第913回「このサイトの犬は4頭。忠犬、駄犬、あと……ええと、何?」
2011/04/08

「今日は忠犬ハチ公の日だそうだが」
「ああ、あの有名な」
「なんとも心打たれる実話だよなぁ。それに比べてウチの駄犬ときたら……」
「もぐもぐ──え? 何?」 ←お菓子ドカ食い中
「お前なぁ、おやつ食べすぎ! また司令殿に叱られるぞ」
「あ〜あ、こんなに散らかして」
「あふぉふぇかはふけう」 (あとで片付ける)
「口に物を含んで喋らない!」
「躾がなってないなぁ、誰が躾たんだ?」
「海……自か?」
海自からクレームが来ますよ」
「じゃあ誰だ」
「………………海自?」
「それしか──おっと、なんだ、通信が………………あー、海自からクレーム来ちゃったよ」
「なんて?」
そんな子知りません、だって」
「ふぉんふぁふぁかな!」 (そんな馬鹿な)
「だから物を口に含んで喋らない!
「お前、海自で何やった?
ぶんぶんぶんぶん ←首を高速で横に振って何もやってないとアピール
「……これはやってるな」
「間違いなくやってるね」
「どうせまた、潜水艦にでもちょっかい出したんだろ。無許可で」
乗員の皆さんは大迷惑ですね」
「いやさすがに、外の世界で機体の姿の時にはやらないだろ」
「ほんとにぃ?」
ぶんぶんぶんぶん ←首を縦に高速で振って、やってないとアピール
「だが、精神体として外の世界に居る時は……やっているんだろう?」
「ヤッテナイヨ」
ですね」
だな」
「信用されてないぞ」
「なんで!? こーーーーっんなに忠犬なのに!? そのうち建つよ、忠犬・海袮の銅像が建つよ!」
「それはないな」
「あり得ないね」
忠犬・アリスなら納得するが」
「海袮の銅像……機体か? 精神体か? それとも犬の姿か?
「いや犬の姿した事ないし、できないし」
「できたら少しは可愛げが出るんじゃないの?」
「少しかよ」
犬の姿なら許せるかも知れません」
「この姿じゃ駄目なのかい?」
 駄 目 ですね」
「そんな事ない、そんな事なーい!」

海袮(P-3C)
自衛隊のP-3C。潜水艦を沈めたくてしょうがないが、許可が下りない。
志乃(F-1)
アカが大嫌いな、チビで生意気な女の子。
美風(F-15J)
マイペースでめんどくさがり。しかし、瞳孔が開くととにかく強い。
伊理奈(F-2A)
冷静な性格で、志乃と大の仲良し。アカは別にどうでもいいらしい。





第912回へ  第914回へ

戻る
トップ