減期(放射性原子の数が半分になるまでの期間)を迎える。つまり、10の半分は5、5の半分は2.5と、半減期を越えると放射線量は一気に下がってゆく。半減期の10倍が完全崩壊に要する時間だと言うから、ヨウ素131は80日もあれば完全崩壊するらしい」 |
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「放射性物質自体は、あっちこっちで核実験やってた頃に、世界中にばら撒かれてるんだけどネ。セシウム134/137とか、ストロンチウム90とかサ、どの程度影響あったのカナ」 |
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「さぁな、そこまでは詳しく調べないと。俺も付け焼刃だし。まぁ、土壌汚染の対処は大変だって事だ。調べたところ、方法は幾つかあるようだが、金がかかるわけよ。土自体を入れ替える、土を焼却処理する、土に溶剤を加えて洗浄し廃液を処理する、などの方法があるそうだ。水もな、フィルターで取っちまったり、電気透析法で分離したり……と、つまり逆に言えば、金さえかければ土壌の復活はできるって事だよな。でも範囲が広すぎるんだよな、実際」 |
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「そこは出来るだけやってもらわないとネェ?」 |
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「……災害復興と並行して、ね」 |
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「そうそう」 |
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「因みに、体内に入った場合だが、ヨウ素131もセシウム134/137も、特定の栄養素の代わりに吸収されたのちに、代謝によって体外に排出される。これを生物学的半減期という。ヨウ素131は3日くらい、セシウム134/137は100日程で半分になる。
ストロンチウム90は凶悪だ、これはカルシウムとお仲間で、骨に吸収されるから、生物学的半減期も50年くらいあるそうだ。今のところストロンチウム90は出てないようだがな」 |
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「ヨウ素131に対しては、事前の安定ヨウ素剤投与。セシウムに関しては、ラディオガルダーゼっていう排出促進剤が対抗処置としてあるってサ」 |
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「ま、付け焼刃のお話はこのくらいにして」 |
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「ボロがボロボロ出る前に?」 |
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「うるせぇ。で、原発だけど」 |
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2号機中央制御室の復旧急ぐ 福島第1原発
4号機建屋まで電気通ること確認 3・4号機へ放水再開
2011/03/22 23:18
東日本大震災で被災した東京電力の福島第1原子力発電所では22日、冷却機能を取り戻すため外部電源の復旧作業が再開した。同日中にも2号機の中央制御室に電気を通して計器や照明などの機能を回復する。4号機も建屋まで電気が通ることを確認した。3、4号機では東京消防庁などの放水作業も再開し、使用済み核燃料貯蔵プールを冷却するための努力が続く。
外部電源の復旧作業は21日午後に3号機の原子炉建屋から黒煙が上がったため中断していたが、22日午前8時ごろに作業を再開。同日中にも2号機の制御室へ電気を通す。制御室は原子炉建屋に隣接し、24時間体制で原子炉の運転を管理する。機能が回復すれば、原子炉内などの様子を詳しく把握して対策に役立てられるようになる。
ただ2号機の原子炉や燃料プールに水を供給する冷却機能の復旧には故障した部品の交換が必要。部品は新潟県の柏崎刈羽原発など別の原発や業者などから取り寄せる必要があり、冷却機能の回復に数日はかかりそうだ。
福島第1原発4号機への放水にコンクリートポンプ車投入。22日午後5時過ぎから注水作業を始めた=東京電力提供
4号機については22日、建屋まで電気が通ったことが確認された。これで、1〜6号機まで外部電源を供給できる体制が整った。
放射性物質の外部への放出が懸念される燃料プールに対する放水作業も再開した。東京消防庁などの緊急消防援助隊は22日午後3時10分ごろ、3号機への放水作業を再開。同4時ごろまでの間、約150トンの海水を放水したという。4号機については東京電力が長さ50メートル以上のアームを備えた「生コン圧送機」を投入、午後5時17分から放水を続けている。
また東電は22日、福島第1原発の放水口付近で21日に採取した海水から規定値を上回る濃度の放射性物質が検出されたと発表。第1原発から南に16キロメートル離れた場所の海水からも高濃度の放射性物質が検出されたことを明らかにした。経済産業省原子力安全・保安院は「ただちに人体の健康への問題とはならない」との見解を示している。
*記事より転載
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「ああ、ついにここまで来てくれた。ECCSさえ復活すればこっちのもんよ!」 |
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「ていうかコンクリポンプとは考えたよね。誰が発案したかは知らないけど、確かに、ホースぶら下げてドバドバドバーすれば正確無比!」 |
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「コンクリポンプさんも、まさか生コンじゃなくて、使用済み核燃料プール冷やす為の水ぶちまける事になるとは、夢にも思ってなかったんじゃないカナ」 |
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「……どばどばどばー(ぼそっ」 |
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「なんか言った?」 |
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「……何も」 |
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「あっそぅ」 |
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「やっとここまで来たよね。ヤバイヤバイって騒がれて、テレビはニュースだけ流れてて、合間のCMは全部AC(公共広告機構)でなんか逆に不安になったり」 |
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「ああ、あれなー。なんかさぁ、緊急時にああいう感じのCMばっかり流れてると、こう、なんだろう……なんだか不安になるよな」 |
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「助け合い系とか、挨拶しよう系ばっかりだもんネ。大災害時だから、ってのも分かるけどサ」 |
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「うーん、なんだろう! 上手く言葉で表せない……いや! 表してはいけない気がする……それくらい、よく分からんけど不安になるんだ」 |
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「……ノイローゼ気味になられた方も、いらっしゃったのでは?」 |
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「そういや最近になって、『えーしー』って言わなくなったな」 |
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「15秒に1回、つまりCM1個に付き1回言うからネ……あれ。それについて、AC側が謝罪したとかなんとか。苦情がかなり来たのかもネ」 |
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「……特に今回の場合、原発事故という被害拡大の虞があった不安要素がありましたから」 |
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「実はもう駄目なんじゃ……とか思っちゃうよね、実際」 |
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「単に、なんか知らんけどイラッと来る、という人も居ただろうな」 |
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「ま、広告自粛しなけりゃしなかったで、不謹慎だと言われるのは目に見えてるけどサ」 |
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「それはあるね、ぶっちゃけあるね」 |
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「状況が状況だからな」 |
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