ACE COMBAT5 The unsung war〜謀略の破壊者・ラーズグリーズ〜




ACE COMBAT5 The unsung war〜謀略の破壊者・ラーズグリーズ〜
第8章 蒼空に消えた『希望』〜エイカーソン・ヒル哨戒〜

10/21 2100時 ユーク領内ウラゾフグラード空軍基地上空

グリューン隊、およびジェラーヴリク隊はウラゾフグラード基地に襲来した敵爆撃機の要撃に向かう。
ユーク国内を次々に爆撃し、空軍基地に甚大な被害を与えていると言うのだ。
報告によると護衛戦闘機4機とB-2が2機、B-1Bが1機と不明機1機らしいのだが・・・
「セルゲイ、早くジェラを元に戻してやれ。戦闘ができない。」
「わかってる、ベルンハルト。」
先日のDACTでほぼ同時にリェースとチェカ、ジェラが実体化したのだが・・・実体化するなりマスターそっちのけでチェカとリェースに抱きついてしまったのだ。
今でも顔を真っ赤にして妄想しているようだが・・・
『ジェラ・・・早く戦闘するよ!いつまでもそーやって妄想しないで!』
『い、いけないであります!』
『来たよ、爆撃機・・・って、何あの大きさ!?』
B-2、B-1Bと護衛機以外にやけに巨大な爆撃機がいる。
巨大な尾翼つきデルタ翼の爆撃機で、胴体に長砲身の砲台が引っ付いている。
しかも操縦席の斜め後に垂直のエンジンがついている・・・VTOL爆撃機のようだ。
「おいおい、あんなの聞いてねぇぞ、何だあのでかさは!」
『お姉ちゃん、何あれ!?』
ベルンハルトとリェースが驚いているが・・・セルゲイにははっきりとわかった。
オーシア空軍の巨大爆撃機XB-20フェンリル・・・ユージア紛争で使われた巨大爆撃機を改良したもののようだ。
「グリューン隊、お前らは通常の爆撃機を追い払え!ジェラーヴリク隊は護衛機を始末しろ!俺があの巨大爆撃機をぶちのめす!」
「了解・・・ったく、あんたも勝手な人だ。落ちるなよ。」
「MLSだぜ?落とされるかよ!」
ベルンハルトのF/A-18Cyが巨大爆撃機に突撃、セルゲイは護衛のF-14Dを狙う。
映画ならF-14Dが勝つかもしれないが負けるつもりはない。
『行くであります。ターゲットロックオン。』
「フォックス・ツー!」
AA-11が翼端パイロンから放たれ、F-14Dに向かう。
フレアーをばら撒きながらF-14Dは可変翼を最大に開いて回避しようとするがAA-11もしっかりを引っ付いていく。
敵機に直撃、錐揉みを起こし墜落する。
「スプラッシュ!もうF-14Dが最強の時代は終わったな。」
『フランカーの時代であります!』
「それもそうだ・・・」
他の機も格闘戦を行っているし、爆撃機は撃墜した。
あとはベルンハルトの追っている巨大爆撃機XB-20だけ。
『・・・マスター、XB-20から戦闘機発進してます!』
「何!?」
パラサイト・ファイター・・・頓挫した計画を再びオーシアは持ってきたようだ。
帰りは空中給油を行って返す・・・普通に空中給油をやるよりいい方法だ。
機体はF-35CライトニングとF-22Aラプターが2機、そしてカナードつきの単発ステルスが2機。
最新鋭機でこっちの相手をしようというのか・・・
『うわぁ、何かあぶなそうだなぁ・・・』
『リェース、仕方ないよ・・・やるしかないってば。無理かもしれないけど・・・』
Mig-29とMig-31もF-22A相手に良くがんばっているが・・・機体性能差もあり上手く撃墜できない。
『マスター、新鋭機相手は厳しいであります・・・』
「厳しくてもやるしかないだろ。ライトニングはグリューンがひきつけている・・・俺がやらなくて誰がやるんだ?勝敗ってのは機体性能差だけじゃない。それを教えてやるまでだ。」
敵機との距離約7500。デッド・ウェイトになりそうなアダーを発射。
爆撃機相手に使いたいところだが、格闘戦を優先するため仕方ない。
不明機は急激に旋回して回避、機首をこちらに向けてAIM-120を発射。
『ミサイルです!』
「こいつはかわすまでもない、ヘッドオンだ!」
チャフをばら撒き高速で不明機に突撃、AIM-120はすぐそばをすり抜けてチャフに向かっていく。
トリガーにてをかけ、レティクルが移ると同時にGSh-30-1を連射。真正面から不明機を粉砕した。
『嘘だろ、この俺が・・・!』
正面から攻撃を受ければ、パイロットは殆ど死んでしまう。
敵機も脱出に失敗、残留思念が響いてきた。
もう何度もオーシア軍の爆撃機だのVTOL機だの撃墜してなれているが・・・気分はいいものではない。
「・・・新鋭機のコードはわかるか?ベルンハルト。」
「知るか!」
よっぽど戦闘に熱中しているのか、怒鳴られてしまう。
まぁ・・・ベルンハルトが知らなかったら他の奴もわからないだろう。
『マスター、ブレイクであります!』
「何・・・!?」
すぐに機体を上昇させると、すぐ下を巨大爆撃機が発射した砲弾が通過していった。
あんなものを直撃したら撃墜どころではすまない・・・
「厄介なもの作りやがって・・・」
残りはAA-12が4本、AA-11が5本。
これだけあればまだ空戦は続行できそうだが、きついかもしれない。
「危なっかしいまねしやがって・・・」
XB-20の15.2cm砲にAA-12をロックオン、1発発射してすぐに不明機を追う。
直撃した部分がへし折れ、砲身が地表に落下していく。
『敵砲台撃破・・・であります!』
「わかってる・・・次だ。」
不明機の旋回にあわせSu-27も追撃、AA-11を発射。
ミサイルはフレアーに騙されることなく不明機に直撃、吹き飛ばしてしまう。
「F-25がやられた!?フランカーごときに何手間取っている!」
『フランカーを甘く見たことを後悔するであります!』
「ラプターまでやられたぞ!」
Mig-31とMig-29にそれぞれ撃破され、あえなく墜落している。
MLS機相手に通常機では無理だろう・・ステルスなど関係ないからだ。
後は爆撃機のみ。敵機は長砲身15.2cm砲や20mmバルカン等で武装している。
至近距離で戦うのは得策でもないだろう・・・
「アダーをロックオン、全部発射するぞ。」
『わかったであります。目標、敵エンジン部分。』
敵爆撃機の背後に周りアダーをロックオン。こんな重量のあるミサイルでもこういう相手だとかなり使える。
「フォックス・スリー!」
同時に僚機やグリューン隊からもAA-12が発射され、15.2cm砲やエンジンなどに直撃する。
巨大爆撃機は命中した部分から火を噴き・・・爆発を起こしている。
敵爆撃機はもうがたがたの状態・・・滑空しているだけだ。
「フラップを制御して基地に落とせ!」
「くっ・・・それも無理だ・・・オーシアの旗よ、永遠なれ・・・!」
空中で巨大爆撃機が空中分解し・・・乗員は脱出することなく死んでいった。
『・・・終わりか・・・』
『ユークも強い奴等だ・・・ちきしょう・・・』
せめて、その残留思念が恨みの言葉でなかったのは救いだった。
ユークに恨みを持った主戦派の将校や兵士たちが数多く参加し・・・この無謀な爆撃を敢行したのだろう。
「作戦終了。RTB。」
『終わったであります・・・』
ジェラは疲れたのか、一息ついている。
「・・・疲れたか?」
『そうであります・・・』
「帰ったら休もうか・・・ニカノール首相が何とか戦争を終わらせてくれればいいんだけどな・・・」
宥和政策を採るユークの首相ニカノール・・・
兵士たちのあいだでは戦争は軍の独断というのが通説で、ニカノール首相はいつか講和すると思っている。
ハーリング大統領も反戦主義者、絶対上手く行くはずだ・・・
『・・・そうですよね。講和してくれるはずです。』
薄い期待・・・だが、あの2人なら絶対にやってくれる。
去年、核兵器完全廃絶をやってのけたあの2人なら・・・セルゲイはそう信じている。


