ACE COMBAT5 The unsung war〜謀略の破壊者・ラーズグリーズ〜




ACE COMBAT5 The unsung war〜謀略の破壊者・ラーズグリーズ〜
第17章 Journey Home〜ノヴェンバーシティ制空戦・前編

11/29 1500時 マクネアリ空軍基地
「・・・ってわけだ。これは絶対驚くに決まってる。」
「さすがはマスターです。」
今回の飛行計画を練っているウェインとリズ・・・いろいろ書類をもって最終確認をしている。
リードはウェインが撮る・・・そして4機でフォーメーションを組んでいろいろやれと言うので1週間前からアクロバットの航空隊に演目をある程度決めてもらい、練習していたのだ。
彼らもその操縦技量と上達振りにはかなり驚いていた。戦場で身に着けた技量・・・それと絆は本物だろう。
「しかし、どうして空中待機で他の航空隊もいるですか?」
「わかんないが・・・100機以上は確実に居るぞ。40個航空隊って何機だ?」
実際は空中待機が半数でスクランブルが残りの半分を担当する。
どうも嫌な予感がしているようだ・・・まぁ、副大統領が演説する上にオーシアには無数の敵機を領空に侵犯させた前例がある。神経過敏になっているのだろう。
「さて、機体調整だ。ちょっと同化してくれるか?」
「あ、了解です。」
ウェインが乗り込み、計器類をチェックする・・・どこにも以上は無い。
そして降りるが・・・リズが少し気分がおかしいらしい。
「どうしたんだ?」
「何か変です。操縦席あたりが・・・」
「操縦席・・・?整備員、ちょっと。」
ウェインが整備員を呼ぶと、さっそく操縦席の計器を見てもらうように言う。
まさかと言いつつも整備員がコンソールを開けると・・・導線が切断されている。
「・・・どうして解ったんですか?こんな場所の故障。」
「何故って、リズがいるからだ・・・それで直せるか?」
「まぁ、すぐ終わりますよ。けど誰がこんなことを・・・一応、隣も調べますね。」
隣はナガセ機だ。まぁ、誰かが切ったなら絶対に隣のも同じ運命だろう。
整備員はウェインの機体を直すと、次にナガセのフェアウィンドを直しに梯子をかけて上る。
「こんな卑劣な手段を使うなんで許せないです。」
「・・・あのまま飛行していたらどうなったんだ?」
「影響は無いです。けど万が一のときに射出装置が起動しないです。」
まぁ、ウェインの機体にとっては無駄だったがナガセは違う・・・MLSも何も無い生身のパイロットだ。
彼女は脱出してでも生き延びてもらわないといけない。しかし誰が切断したのだろう?
「危ないことをする連中です。誰かわかったらぶっ飛ばしてやるです!」
「そうだな・・・見つかりにくいが、ぶっ飛ばしてやるさ。行くぞ。」
出撃時間が迫っているため、早速ウェインが乗り込む・・・少々遅れてナガセも乗り込み、滑走路に向かう。
今回の任務は一応曲芸飛行。だが念のために制空装備での出撃だ。


ノヴェンバーシティ手前 同時刻
「さてと、邪魔者を吹き飛ばすか。」
『納得いかないであります。』
Su-27のパイロットセルゲイと、MCのジェラは作戦空域手前で会話をしている。
僚機なども交えてだ・・・まぁ、それもいいのだが。
「どうしたんだ?いつもならぶっ飛ばせるとか言うのに。」
『私も納得いかない・・・市街地の真上で空戦なんて。』
チェカも納得いかないらしい・・・だが、カラエフはまた仕方ないだろと言う。
「この作戦はもうユークのプライドは無い。だけど・・・ここで倒さなければ、同志はもっと多く死ぬ。」
『民間人を巻き添えにする覚悟でありますか?』
「・・・逃げてることを祈ろう。」
カラエフは何も答えたくないような声だ・・・無論、セルゲイだってこんな作戦はやりたくない。
だが、やらなければ確実にオーシアの戦意が上がりっぱなしだ・・・そうなると危険すぎる。
「・・・ジェラ。今度ばかりは・・・情けを捨てよう。お前にも悪いことだとは思っているが。」
『軍であれば、命令に従うだけであります。行きましょう。』
「ああ。」
作戦空域へユーク空軍機、海軍機が向かっていく・・・数は200以上。
コモナ諸島をも越える大空戦は、いつ始まるとも知れなかった。


