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「地球は青かった……」 |
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「あ、それ知ってるー。ユーリ・ガガーリンの言葉だね」 |
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「1961年4月12日、ソ連は世界初の有人宇宙船ボストーク1号を打ち上げ、大気圏外の旅を成功させたのであります。その時の宇宙飛行士が、有名なユーリ・ガガーリンでありますね」 |
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「打ち上げに使ったの、R-7ラケータでしょ、原型」 |
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「サップウッドICBMだね、これ自体も世界初のICBMだよ」 |
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「しかし、宇宙の旅でありますか……憧れは、それなりにありますが」 |
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「やってみるかい?(スッ」 ←ASM-135を出した |
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「いえ、遠慮します」 |
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「お前またやるつもりか」 |
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「そう言えば、クリスの発射は失敗したね。あのあとレンには逃げられたし……もう一度やってみるかい?」 |
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「やだ」 |
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「なんの話?」 |
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「そうか、リェースがやってくれるのか(ガシッ」 |
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「え?」 |
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「ちょっと、いたいけな子狐になんて事を。そういうのは、同志クリスの役目であります」 |
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「嫌だっての。それならエルテアのほうがいいだろぉ? ほら、なんかロケットみたいな形してるし」 |
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「これ見よがしのエアインテイクがロケットっぽくないので却下」 |
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「あれは、ラムジェット推進的な雰囲気であります」 |
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「なら私なんか全然ロケットっぽくないだろぉ? 打ち上げんなよ」 |
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「打ち上げるんじゃないよ、高空まで運んで、そこから発射するんだ」 |
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「だから打ち上げだろ」 |
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「ロケットなら居るじゃん、それその物が」 |
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「ああ、居ましたね、そう言えば」 |
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「おー居る居る、ぴったりなのが」 |
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「コレットか」 |
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「じゃ、コレット飛ばそうぜ」 |
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「いたいけな子鼠を打ち上げるなんて、正気じゃないね」 |
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「プリシラさん、ちょっと表出ましょうか?」 |
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「はっはっはっ」 |
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「何? どういうこと?」 |
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「お前鈍感ってかなんていうか」 |
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「えー?」 |
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「だからー、リェースを打ち上げるのは良くてコレットは駄目とは云々かんぬん、ってトコだろ?」 |
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「あぁ〜↑」 |
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「で、誰打ち上げんの?」 |
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「あれ、打ち上げる話で決まりなんですか?」 |
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「う〜ん、今までの話をまとめると……クリスを打ち上げるしかないようだね」 |
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「え、なんでそうなんの」 |
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「どうやら、打ち上げてもらいたくてたまらないみたいだからさ(ガシッ」 |
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「マジかよ」 |
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「同志クリス、ちゃんとあの台詞言ってくださいね。地球は青かったって」 |
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「おねぇちゃん、お土産よろしくね」 |
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「ふふふ……では行こうか?」 |
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「行くわけねぇだろ」 |
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