10/22 0800時 サンド島空軍基地
昨日は巨大な爆撃機が通過し大騒ぎになった基地も、今では静けさを取り戻している。
この空軍基地からKC-10が発進、本土に戻っていったのが今日の早朝・・・
「寂しいですわ・・・」
エイリはなにがあるわけでもなく、とにかく格納庫をうろついている。
食事も終えて、かなり暇になったのだろう。
「何かあるですか?こんな早くから。」
何故か格納庫にリズがいた・・・まぁ、フェメナよりはいいだろう。
「何でもないわよ?話し相手がいないかと思いまして。」
「ステルス戦闘機も1人ではさびしいですか。」
「ええ・・・まぁ。」
そんな時にクラウスが戻ってきた。
「・・・タイフーンとラプターで何話してるんだ?」
「マスターじゃないですか・・・がっかりです。」
「俺で悪かったな・・・カーシェとウェインもトイレに行ったら戻ってくる。」
クラウスは機体に乗り込み、遅れてフェメナも到着。機体のチェックをしている。
「今日の任務は哨戒です。退屈ですね。」
「・・・逆に考えるのよ。マスターと2人っきりで無限に話せる時間と考えれば。」
なるほど、とリズはうなずき何を話すか考え始める。
「そういう手もあったのね。けど・・・4時間も話せるかしら?猛禽類。」
「あ・・・」
今さら気づいたが、フェメナふっと微笑する。
「これだからラプターは。やはりオーシアはグレイゴーストを生産しておけばよかったのよ。」
「何ですって?よく聞こえませんわ〜。灰色幽霊さん、いえ・・・黒い未亡人とも呼ばれてましたわねぇ。」
「Shut up!ステルス性と航続距離にスピードで負けてるあなたは私の踏み台になってるはず・・・もうなってるわよ。スカーフェイスもグレイゴーストを愛用したはずよ。」
「・・・でもメビウスことレイシスもラプターを愛用してましたわよ!」
「あれはF/A-22Aよ。しかもルシアというMCがいたわ。」
得意げな顔でフェメナははっきりと言う・・・ライバルのエイリを言い負かせて嬉しいようだ。
エイリはフェメナを鋭い視線で睨みつける。
「・・・任務が終わったら、DACTで相手になってあげますわ・・・!」
「望むところよ。」
そんな時にマスターのカーシェがウェインと共に到着・・・勝負はお預けだ。
少し疲れたような表情だ。
「何かありまして?」
「哨戒飛行だと・・・ステルス使う意味がないだろ・・・ステルスを。」
カーシェのぼやきなどもっともだ・・哨戒などP-3Cとかにでもやらせておけばいい。
迎撃戦闘機であるラプターを使うなどもってのほかだろう。
「・・・オーシアなんて大嫌いですわ!」
「同感だ・・・!」
2人の意見が一致したところでタキシング、F-22Aは離陸を開始する。


