ACE COMBAT5 The unsung war〜謀略の破壊者・ラーズグリーズ〜




ACE COMBAT5 The unsung war〜謀略の破壊者・ラーズグリーズ〜
第18章 凶風へのレクイエム〜ノヴェンバーシティ制空戦・後編〜

「いけねっ!!」
「どうした!?無事・・・なのか!?」
いつもの乗りで被弾したことを伝えるチョッパー・・・ウェインはすかさず被害状況を確認する。
エンジンが30mm銃弾でぶち抜かれている。長くは持たないだろう。
「まぁ、何とかなりそうだ。まだ飛べる。」
『無茶です・・・早く離脱するです。』
「そうだな・・・って、来やがった!!」
チョッパーのF-3Aの真正面からSu-43が向かってくる・・・ウェインはすかさずAIM-132を発射、敵機を撃墜する。
どうもこちらを狙う敵機が増えている・・・ラーズグリーズ隊が高度を落としてゆっくりと飛行しているのだから仕方ないだろうが。
「またか・・・!」
Mig-1.44が飛来、こちらに銃撃を加えてくる・・・・すぐにウェインは回避、減速して後ろにつく。
『僚機を狙うなんて許さないです!!覚悟するです!』
「ぶっ飛んでもらうか・・・」
対戦車バルカンを発射し敵機を撃墜。Mig-1.44は爆発を繰り返しながら落ちていく。
ウェインはここから動くに動けない・・・チョッパーを狙う奴がたくさん居る。
今まで敵に恐怖を与えていたウィンド隊のエンブレムが皮肉にもこちらを狙わせてしまっている・・・ここでエースを撃破すれば大戦果、だから誰もが狙ってくる。
「ウェイン、もういいからとっとと敵落とせよ。俺は大丈夫だって・・・」
「黙ってろ。僚機1機でも俺達にとっては大事なんだ。あの失敗は繰り返さない。」
もう1機・・・今度はSu-35だ。超射程からAA-13を発射。
すかさずウェインがチャフをばら撒き、チョッパーからミサイルを遠ざける・・・逆襲にミーティアAAMを発射。
射程距離に入っている超射程ミサイルはSu-35を捕らえ、チャフにだまされず真っ先に向かっていく・・・そして直撃、爆発しながら敵機が落ちていく。
「・・・なぁ、ウェイン。機体は消耗・・・いや、何でもない。」
「やばいんだろ・・・?遠慮するな、ベイルアウトしろ。というより、俺もこれ以上持ちこたえられそうに無い。」
今度はSu-47が迫ってくる・・・すぐにウェインはヘッドオンを挑み、マウザー27mmで射撃。
少しだけ掠めたが敵機はそのままブレイク、ウェインは追撃にAIM-132を発射。
ミサイルは敵の進路を先読みして直撃、爆発を引き起こす・・・
「何をしている?」
「お前は・・・!?」
Su-27が接近してくるが、そのまま上空で宙返りして空戦に戻っていく。
「・・・俺も無抵抗の敵機を落とすほど落ちぶれては居ない。後にとっておくか。」
「何・・・?」
Su-27はそういってオーシア軍機と交戦・・・ウェインはチョッパーに近づいてくる敵機を撃墜していく。
なんとしても守らなければ鳴らない。彼は僚機だ・・・もう仲間も同然じゃないか。
『何をしてるのよ?いったい・・・』
「てこずっている様だな、手を貸そう・・・か?行くぞ。」
クラウスがこちらに来て、加勢してくれるようだ・・・早速AIM-9を発射して後ろに居るMig-33を撃墜する。
すぐにウェインは近くを通過したSu-36をロックオン、ミーティアAAMを発射。
最高速度よりも早く加速し、Su-36を撃墜する。
「やっぱ無理だな・・・ウェイン、どっか落とせねぇか?」
「適当に落として良いだろうが。この有様だ。」
下は撃墜された戦闘機などで火災が発生している・・・どうしようもないだろう。
が・・・チョッパーは納得いかないようだ。
「そんなことできるかよ。町をぶっ壊すなんて・・・どっか落とせる場所ねぇか?」
「スタジアムよ、そこに落として。」
ナガセの冷静な声が聴こえてくる・・・これでもう安心だ。
「・・・オーケー。そこに落としてやる。見てろよ。」
ゆっくりと高度を落とし、機首を下げてF-3Aが向かう。
まずキャノピーがぶっ飛ぶ。これで十分・・・だが、座席が飛ばない。
「・・・どうした!?急げ!」
「無理だ、脱出できねぇ・・・予備装置も無理だ。」
『あ・・・!』
リズが何かに気づいた・・・ウェインも思い当たることがあった。
脱出装置に細工をした連中・・・まさかとは思ったが僚機にも細工していたらしい。
「く・・・高度を持ち直せ!高速道路に着陸しろ!」
「もう無理だ・・・ウェイン、ありがとな。」
「あきらめるなチョッパー!がんばるんだ!チョッパー!」
サンダーヘッドも叫んでいるが、高度が落ちすぎている。機首も角度が急すぎて立て直し不可能。
もはや助からないだろう・・・
「あきらめないで、チョッパー!まだ何とか・・・!」
『Jesus!チョッパー、何とかしなさい!何とかできるはず・・・!』
「・・・いい仲間を持ったよな。俺って・・・」
F-3Aがスタジアム中央部に直撃、同時に爆発を引き起こした。
残留思念が響いた・・・もう、助からないだろう。彼は散った・・・この空で。
「チョッパー!!」
「落ちた・・・もう無理だ・・・・」
訊きたくなくても、はっきりと声が聴こえてしまった。
もう彼は居ない・・・そしてこの空で軽口も叩けないのだ。
「・・・ラーズグリーズが落ちただと!?」
「そんな事が・・・どうしてだよ!?どうして・・・・!!」
オーシア軍の戦意は落ちている・・・戦闘が不可能なほどまでに。
それにユーク空軍機も勢力を盛り返してきている。ここで何とかしなければ戦線が崩壊する。
レーダーに敵機。まだたくさん居る。
「まだだ・・・まだ終わっては居ない!各機交戦、急げ!!」
ウェインが動きの止まっているオーシア軍機に張り付いたMig-33を追撃、Mig-33は追撃をあきらめ回避行動に移る。
急降下をかけたMig-33に難なく追いつきウェインがマウザー27mmを発射。撃墜する。
「・・・ラーズグリーズの敵をとれ!!俺達も続くんだ!!」
リュートのラファールも攻撃開始、そして・・・オーシア軍機は先ほどよりも数段上の実力を出して向かっていく。
散ったラーズグリーズの魂が、味方に乗り移ったかのように・・・
「そんな・・・っ!?やばい、僚機が次々に落とされていく!」
「ラーズグリーズの敵だ、喰らえ!!」

