外洋機動艦隊外伝 蒼の翼




戦争なんて、テレビの中の出来事、たとえこの国の中でテロが起きても、それが当たり前だった。



それがたった一発の爆弾により現実のもになる。



小さい頃からレースをやっていた俺は、順調にスッテプアップしてきて、カートから、フォーミュラクラスに上がっていて、そのデビューレースの日に現実になった。
レースを見に来てくれると、家族は言ってくれた、しかし、来ることはなかった。
不安をいだきつつも、自分のすべき仕事に割り切り、レースに臨んだ。
レースには勝った、しかもデビューウイン、けど勝った興奮は、その知らせにより、消えた。
家族がテロにあった、しかも全員死亡、道路に爆弾が仕掛けてあって、どうやら時限式で、偶然爆発したらしいと聞かされた。俺自身、怒狂いそうになったが、どうにか落着き、そして、テロリストを憎むようになり復讐しようと考えた。今通っている高校を編入で空軍学校に行くことにした。
しかし、レースの方は続けようかとまよった、どうしようかとスポンサーと話し合い続けることになった。どうやら、10年に一人の人材と泣きながらスポンサーに言われた。軍学校の方にスポンサーの知り合いが居るらしくその人は、モータースポーツに理解が有り、レースも続ける事ができた。
 ぎりぎりながらもカリキュラムも中盤に入ったとたん、ヨーロッパからオファーが来た。これにはまいった、どの機種プログラムを受けようかと考えていた矢先だったのである。とりあえず、テストを受けにイギリスに行きテストを受けた、結果はコースレコードを出して、契約にサインした。学校の方は、日本に装備を納めているメーカーさんの口利きにより、向こうの学校に交換学生扱いで行く事になった。
 イギリスで車と学校生活をぎりぎりの位置で両立させて、こっちでの最終試験に合格し、さすがに、日本空軍で働くには日本側で試験受けなければならないので、受けに行く日とタイトルがかかったレースと1週間後にぶつかっていた。しかも、テストの内容に空母(疑似)着艦が含まれていた。これにはまいり、結局、口利きをしてくれたメーカーが、日本に納入する部品が有るということで、その便に、シュミレーターと共に便乗して、日本に行った。学科は何ともなかったが、実技の模擬戦闘の方も良かったが、問題の疑似空母着艦は、第1ワイヤーに引っ掛かり、ダメ押しでドラックシュートを使って着艦できた。試験官に、
「こんな、危ない降り方した奴初めてだ。」
と言われる始末である。結果を聞く前に、イギリスに戻った。何とかコンディションを整え、レースにでた、優勝を果たしタイトルも決めた。タイトルも決めてなんとF1からテストドライバーとしてオファーが来た。ここで、軍とチームで話し合いが行はれ、活動する条件が決められた。所属と機体は飛行実験団でF-2Mのテスト用タイプ。