エイカーソン・ヒル地方 1300時
「・・・何しろって言うんだよ!」
クラウスはもう怒り心頭・・・AAシステムのある場所なんか哨戒する必要性がない。
ストレスがたまりすぎているのだろう。
『It is foolish!司令部は何を考えているのかしら!』
『同感です!タイフーンを有効活用するです!』
「・・・怒るなよ。昇進したんだからな。」
シンファクシを撃沈したため・・・MCへの前借功績も一気に払い終えてしまったのだ。
で、ウェインは中尉に昇格。
「ダヴェンポートとか言う奴!無線切れ!ロックなど聴きたくない!」
「へいへい・・・」
このままここで哨戒を続けていたらクラウスの血管が切れそうだ。
ただでさえ哨戒でイライラしているのだから。
「・・・おい、機首に・・・か!?」
その途端にどこかからの無線・・・ようやく面白くなってきた。
クラウスは無線の発信源と思われる輸送機に接近する。
『あの輸送機ね・・・何があったのかしら?』
「通信中のC-5B、何があったんだ?」
その途端、今度ははっきりとした声が聴こえてきた。
「こちらオーシア空軍輸送機ギャラクシー4!現在ノースポイントに向けて飛行中!AAシステムの誤射によりIFFおよびレーダーに異常!援護願います!」
「援護といっても具体的にどうすればいい?こちらフェザーリーダー、クラウスだ。」
「よかった・・・AAシステムのレーダーを潜り抜けてくれないだろうか?」
AWCASがいないため敵味方か解らないが・・・国籍マークはオーシアだ。
ノースポイントに向かうならノースオーシア経由で行くのが一番いいが何故ここにいるのだろうか。
が・・・クラウスは味方だとはっきり解った。番組で見たベルカ戦争のシェーン平原空戦で同じコールサインの無線を訊いたが、その声と一致している。
「ランツェ了解。ウィンド01およびリッターはAAシステム外部から敵編隊を警戒願う。ウェインは他の僚機を呼んでくれ。数が足りない可能性もある。」
「了解。」
「ランツェよりギャラクシー4、誘導する。」
軽く旋回し、速度を落としてクラウスはC-5Bを誘導する。
なかなか相手も上手く旋回し、しっかりと後ろについてきた・・・乗っているのは相当のベテランだ。
『上手いわね。本当にベルカ戦争を潜り抜けたパイロットのようね。』
「・・・まぁ、そういうこと。しかしエクスキャリバー以上の恐怖だ、こいつは。」
C-5BはF-23Aの後にしっかりとつき、AAシステムをすり抜けていく。
少し内部の人員には無茶をさせているが、かなり上手い操縦だ。
3分もすると、もう防空圏からの脱出に成功。後はまっすぐ行けばいいだけだ。
「何だお前は・・・ジョークにもほどがあるっての!!」
いきなりC-5Bが大きく傾き、それから何発か銃声が聞こえた。
「副機長、しっかりしろ!副機長!!こちらギャラクシー4、エンジン推力低下中!今の銃撃で副操縦士および護衛2人がやられた!俺も肩に銃弾を受けている・・・生存者は積荷と補佐官だ。補佐官に操縦桿を握らせる。」
「何!?大丈夫なのか!?おい!」
「ああ・・・俺は傷口を塞いだ。あいつらは扉から外に放り出してやった・・・スパイが紛れ込んでたんだ。俺が航法を教える。不時着するから適当な場所を探してくれ。」
「了解。」
『マスター、12時方向から敵機!』
フェメナの声で気づくと・・・敵編隊を見つけた。
Mig-23/98およびMig-29K・・・数は5機ずつ・・・厄介だ。