ノヴェンバーシティ上空 1624時
「大統領はどうしたの?こういう場所には来るはずなのに。」
ナガセがいきなり日門をぶちまけるが、ウェインは首を振る。
「わからない。副大統領は主戦派だ・・・平和への演説なんてするとは思えない。」
『・・・うさんくさいですね。』
「俺達は俺達の任務をこなせばいい。行くぞ。」
「サンダーヘッド了解。展示飛行は頼むぞ。」
「ああ。全機編隊を整えろ!指示通りに行け!」
あらかじめブリーフィングで指定されたルートで、少しゆっくりなスピードで4機が駆け抜ける。
スモークをかけて下からもはっきりと見えるようにする・・・観客は空中の航空隊に声援を送っているようだ。
「ご覧ください!あれがユークとの戦いで多大なる貢献をした航空隊、通称ウィンド隊です!」
「そこまでほめられると照れますね、さすがに。」
グリムの言うとおり・・・まぁ、悪い気分ではない。ほめられた相手が副大統領でも。
スタジアム上空をループを駆けて通過、スピードをつけて反転するとそのままレインフォールをかける。
スタジアムからは拍手が巻き起こる・・・明らかに演説ではなくこちらに対してだ。
ついでと言わんばかりにフェザー隊もアクロバットを見せる・・・また拍手が沸き起こる。
『Look at me now!私の華麗なる飛行を!』
『あらあら、自己顕示欲旺盛ですわね・・・まぁ、いいのですけど。』
F-23AとF-22Aが通過、ようやく副大統領の演説が始まる。
ここからが本番といってもいいだろう。
「オーシア国民の皆さん。どうか、この放送に耳を傾けて下さい。私、オーシア大統領の代理をする副大統領の前にある同胞の声を。彼等はユークトバニアへの怒りに燃え、彼等を屈服させるまで戦いの矛を収めない事を誓っています。さあお聞き下さい!この歓声を!!」
やはりこうなったか・・・ウェインは明らかに失望している。
この副大統領ならこんなことしか考えないだろうと。そんなことは知っていた。
「あー、やだやだ。それで大歓声だぜ。スタジアム一杯の中身は空っぽな。」
ダヴェンポートの言葉は当たらない・・・スタジアムの観客はいっせいに何かを歌い始める。
その旋律はどこかで聴き覚えがある・・・15年位前のレコード大賞になったあれだ・・・
「Journey Home・・・演説に対する答えか。」
突然、ウェインが笑ってしまう・・・この皮肉を考えた連中はすばらしいとしかいえない。
「た、隊長・・・どうしました?」
「なかなか気の利いたことをする。戦争賛美演説に反戦歌のカウンターとは・・・」
スタジアムどころか周辺の航空隊までJourney Homeを歌い始める始末。今頃報道関係者はスクープの記事を書き換えようとしているだろう。
だが・・・そんな空気を崩すようなものもまた来た。敵だ・・・それも大編隊。
『・・・マスター、敵機大編隊接近中、カウントできないです!』
「何!?連中・・・ここで俺達を殲滅するつもりか!?」
ユーク軍機無数。カウント不可能・・・軽く200近く行っているのではないだろうか?
「敵編隊が接近中、全期スクランブル!スタジアムを守れ!」
「了解!」
敵編隊はSu-36、Su-37やSu-47、43。ミグ機もMig-1.44やMig-33が大半を占めるという精鋭の航空隊ぞろいだ。
これだけの余力をどこに隠し持って痛んだと思うほどの編隊・・・ここで大空戦でもはじめるつもりか。
「よし、行くぞ!ウィンド01、エンゲージ!!」
『了解です!』
ミーティアAAMをロックオンし敵編隊に発射。真っ先にウェインが向かい他の哨戒していた航空隊も向かっていく。

