第920回「海袮『恥ずかしいから公言禁止ね』」
2011/04/15

「お、くにおくんだ」
「はぁ?」
「んだよ、分かんないのかよ」
「お前のネタは分からん。第920回だからだというのは分かるけど」
「ちぇっ、つまんないの」
「それより今日は、盲導犬サーブに対人保険金の支払いが認められた日だぞ」
「え?」
「おめぇじゃねぇ、すわってろ」
「サーブは1977年生まれ、日本の盲導犬だ。メスのシェパードで、1982年に、雪でスリップして突っ込んできた車から主人を庇って、重傷を負った。それが原因で左前脚を切断したが、一命はとりとめ1988年に天寿を全うしたんだ」
「ほぉー。脚は失ったけど、命は助かって良かった」
「対人保険金の支払いが認められたとは?」
「この事故がきっかけとなって、『盲導犬は視覚障害者の一部である』ってなって、盲導犬が事故にあった場合にも、自賠責保険が支払われるように法改正されたそうだ」
「なるほど」
「…………」
「何?」
「いや、別に」
「今あれでしょ、コイツはどうなんだろうって思ってたでしょ」
期待してないからいいよ」
「ちょ、何それ! 私だってご主人様たーすーけーまーすー!」
じとー
「何そのほんとかよ的な目は!」
「いやぁアリスなら分かるけど、海袮じゃ説得力がない
「だよねー」
「そうなんですか?」
「こいつらに騙されちゃ駄目! 私はとーーーーーってもいい子なんですぅ!」
「嘘つけ」
「だいたい、海袮のご主人様って誰よ?
「え、えーと…………粉雪大佐?」
「の割には言う事聞かないよね」
「そんなことないよ!」
「ほんとかよ」
「あ、でも司令殿にはくぅんくぅん言ってるな海袮は」
「どれどれ……あ、本当だ。他の回でも言ってる」
「なるほど、本当に大好きなんですねー♪」
「ちょ、やめろ」
「何故ですか?」
「いいから」
「意訳:恥ずかしい」
「あっはっはっ、海袮、粉雪大好きなんだってー?」
「やめろーっ」
「恥ずかしがる事なんてないですよ?」
「恥ずかしいモンは恥ずかしいの!」

海袮(P-3C)
自衛隊のP-3C。潜水艦を沈めたくてしょうがないが、許可が下りない。
志乃(F-1)
アカが大嫌いな、チビで生意気な女の子。
クリスティーナ(Tu-22M3)
割とネタに走る。後ろに立つ戦闘機は、容赦なく「炎尾」で一掃。
リル(SAAB35)
ちょっと心配性で気が弱く脆いが、体術が得意で実は強い。





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