外洋機動艦隊外伝  蒼の翼  第一話
日本空軍岐阜基地
あれから6年、F-1も1年交代(軍務とレース)でレギュラードライバーになり、「カミカゼ」と言われるようになった、どうやら、日本人パイロットには、よくこのあだ名がつく場合が、おれは別格らしく、俺のほかに、今、F-1パイロットをしている日本人は3人いるが、その中でも別格に速いから、そう呼ばれるようになった。機体もF-2から、Su−37jkXに変わった。F-2を6カ月で百パーセントの能力をだしてしまい上が機体を更新するよう命じられたのである。
「全チェック終了、機体、エンジン共に良好」
タキシングの前のチェックを終えた俺は、今回のテストの内容を頭の中で振り替えてみた。通常機でのAJ-26の性能テストしかも実弾付き、これがどうしても妙に思えた。完成時に取れたデーターとシステム機によるデーターは取られているはずなのにまたデーターを取り直すなんて変だった。テストチーフの小林に聞いてみると、
「新型エンジンの参考用データーが欲しいのだ。」
 と言われたのである。変に感じつつも、滑走路にタキシング、途中でF-15JFが数機なんらかの準備をしていたのが見えた。
 滑走路の端に着き、ファイナルチェックを行っている最中、管制塔から、チーフの小林が通信を入れてきた。
「オーマ、お前の本職はなんなだ、」
とよく分からない事をいってきた。
「俺の本職は、いろんな意味でのパイロットだが、」
「そうかい」
ぶっきらぼうに答えてきた。軽く怒りを抱きながらも装備を確認した。
近距離用のアーチャーが6発、中距離用のアラモが4発、データー収集用ポットが2つ片方は通常タイプだが、もう片方はいかにも謎という感じであった。
離陸の許可を管制塔にもらい、離陸することにした。
「こちら、オーマ、離陸する」
 スロットルマキシマム、アフターバーナーオン、一気に加速して、離陸スピードに達し
地を離れる。その様子を小林は管制塔から見ていた。
「しかし、彼は平気なのか」とTAの近藤中佐が後ろから、訪ねてきた。
「あいつは、平気だと思いますよ」
「どういうことだ」
「あいつは、勝ち方を知っている。それに、いざとなったら彼女が助けてくれるだろうし」
「そうだな、彼はある意味で世界と戦っているんだ。あ、彼に日本GPのチケット頼まないと」
という会話がなされるなか、テスト空域では、戦闘が発生していた。
(いったい、どういうことなんだ!)心の中で叫びながら、敵機からの攻撃を回避して反撃のチャンスを伺う。
この事態が起きたのは、テスト項目をすべて消化した後に起きた出来事である。
「テスト、終了。ふう〜、やっぱスピード、レスポンス、そのほかについても、AJ24に比べ高いもんだ。」
と物思いに更けていた時、レーダーに反応があり、感度75%かなり信頼ができる。近づく機体が複数有り、ただ、IFFは不明を指す白になっているが。
「何なんだ、いったい」と疑問に感じつつも、様子を見ることにしようとしたが、その不明機がいきなり、ミサイルを放ち、緊急回避を行いそれと同時に、チャフとフレアを放出した。敵機はF-15JFだった。管制塔に通信をつなぎ、事態の把握しようとした・
「コントロールこれはどうゆう事だ。イーグルが、こちらを攻撃してきている、どうゆうことだ」と少し怒気を込めて訪ねた。しかし、帰ってきた言葉は、酷いものだった。
「テスト」とあっさりと小林が答えた。こけそうになりながらも
「何のテストだ〜。」と敵機の動き注意しつつ返答した。
「オーマ、お前がゼロのパイロットとしてやれるのかどうかと、それと、TAの一部に無人機を研究しているやつらが、自分たちの研究が正しいと証明したがっていて、それで今回ちょうど新型エンジン用のデーターも欲しくてそうなった。うちにとっては、一石三鳥だったもんだから、とりあえず、頑張れ。」
「わかったよ、シート(資格)は失いたくないし、それにポンコツ無人機に負けるつもりはない」
「そうか、無人機より有人機が上だと証明してくれ。」
「了解」
パイロットとしての資格失うのは、勘弁だ。それに、やっと慣れてきて、F1ではできない極みの部分にたどり着こうとしているのに、失うのはもうやだ、とりあえず、事態も分かり、心を落ち着かせ、再度集中しなおし、そして、
「オーマ、エンゲージ」
敵は5機、どうやら、通信中は手を出してこなかった。情けなのか、向こうの命令かは、分らないが、都合がいい。こちらのアドバンテージは、機動力とスピード、この二つの特性を生かし一撃離脱を心がけることにした。
敵も準備が整っていたらしく、2機が仕掛けてきた。こちらは高度を一気に上げた、限界高度付近まで上がり、そこで、クルビットを行い機首を下に向けアラモを2発放つ、高度による位置エネルギーと、もともとのスピードで追っかけてきたイーグルを1機撃墜。もう片方は、少し後方の位置にいて回避していた。その機に攻撃を仕掛けようとしたが、待機していたイーグルが2機戦場に加わった。何とかいけると考えていたが、甘かった。急に一機がふらふらとなりそれに攻撃しようとしたが、だが、別の位置にいた2機が連携を取るように攻撃を仕掛きた。これにはまいり、連携から逃げようと加速したが、そのふらふらになっていたはずの一機に正面を押さえられてしまったのである。振り切ることができず、混戦模様になっていしまったのである。なんとか、一機を撃墜したが、真上に次の敵が来ていて、偶然かもしれないが、ガンを俺に定めるように狙っていた。
やられると、思ったが急に、頭の中に声がした。
「ドラックシュートを使って早く。」
その声の主が言うがままにドラックシュートを使い、急激に減速し、ギリギリのところで射線を外し、敵の通過するところにガンが放たれていた。そして撃墜した。
ドラックシュートを切り離し、もう一機に記憶張りながら声に対して話しかけた。
「君はいったい誰なんだ?」
「私は、アテナ、この名前は貴方からものよ、」
「アテナだって・・・つまり君は、エクスゼロアテナになるわけ?」