「ゴルト1より各機へ、状況を開始する。ここで勝敗が決すると思え!!」
「了解!!」
哨戒中の航空隊が一斉に向かってくる・・・F-15F/25やF/A-18I。そしてF-22A、F-23Aなどの新鋭機が大半を占める。
この密集した戦場ではフォーメーションは仕えない。円卓程度の密度でようやく使用できるのだから・・・
「敵機は100機以上。増援が次々に来ているぞ。」
「それでこそやりがいがあるってもんだ!突撃!!」
次々にグリューン隊が突撃をかける・・・カプチェンコはまずF-15F/25にロックオンをかける。
右翼パイロンから発射・・・敵機はMig-33の追撃に夢中で気づいていない。
気づいたときには回避不可能・・・爆発し切りも身を起こしながら落ちていく。
「メイデイメイデイメイデイ!ミサイルにやられた!離脱する!」
「敵機にもエースが居る。警戒しろ。」
「エース・・・後ろか!」
後ろに場違いなラファールが・・・MLS機だ。
「悪かったな・・・俺が貰う。華麗に突き落としてやる。」
『・・・一閃してあげるわ。あなたの相棒ごと。』
急激に旋回しカプチェンコは機銃の斜線を交わす・・・厄介なものに引っ付かれたようだ。
同時に減速しラファールをオーバーシュート、後ろに付きAA-11を発射。
ラファールはフレアーでそれを回避。カプチェンコも追撃する。
『あいつ・・・マスター。オーシアのエースだよ。かなり強いけど。』
「解っている。ふぅ・・・」
急降下したラファールを追撃、同時にレティクルに入ったと単にGSh-30-1を発射する。
だが、それはラファールを掠めるだけで直撃しない。同時に後ろから敵機が来る。
「無事ですか!?今支援します!」
「グリム、か・・・悪いな、頼む!」
F-3AがAAM-3を発射、カプチェンコはフレアーで交わすとそのまま乱戦につっこむ。
グリムは追撃しようとしたが、どれがカプチェンコの機体か解らずに追撃を断念・・・するが、カプチェンコは確実に真上に迫っている。
「グリム、上だ!」
「あ・・・まだ負けるわけに・・・!」
上空からの攻撃を上手くかわすが、もう後ろは撮っている。
カプチェンコは後ろを警戒しながらも追撃を開始する。この空戦では常に前後・・・真上、真下も気を配らなければ生き残ることなど不可能だからだ。

「何とか逃げ切った・・・」
リュートは一息つくと、ヘッドオンでSu-43が向かってくる。
舌打ちすると早速マジックAAMを発射。操縦桿を握り締めて爆風から回避。
Su-43は爆発、炎上・・・残留思念が響いてくる。戦死したか。
『・・・すさまじい光景ね。』
「そういえば・・・下の連中はどうしたんだ?スタジアムの・・・」
『逃げてる最中。時間を、稼がないと・・・』
なるほどとうなずきリュートは次にSu-37をロックオン。エースではないようだ。
鋭く旋回し交わそうとする・・・リュートもかろうじておいつくが、機銃のレティクルに収まらない。
それほど敵機の性能は抜群と言うことだ。F-15F/25やF-22にも劣っていない。
「まとまった本隊は何分後に来るか解るか?」
『・・・さっきの通信だと、残り・・・3分後。50機くらい。』
「ああ。それまで何とかしよう。」
『真っ二つにしてあげる・・・』
Su-37を執拗に追撃、一瞬の隙を狙いDEFA30mm機銃を発射。
敵機はエンジンを破損し撃墜される・・・ベイルアウトには成功したようだ。
「どんだけ人を集めやがったんだ、あのアホリンゴが!」
「ダヴェンポート大尉、口を慎め。その前に敵を落とせ。」
副大統領も自分が狙われているという自覚は持っていないのだろうか?
まぁ、リュートは次の敵機を狙う・・・Su-36だ。
『・・・嫌な予感がする。』
「俺もだ・・・何かただでは終わりそうに無いな。
リュートはSu-36に狙いを定め、マジックAAMを発射。
Su-36がミサイルに気づきこちらに旋回、ヘッドオンを挑むがDEFA30mmにぶち抜かれて墜落。
搭乗員生存・・・運が良かったようだ。