「・・・やってくれたな。」
EFタイフーンにヘッドオンでセルゲイが向かう・・・敵は奴1人だ。
あいつを倒せばオーシアの戦意は完全に瓦解する。カラエフが3番機に致命傷を負わせた。ならば出来ないことも無いはずだ。
『行くであります。なんとしても・・・ここで!』
『落ちるわけには行かないです・・・一発殴らせろです!!』
AIM-132を敵機が発射、同時にセルゲイはAA-11を発射し迎撃。
互いに機銃を発射しながらすれ違うが、それすらもダメージが無くすぐに旋回。
EFタイフーンはその前にこちらに機首を向けて27mm機銃を発射。銃弾が主翼にぶち当たる・・・危険だ。
「・・・怒りに載っているようだな。相当強く。」
『そうであります・・どうします?』
「下手に勢いの強い敵と当たることは無い。撤収だ。決着はいずれつける。」
Su-27は撤退、同時にジェラーヴリク隊は撤収を開始する。ラーズグリーズの1機を落としただけで戦果は十分だ。
同時にユーク軍機は数を減らしていく。下手にぶち当たるのは良くないと思ったためか。
「・・・次は絶対に逃さないからな。」
セルゲイは追撃を振り切り、僚機すべてをつれて帰還していく。

「遅れてすまない・・・こちらレッドスフィア、到着した。」
オーシア空軍の増援が到着・・・ようやく作戦が終了した。
増援とオーシア空軍の勢いに飲まれユーク軍機は撤退。防衛にはかろうじて成功したが市街地は火に包まれている。
「諸君・・・地上からの連絡を伝える。避難中の混乱での少数の負傷者をのぞき、スタジアムでの市民の死者はゼロ。市街地への火災はもうすぐ鎮火する。
彼は・・・彼は最後まで模範的パイロットであった。」
4機のF-2A・・・レッドスフィア隊がミッシングフォーメーションを組みスタジアム上空を通過する。
「ダヴェンポート大尉へ、敬礼!!」