「違う、私は、私。」
ふと、頭の中に急に霧が晴れるようにヴィジュアルイメージが浮かんできた。それは、薄い褐色の肌で、着ている服は、白地に濃い青のラインが入ったセーラー服。しかし持っている雰囲気は誰かに似ていた。
「そう」こう答えることしかできなかった。彼女ともっと話をしたかったが、敵機襲来。
「敵が来ているは、」
「わかっている」
敵は無謀にも格闘戦を挑んできた。こちらは、願い下げとばかりに、逃げる振りして、ぎりぎりの位置でクルビットをやりガンを超至近距離で叩き込んだ。ただ、突っ込んでくる敵機の機動が分かったのは・・・
「アテナ、もしかしてこれは君の力?」
「そうよ。」と満面の笑みで答えてくれた。
まさか、MLシステムか、とふと考えが浮かんだ。一番この状況を説明するにはそれしかなかった。
「当たり、マスター」
「え、俺の考えていることわかったの。」
「精神リンクしているとこっちにも伝わってしまうの」
「そうなんだ。」
とりあえず、自分の周りで起こっている事はわかった。そして、今ここでやるべきこと。
「ラスト一機、気を引きしめて落とす。」
「気をつけて、あの敵機なにか、人が乗っているような感じ・・・・かな。」と歯切れの悪い答えが返ってきた。
「アテナ、それってどういうこと。」
「わからない、ごめんね、マスター、まだ未熟で。」
「良いよ、気にするな、とりあえず注意して攻撃を行う。」
「ありがとう、マスター。」
人が乗っている。これは、絶対にありえないはずだ。さっきの通信で分かっている事は、俺の戦闘能力テスト、新型エンジン用データー収集、無人機推進派の理論証明、この3つだ。しかし、アテナの言う人が乗っている感じというのが、引っかかる。とりあえず、交戦してみないと。
「アテナ、アラモ、モーニング」
「了解、アラモ、起動完了」
「フォックス2」
残っていた、アラモ2発放つ。敵機は、ミサイルを放ち、アラモを撃墜する。そしておかえしとばかりに、ミサイルをうってきた。こっちも、使っていないアーチャーで迎撃。敵機は、こちらを誘うような機動をしている、この機動には見覚えがある。
「わかったよ、アテナ」
「わかったって、どうゆうことなの、マスター」
「俺が、最終試験の模擬空戦で戦った教官の機動だ。今までの敵は、AIをゼロから育ててきた物に対し」間を置き。
「その教官のデーターを基にして、作られたものだと思うんだ。」
「ということは、一度やった相手というわけ。」
「そうなのだが、それに、あの時急いでいたから、がむしゃらに突っ込んで落としたからな、少し不安だが、今は、急ぐ理由もないし、機体もこちらが上だ。それに、アテナ、君がいるし。」
「そ、そんな、マスター」と顔を赤らめいた。
「とにかく、一撃離脱、この戦闘方を突き詰めていくぞ。」
「了解、マスター」
スロットル全開、アフターバーナーオン。一気に加速して、距離を詰める。敵は逃げるように降下する、その機動はわかっていたので、エンジンパワーに物言わせ、空をえぐるように降下して、アテナが予測した、上昇ポイントに向かい、被せる様にガンを放ち、敵機を機首からエンジンまで、居合の如く弾を叩き込んだ。撃墜。
「よし撃墜」
「グッキル、マスター、それとお疲れさま。」
「ありがと、ふう、これで何とかなるな」
最後の一機を撃墜したことをコントロールに連絡した。
「コントロール、こちらオーマ、きっちりテストは通過した。」
「お疲れ様、こちらでも確認した。」小林が応答した。
「MLシステム、何時の間に付けたんだよ。」
「三カ月前」
「ふ〜ん、でもなんで俺なんだ」
「適正と境遇から選ばれたんだ。システム被験者は、ある意味エリート、ある意味変人だから」
「そうかい、後でたっぷり聴かせてもらう」
「それは勘弁だな」
「以上通信終わり」
こちら側から一方的に通信を切った。
「アテナ、本当に今日は、ありがとう。」と心から礼を言った。
「マ、マ、マスターいったいどうしたの。」
「今日のテスト、俺一人では、やられていたかもしれない、けどアテナが居てくれて、本当に助かった。」
「別にいいのよ、私はマスターと一緒にいたいからちょっと手伝っただけで、」
「これからも頼む」
「わっかたわ、一緒にがんばりましょう、マスター。」
基地に帰還して、レポートを書き、小林を問い詰め深い理由を聞き出し、近藤大尉から、その旨と書類を貰い、あと、日本GPのチケットを頼まれた。
4日後アテナは、実体化できた。
「初めてじゃないけど、はじめまして、マスター」
「ああ、これからもよろしく。」





後書き
いきなりなんですが、かなり無茶な設定で、書いています。ついでに物語中主人公の名前を出すのも忘れています。主人公である、片山和馬は、F1と軍務を並行させています。チーム(F1)との契約は、2年契約で、1年をセカンドドライバー、もう一年をテストドライバーとして契約を結んでいます。このネタを思いついたのは某レーシング漫画の影響で、F1のブレーキGはすさまじいとうので、戦闘機パイロットはGに強くなければいけないから、F1パイロットの冷静さと戦闘機パイロットの対G能力を組み合わせれば、すごいパイロットができるのではないかと思い実験したのですが、色々と無理がありました。とりあえずの所、本篇では、書かれていないところを中心に書いていくつもりです。作中に出てきた無人のイーグル、正式名称QF-15JFゴーストイーグル(勝手に命名)ですが、本々廃棄予定のC型フレームをそのまま破棄するのは勿体ないということで、無人機として改造されたものです。



 2007/06/28:アイギスさんから頂きました。
秋元 「E型フレームよりも先に、C型フレームが用廃になりますからね。勿体無い(笑」
アリス 「……標的機として改造される物も、当然出てくるでしょうね。スケープゴートとは異なり、生粋の戦闘機ですから」

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