「機影確認。ウェイン、ウィンド隊はまだ来ないか?」
「今到着した。全機自由戦闘、攻撃開始!」
F-3AとEFタイフーンが合流、敵編隊に突っ込んでいく。
「こちらリッター。ギャラクシー4、俺達が敵機を片付ける。進路を変えずに頼む。」
カーシェの通信にギャラクシー4が了解と応答する。
『目の前に2機いますわ・・・旧式機ごときがわたしくに勝てると思っているのかしら?』
「解らないが、とにかくやらせて貰う。AIM-120スタンバイ。ロックオン。」
AIM-120を2機のMig-23/98にロックオン、ウェポン・ベイを開き発射。
交わしきれずに1機撃墜、もう1機はヘッドオンで向かってくるがバルカンを浴びせこちらも撃墜。
『・・・?マスター、無人戦闘機4機を確認。』
「無人機?FXシリーズか?」
『ありえますけど・・・違うのも混ざってますわ。これは・・・?』
FX-10Bが3機と・・・前進翼の戦闘機が混ざっている。
「・・・この機影、ADFX-03か!?」
ADFX-03・・・ベルカ空軍が試作したモルガンを無人戦闘機に改造したものだ。
ユークも何機か購入していたのか、あるいは戦利品の情報を元に作ったのか・・・?
武装はIRIS-Tを8本と機体上部にくくりつけられたレーザー砲。厄介な相手と見て間違いない。
『AIM-120、5発スタンバイ。』
「よし、全部発射するか・・・フォックス・スリー!」
5発まとめてAIM-120を発射。FX-10Bに1発命中し墜落していくが4機が健在だ。
ブレイクしたADFX-03にバルカンを発射したが、あっさりとかわされてしまう。
『後に敵機ですわ!』
「ちっ、しつこい奴が!」
TVC最大角度で旋回、降下した先にFX-10Bがいる。
ミサイルの出し惜しみでやられるわけにはいかないと思い、IRシーカーを機動・・・ロックオンする。
「フォックス・ツー!」
右側のウェポン・ベイを開きAIM-9を発射。そして急激にフックを決めてFX-10Bを振り切る。
ミサイルはFX-10Bを撃破・・・錐揉みを起し火を噴きながら墜落していく。
「・・・まだいるのかよ!」
ADFX-03がマウザー27mm機銃を乱射、その射線をかわし急降下していくADFX-03を追撃する。
レティクルに収めM61A2を連射。エンジンから敵機は出火し爆発する。
『危ないですわ!』
「何!?」
急激に機体が降下、同時にレーザーが後を掠めて飛び去っていく。
あんなものを喰らえばベイルアウトの間もなく即死だ。
「・・・助かった・・・しかし危ないことをしてくれる!」
減速しつつ急激に旋回、HUD表示の外で敵機をロックオン、AIM-9を発射。
ミサイルは急激な機動でADFX-03に追いつき、機首を引きちぎった。
「こちらリッター、全機撃墜だ!」
「ウィンド01、全機撃墜だ・・・」
「・・・相当な護衛だ。今日のところはひき上げろ!」
敵編隊は壊走、撤退・・・何とか危機は去ったのだが、何故輸送機1機にこれほどの大規模な軍事行動を起こす必要があるのだろうか?
しかも「ぶち落とせば銅像が建つ」とか「一生遊んで暮らせる」とかそんな無線ばかり。
おまけにADFX-03とFX-10BのミサイルはAA-11ではなくIRIS-TとミーティアAAM・・・ベルカ空軍の使用ミサイルだ。
と言うことは、あの戦闘機は別勢力なのだろうか・・・あのFX-10BとADFX-03は。
「こちらギャラクシー4、不時着に成功!トミー、お前も輸送部隊に来い。歓迎してやる。」
「やれやれ・・・無線を貸してくれないか?ギャラクシー4.」
「了解、積荷さん。」
「・・・こちら積荷。なかなか楽しかった・・・ありがとう。ウィンド隊、フェザー隊に感謝する。」
風車を何個かへし折ったが、何とか上手く言ったようだ。
すると・・・いきなりナガセが通信を入れてきた。
「積荷さん、質問が・・・白い鳥までも戦争に投入しなければならなかったのでしょうか?どうしても・・・」
「・・・早期解決のために、戦力をイーブンにするにはこれしかなかった。けど・・・戦争はもうすぐ終わらせる。そのために今話し合いに行くところだ。ノースポイントへと・・・そろそろISAF海軍が来る頃だ。護衛を頼んでいたんだ。」
「では、信じても・・・」
「ああ。君たちのような若いエース達を戦争で失うのは見たくない。後は任せてくれ。」
どうやら、相当勇気のある外交官のようだ・・・カーシェはそう判断する。
が、その声がどこかで聞き覚えがあるのが気になったところだが・・・
「こちら8492航空隊。積荷を保護する。」
現れたのはF-15S/MTD・・・ISAF機だがIFFはオーシア。アグレッサーだろう。
オーシアではF-15F/25とF-15C、F-15Eが主流。S/MTDはISAFで戦闘攻撃機として運用されているタイプだ。
複座+スラストリバーサーつきなので前線運用には向いているのだ。
「了解。後は任せる。」
『しっかりと護衛しなさい。』
「了解・・・しっかりと護衛させて貰う。空中給油機が待機している。任務ご苦労。」
あとはこの航空隊に任せ、フェザー隊とウィンド隊は空中給油機のまつポイントに向かう。