「残り2分だ!持ちこたえろ!!」
敵軍の無線を聞きながらベルナードは宿敵を見つけていた・・・F-15Irだ。
明らかにフィンの機体。ぶっ飛ばすには最高の獲物だろう。
「フィン・・・行くぞ。」
「え・・・まさか、黄色!?」
思念波通信で話しかけた後、真横からベルナードが奇襲を仕掛ける・・・GSh-30-1がF-15Irを掠める。
すぐにフィンは機体を旋回させて回避。ベルナードもそれくらいで落とせるなどと思っていない。
『ここで決着をつけましょう。平行線をたどってきた私たちの運命にも。』
『いいかもしれないね、ルーチェ。落ちるのはどっちか片方。相打ちも引き分けも無し・・・』
それと同時にF-15Irが動く・・・急降下しながら旋回。ベルナードもそれを追う。
そして突然のように旋回・・・そして上昇する。
「来るか・・・!」
Su-37をベルナードは旋回、上昇させるが想像以上にF-15Irの速度が速い・・・一気に距離を離されてしまう。
同時にF-15Irが反転、こちらに向かってくる・・・ヘッドオンを挑むつもりか。
ベルナードもそれに乗り、GSh-30-1を発射する・・・だが、互いに銃弾が掠めた程度で当たらない。
「言葉は要らないね。僕達に。5年間の思い出を語るのにさ。」
「・・・そうかもしれないな。殺し合いをしていると言うのに・・・何だこの気分は。」
互いに分かり合っているかのような錯覚。数度しか出会わず、そして戦っただけだと言うのに。
どう動くか。どうかわすか。解りきっている・・・何もかも。敵も味方もその2機が描く軌跡だけは見とれてしまっている。
「近い存在。あの一瞬が英雄を決めた。そして明暗が決まった・・・」
「俺に残ったのは恨みも何もかも通り越した、「目の前の強い奴を叩き落したい」思い。俺は英雄の肩書きもエースの称号すらもいらない。ただ、落とすだけだ。」
「戦争はいらないんだよね。それに・・・その思いをかなえるのに。」
Su-37の後ろにF-15Irが付き、AIM-9を発射。
同時にベルナードはフレアーをばら撒いて回避。どうじに高迎え角でエアブレーキを書ける。
フィンは急降下し距離を置く・・・ベルナードはすかさず機体を建て直し追撃。
「・・・やりにくくなった。一旦預けるぞ。」
「ご自由に。」
ベルナードはオーシア空軍機へと攻撃開始。同時にフィンもユーク軍機を追撃する。
彼も追撃するつもりは無いようだ。少し幸運に感謝しながらベルナードはAA-11を発射。F-15F/25を撃墜する。
『・・・空しいですね。何故か・・・』
「ああ。何故かな・・・」
残った敵をベルナードは掃討する・・・まだかなり時間はかかりそうだ。
ユーク軍機はこれですべて。オーシアに援軍が来る・・・早急に数を減らしておきたい。