1940時 サンド島空軍基地
「・・・以上で、報告を終了します・・・」
デブリーフィングをかねた報告は・・・非常に重い空気の中で行われた。
ハミルトン大尉が報告書をまとめ、彼らを気遣う。
「・・・そうか・・・3人だけで大丈夫か?」
すると・・・ウェインはかなり冷静な声で返す。彼すらも驚いていただろう。
「いえ・・・彼の死は重大ですが、埋め合わせが出来ないほどでもありません。では・・・」
ウェインは報告を終えると、自室に戻るため廊下を歩いていく。
が・・・そこでナガセに呼び止められた。
「待って・・・何でなの?」
「何が?」
「何でそこまで冷静なの、ウェイン!チョッパーは・・・チョッパーはもう戻ってこないのよ・・・?」
涙を流しながら・・・怒りを抑えながらナガセが話しかけてくる。
「・・・わかっている。だから・・・あいつは、俺達に今でも泣いて欲しいって思ってるのか?」
「それは・・・」
「すまない・・・1人にして欲しい・・・」
思わずナガセが立ち止まると、ウェインはそのまま階段を上がって自室へと戻る・・・
そこから、大きくドアを叩いたような音が聞こえてきた・・・やはり彼も苦しいようだ。

「・・・俺のせいだ・・・俺が、そこで気づいていれば・・・・・」
脱出装置に誰か細工していたが、それを何故伝えなかったのだろうか。
少し出撃時間をずらしてでも言うべきことだったのに。
「死ぬことも運命だってわかっているけどな・・・どうして・・・」
「・・・入るです。」
リズが入ってくる・・・が、それでもウェインは俯いたままだ。
どうしようもない運命。所詮何を言っても結果論でしかない・・・死んだという事実を受け入れなかったらどうするんだ。
ダヴェンポートに銃弾をかすらせたのは多分エースだ。だが・・・奴よりも細工した奴の方が憎い。
「どうしたんだ?急に・・・」
「・・・何も言えないです。ただ・・・」
「解っている。」
「開いてるか?」
次にクラウスも入ってきた・・・無論フェメナも後ろに居る。
「入ってくるのか、結局・・・」
「ああ・・・悪かった。何か出来たとは思うんだが・・・」
「あの状況じゃどうしようもない。誰も何も出来なかった・・・だから仕方ない。」
後悔とか悲しみ、怒りがまだ続いている・・・クラウスはウェインを見据える。
「・・・非情になれとは言わないが、生きてる奴が先に進まなくてどうするんだ?悲しむのは戦後でも出来る・・・が、あいつの思いとともに進むのは今しか出来ない。わかるか?」
そう・・・ウェインはあのときをもう一度思い出した・・・彼の残留思念を。
『・・・生きて、守ってやれよ・・・あいつらを。』
「一晩寝かせてくれ・・・とりあえずそれからだ。」
受け入れる時間と言うのも必要・・・ウェインは毛布をかぶるとクラウスはフェメナをつれて出て行く。
残ったリズは、ウェインの様子をじっと見ている・・・やはりどこかで受け入れられてない。
それも仕方ないと言えばそうなる。解っていても、心がそう認識するのは時間がかかる。
「・・・前に進むだけだ・・・そうじゃなかったら・・・死んだ奴らに失礼だからな。」
「明日からがんばるです。チョッパー大尉のためにも。元気が出ないなら殴らせろです。」
「ああ・・・そうだな。」
今度こそはっきりと誓う・・・誰も死なせるわけには行かない。せめて僚機だけでも。
それが出来ることなのだろう。今・・・自分にしか・・・