サンド島空軍基地 1400時
ジュネットはカメラを片手に、基地のメンバーの顔を移している。
至近距離にオーソン大佐。こちらを睨んでいる。
「Stop is.やめておきなさい。機嫌が悪そうよ。」
フェメナに止められ、ジュネットはカメラを彼女に向ける。
「何があったんだ?」
「アークバードが正体不明の攻撃で沈黙したのよ。原因はまだわからない。爆発物か、それともユークの対衛星ミサイルか。」
どちらにしても、上層部を狼狽させるには充分だろう・・・
見た目的には戦力的均衡は崩れてしまっている。アークバード無しでリムファクシを撃沈するとなれば相当量の犠牲を払わなければならないからだ。
普通の人なら少なくともそう考える。ユーク侵攻作戦も早まるかもしれない。
「なるほど・・・仕方ないか。」
ジュネットは彼女の顔を写真に収める。
「私の写真で何をするつもり?」
「記事にしたいけど・・・だめかな?」
「構わないわ。」
ジュネットは頭を下げると、早速メモを取り始める。
『サンド島の6機』と言う記事が好評になり、熱意もかなり高まっているのだ。

続く

あとがき
最初のVTOL爆撃機襲撃はとにかくユークサイドを盛り上げたいために作りました。
以降もこれと同じようなのが出てきます。オリジナルミッションっぽいのが。
ギャラクシー4はゲスト出演。同一人物です。
そして何故か無人機出現、でもこいつらは違う勢力です。
では。次回は上陸作戦です。あのソ連製巨大ロケットランチャーの出番もあるかな?

おまけ(NGシーン)
アシュレイ「こちらベルカ空軍第6師団第4戦闘飛行隊・・・」
ナガセ「・・・ベルカ空軍を確認。不審なので撃ち落します。」
アシュレイ「な!?しまった!いつもの癖でベルカ空軍の番号を!」
ナガセ「エッジ、フォックス・スリー!」

アシュレイ「ああ、こんなに出来るとは思わなかったよ・・・君達が。」
ウェイン「弱っ!!」



 2006/11/23:あくてぃぶF-15さんから頂きました。
秋元 「あの輸送機、不時着した後に機銃掃射を加えて──なんでもない。お遊びだ。怒られたかどうかは覚えてません(ぉ」
アリス 「……一度は保護目標に攻撃を加えて見るマスターでした」

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