第951回「ラムで突撃とか熱い!!!」
2011/05/16

ラム(衝角)って戦術的にはどうなの?」
「どうなの、って、時代にもよるだろう。大昔なら、海戦は白兵戦・体当たり・弓とかだから、戦術的には重要だけど、時代が変わればそのウエイトも変わる」
「そうね、今ではありえないし」
「まぁ現代のペラペラ表皮なら、面白いように貫通するだろうけど」
「接近するのが大変ね」
「そこで自爆ボートの新しい提案です。ラムを搭載した自爆ボート、どうだい?」
「どうだいって……アレかな、貫徹させて、内部で爆発?
「まぁそうなるね」
「自爆ボート如きの強度じゃ、貫徹する前にラムが自分のほうに飛び込んでくるんじゃないかしら?」
「ああ、車のエンジンがコクピットに飛び込んでくる感じかな?」
「それ、洒落になってないよ、不採用だよ、市場に出せないよその車」
日露戦争でもラム戦をやってくれたら……と、思うと」
「ゾクゾクしない?」
「気持ちは分かるけど、もうそういう時代じゃないね、その頃は」
「両艦隊とも砲弾が尽きて、もう体当たりしかない!!!っていうのはどう」
「採用!」
「なんだか共倒れになりそうな悪寒がするんだけど?」
「気のせい気のせい」
「気のせいじゃないと思うよ」
「じゃあ、接舷して白兵戦
「いいわね! 舷側の砲身へし折りながらガリガリ接舷すると尚良し」
「そんなに体当たりが好きなら、ドッグ・ファイトで体当たりすればいいじゃないか。丁度、お前は武装がないし
「Yes! 今度エイリにやってみるわ」
(冗談で言ったんだけど……)
「ボクは遠慮するよ〜」
「それが懸命だね」
「ラムと言えば、接触事故で僚艦を沈める事もあったようね」
「らしいね。まぁ、敵艦を沈める為の装備なんだから、それが僚艦にぶつかれば、沈んでしまうのも無理はないね」
「T字にぶつかると一発だよね」
「モロだね、モロ」
「つまり……」
「T字に突撃すればいいのね、エイリに」
「もう好きにしてくれ」

リェース(MiG-31)
頑張り屋だが、それがドジに繋がる事のほうが多い。ボクっ子。
フェメナ(YF-23)
毒舌で言いたい事を遠慮なく言う。エイリをライバル視している。
プリシラ(F-15C)
全身兵器。ジェラを色々な意味で狙っている。





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