翌日 予備格納庫 1100時

「見てくれ、この残骸を・・・相変わらずこんなものばかり作っている。」
ジュネットが吊り下げられた戦闘機の残骸を見る・・・X-02。エルジア制戦闘機だ。
それをユークが極秘で取り入れて生産していると言う・・・機銃は新鋭のオーディンW。ミサイルもAA-11やAA-12といったものを使用できる。
「これ・・・エルジアの戦闘機ですよね?」
「ユークも何機か保有している・・・以前の戦闘で見かけたXR-45やYR-302。それも元はエルジアの試作機だったらしい。」
「どうしてこれがサンド島に?」
ジュネットが疑問に思うと、ミストがデミトリの代わりに答える。
「解析を求められたんです・・・この機体はオリジナルよりも少々耐久度が劣りますが、コストは従来機の2/3に抑えられています。製造元はグランダーインダストリー・・・旧ベルカ国営兵器工廠。」
「オーシア向けに戦闘機を作っているメーカーですね。有名企業のライセンス生産も行っているとか。ですが、どうしてユークにこの航空機が?」
「そのとおりです。ベルカ関連のうわさと言えば、アグレッサー部隊がオーシアとユークに入れられたとか。ベルカ空軍から・・・調べる価値はあると思いますよ。」
なるほどとジュネットはうなずき、早速格納庫を飛び出していく。
ミストは少し浮かない表情だ・・・ベルカが裏で糸を引いているのだから。
「どうして戦争を望むのでしょう・・・?おろかだと言うことを知っていて。」
「そうだな・・・」
デミトリもうなずくと・・・いきなりのように警報が鳴り響く。
高空に敵機が進入。サンド島にB-2などの戦略爆撃機を配備するため、発見されることは控えたいらしい。
今日はちょうど爆撃機が来る日。そろそろ向かってくる頃だ。
その護衛にウィンド隊が借り出されたと聞いたが・・・

サンド島近海 1104時
「久しぶりだな、レイヴン01。」
「ああ。あんた達の活躍は聞いている・・・僚機は残念だったな。」
「いいんだ・・・もう気にしていない。」
B-2爆撃機の編隊、ブラックレイヴン隊・・・4機編成で先頭はMLS機。B-2Dスピリット・セラフィナだ。
彼らは本土から沿岸地域を爆撃していたが、もう本土から届く範囲に攻撃目標がないのでサンド島に移されることになったようだ。
『久しぶりです、セラフィナ。元気ですか?』
『うん・・・それなりに。』
声からはそう思えないが、元気と言うなら元気なのだろう。調子がよさそうだ。
グリムとナガセもそれぞれの思いを胸に今頃飛んでいるはず・・・それもいいだろう。
「しかし、何だ?最初はびっくりしたな。エースだからどうせステルスかF-15F/25だとと思ってたがタイフーンなんて。」
「ああ・・・悪かったな。」
「でも、それなりに改造されてるんだろ?」
「そういうところだ・・・耐G性能は元から高いがさらに向上している。リミッターつけなければならないほどの機動もできるからな。」
Su-37やF-15Ir、F-15F/25などの高機動機ならリミッターが設定されている・・・通常時にあんな空戦機動でも行えばかなり危険だ。
戦闘中は外している・・・エースやベテランが新鋭機を使えるのはそれを扱いこなせるだけの技量があるかどうかというところ。ちなみにEFタイフーンもそれくらいの機動はできる。
スイッチでも切り替え可能だが、操縦桿を限界よりさらに倒すとリミッターも外れる。リズの方からでも解除可能になっているためウェインは時々そういう方法をとる。
強敵なら最初から外れていた方がいい。一瞬で勝負が決まるケースも多いからだ。
『いつもマスターは外してるです。』
「悪く思うなって。かけっぱなしだと辛いからな。」
が・・・その途端に超高空で何かを一瞬だけ感じたような気がした・・・何だろうか?
「・・・リズ、高空に何か居ないか?」
『わかんないですけど・・・探すです。』
リズの思念が高空へと向かう・・・その間にウェインはナガセに無線を入れる。
「隊長、何か?」
「高空に敵機を発見した・・・かもしれない。見つけたら一旦離脱する。だからそのときは護衛任務に徹してくれ。」
「隊長・・・私も行きます。」
この前のチョッパーと自分の姿が重なったのか・・・ナガセは自分も行くと言う。
だが、今は作戦中だ。私情を挟むわけには行かない。誰かが護衛しなければ不意の敵襲に壊滅してしまう。
「いや、待っててもらう。これは命令だ・・・悪く思うな。」
「隊長!」
「必ず戻る。だから任務を確実にしてくれ。B-2編隊がここで奇襲を喰らうことも、発見されることもいけないんだ。」
それっきりナガセは黙ってしまう・・・まぁ、言い過ぎたが仕方ない。
B-2D・セラフィナもMLS機。だからどうしても守ってもらわないと困る。
『見つけたです。高度25000にRデスティニー・・・捜索中です。発見はされてないはず。』
「よし・・・」
最初の一撃にかけるしかない。慎重に編隊を離れ、加速せずに上昇する。
どうもブルーレイン搭載型。こちらの敵意に反応されては一大事だ。
B-2D編隊から少し離れると、ウェインは操縦桿をひく。
「・・・はじめるか。」
リミッターカット、アフターバーナーを炊き急激に加速する。
目標、敵偵察機。RFX-10Aと確認。この手でぶっ飛ばしてやる。
「貰う・・・ま、無人機に情けは無用だけどな。」
国籍マークは不明・・・ユーク機ではない。何かが変だ・・・
ウェインはミサイルを1発ロックオン。同時にミーティアAAMのロックもかける。
『ミーティア、AIM-132ロックオン、セット。』
「・・・どう出る?無人機・・・!」
自分の機体に搭載したIRジャマーを敵機が搭載していると判断、ウェインはミーティアとAIM-132を同時に発射。
何かがおかしいと思っている・・・敵機はIRジャマーを発射したがミーティアはそれで交わせない。
するとRFX-10はチャフを発射、同時に降下しこちらにIRIS-Tを発射する。
数、2発。すぐにウェインはフレアーをばら撒き上昇する。
『無人機か、少々違ったな。』
『思念波通信!?』
いきなりのことにリズが驚く・・・ウェインも一瞬だけ何かと思った。
が・・・理屈よりも先に敵機だ。叩き落して海に沈めてやる。
「IRIS-Tを発射したところを見るとユークじゃないだろ?レサスか・・・あるいはベルカだな?無人機が!」
『ご名答。どこか語る気は無いが・・・なるほどな。逃げさせてもらう。』
「どうだか?俺は逃す気なんて1つもない。追撃させてもらう!」
技量は互角か?そして・・・機体性能は向こうが少々上か。
後は絆・・・これは難しいところだ。微妙なところなのだが・・・
『いずれ会おう・・・ふん、厄介だな。確かに・・・』
RFX-10Aが戦線離脱。リズが目標を見失ったのだ。
「どうした?」
『解らないです、けど・・・』
「突然消えた・・・?何故だ・・・?」
解らないが、深追いは禁物・・・護衛任務が最優先だ。
ウェインもすぐに低空へと降りていく・・・幸いにも敵襲は無かったし、爆撃機のことも読まれては居ない。
所属不明機撃退・・・しかし、どこの所属だろうか・・・?
『帰還するです・・・次あったらあの傲慢な鼻をぶん殴ってやるです。』
「・・・ああ。そうだな。」
まぁ、今回は引き分けか。偵察機は情報を握ることなく逃げたから失敗・・・一方のウェインも撃墜できなかった。
生きていれば戦略的勝利ではあるのだが・・・