「援軍到着だ!これで・・・!!」
カーシェには待っていた瞬間。友軍機F-15F/25が4機とF-15S/MTDが6機。これからもっと来るはずだ。
が・・・戦闘の機体がいきなり無線を入れ始める。
「ノヴェンバー市へ急行中の各隊に告ぐ。我々も引っかかっちまった。まったく良く出来た演習だぜ。演習終了、帰投せよ。」
「な・・・!」
はめられた。カーシェはすぐに気づくと発信源のF-15S/MTDのIFFを解除する。
そしてAIM-120Cを発射。F-15S/MTDは不意打ちにびっくりしたのかあわててブレイク。
「何をした!?カーシェ中尉!」
サンダーヘッドが驚いたように質問すると、平然とカーシェが無線を入れる。
「こいつらは敵軍だ・・・ユーク空軍についている!友軍編隊、今のミサイルの音を聞いたか!?すぐに戻れ!」
「り、了解!敵編隊接近中、行くぞ!」
近隣の編隊だけでも何とか呼び戻せたが、F-15S/MTDの編隊はそのまま過ぎ去っていく。
その途端にECM・・・外からはここの様子などわからなくなってしまった。
ここの無線の会話も、戦闘の様子もECM範囲外からは感知不能になってしまったのだ。
「な・・・待て!何を言ってるんだ?早く戻れ!ECCM、通信を回復させろ!!」
サンダーヘッドはカーシェの行動すら忘れ、全力で編隊を呼び戻そうとしている。
だが、ECCMが不調・・・通信が一向に回復しない。無情にも友軍機は帰還している。
『戻りなさい!早く!!』
「無理だ、エイリ・・・連中には聴こえてない。俺達で何とかするしか無さそうだ・・・」
その途端に敵機がロックオンをかけてくる。敵はSu-35・・・AA-12を発射。
それをチャフでカーシェは回避、エアブレーキをかけて急激に旋回すると後ろを取る。
『バルカンセット、いつでも行けますわ。』
「落ちてもらう。オーシアの空にお前達は要らないからな!」
20mm銃弾がSu-35を刺し貫き、爆発を引き起こす。戦闘能力はもう無いだろう。
「く・・・こんなときに敵の増援だ。爆弾を搭載している。S-47だ、気をつけろ!」
『生意気にも東側機のクセに私に挑もうと言うおろかな連中ですわね。ぶっ飛ばして差し上げましょう。』
「無論だ。」
カーシェは一旦制空任務から離れ、S-47を追撃する。
残りのAIM-120Cは5本。敵編隊は8機。5機にAIM-120Cをロックオンする。
『ロックオン、AIM-120C起動。』
「フォックス・スリー!」
一斉にAIM-120Cが放たれる・・・4機に直撃し撃墜。1機は回避行動を取る。
残りは3機・・・同時にクラウスがガンレンジに接近しS-47を撃墜。これで2機だ。
『・・・許さないですわ。まだ歌っている人が居るのに・・・』
「そうだな・・・落ちてもらう。フォックス・ツー!」
AIM-9が発射、白煙をひいて2発が敵機に吸い込まれ、爆発する。
これでスタジアムへの爆撃は阻止されたといってもいいだろう。

「・・・さて・・・ラーズグリーズ、恨みは無いけど・・・っ!!」
カラエフはダヴェンポート機に狙いをつけると、そのままMig-29で突撃する。
今しかチャンスは無い。ウィンド隊とラストーチカが全面的に交戦。そしてゴルト隊とウィンド隊が交戦している今しか・・・
同志を葬った敵を叩くチャンスはない。Su-47を追撃しているF-3Aをカラエフは逃さずAA-11を発射。
F-3Aは回避、こちらに気づきヘッドオンを挑むがあっさりとすれ違う。
「おいおい、冗談だろ?後ろに敵機かよ!」
「落ちてくれ。悪いが・・・」
低空にフェアウィンドが避難。ビルの間を駆け抜けていく。
それを真上からカラエフが追撃。ビルの間を通らず上から追撃する。
「じょーだんじゃねぇ、まだ追ってきやがる・・・」
「どこまでも負わせて貰う。逃げられると思うな。」
AA-11を発射、同時にF-3Aが上昇をかけてビルの合間から出てくる。が・・・後ろにF-15F/25が。
すかさず旋回しようとした途端に爆発・・・ベルンハルトのF/A-18Cyだ。
「お前はラーズグリーズをつぶせっての。任せろ!」
『そーいうことで。じゃ!』
ベルンハルトがカバーに回る・・・ラーズグリーズ3番機はSu-27をEFタイフーンとともに追撃している。
悪いが隊長の邪魔をさせるわけには行かない。非情だがここで狙えるだろう。
『ガンレンジ、距離2400・・・』
「行くよ、チェカ。俺は・・・!」
レティクルに照準が収まる。そして真ん中にF-3Aが収まる。
一瞬だけ強烈な思念を感じたが、ためらうことなくトリガーをひく。
GSh-30-1の銃弾が、弧を描きフェアウィンドに吸い込まれていく・・・

ラーズグリーズの1機が、30mm銃弾によって刺し貫かれた。

続く

あとがき
ここで本当に区切りたかったんです。大空戦を描きたかったので。
では、後半部へと続きますね。チョッパーは・・・?
そして、この空戦の結果はどうなるのやら。



 2007/06/15あくてぃぶF-15さんから頂きました。
秋元 「あの演説、まさにしてやったり状態でしたね」
アリス 「……恥ずかしかったことでしょう」

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