グランダー本社 1150時
「・・・計画はどうだ?」
「若干進みすぎましたが・・・誤差の範囲内です。どうします?」
「よし・・・そろそろだな。」
ラルドがどこかの空軍基地にに連絡を入れる・・・ユーク空軍に忍ばせているベルカ部隊だ。
少しずつ部隊を送り込んでカモフラージュし、密かに機会を待っているのだ。
「前の計画は失敗しましたが、勝算は・・・?」
「所詮あの部隊は捨て駒に過ぎん。その後だ。」
「サンド島ですか。そこに細工を?」
「ああ・・・いろいろやっているはずだ。」
ラルドは不敵な笑みを見せる・・・ここまで計画を無茶苦茶にしてくれたラーズグリーズを確実に葬れる良い機会だ。
空で強くても、陸で突破できるだけの実力は無いだろう・・・さすがに。
「さすがですな。万が一逃げ延びては?」
「グラーバクに始末させる。これで奴らは終わりだ。」
「なるほど。作戦後故に武装は少ないはずですから・・・」
「ほうっておいても燃料切れで遭難だ。救出されたらつかまるのみ。さて・・・作戦開始だ。」
「はっ。」
ブラウヴェルトは作戦実行のために再び部屋を離れ、部隊に指示を出す。
作戦に失敗はありえない・・・万に一つも。

続く

あとがき
大空戦ミッション後編を書き終えました・・・やっぱりベルカ空軍が細工してました。
こうじゃないとユークのエースに恨みが向けられてしまいますし。
しかし、サイトとか見回ってもチョッパーが名のある敵機に落とされてませんね。
それが不憫すぎる。それにそう簡単に落ちるとも思えないし。というわけでMLS搭乗員に撃墜です。
では。次は・・・ジェラーヴリクVSウィンドの一騎打ちです。



 2007/06/15あくてぃぶF-15さんから頂きました。
秋元 「チョッパー、死す。あれはこう、グッ来るものがありましたよね。サンダーヘッドの台詞も良かった」
アリス 「……常に硬い人でしたから」

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