第6機動外洋艦隊 -外洋機動艦隊IF-




南極 11月30日、時刻午前1:22
「補給はまだか?」
一番高い監視塔の中で簡易型のレーダーを見ながら同僚に聞く
「ああ、あと2時間ぐらいだ。日本に一度見つかったから遠回りしないと沈んでしまう・・・・それにしても最新のECMは違うな」
レーダーには艦隊と補給艦、作業船などが映っている。
一息ついて熱いコーヒーを飲む・・・が、そのひと時は警報によって中断された。
「どうした!本部!応答を願う!」
急いでインカムに叫ぶ
[こちら本部。警報の誤作動だ。異常なし、通常任務に戻れ]
安心して椅子に深く座り込む。ズボンに少しだけコーヒーを溢してしまった。
「これで4回目だぞ。狼と羊飼いの少年とか言う童話、知ってるか?」
「ああ、知ってる。それがどうした」
同僚が呆れたように書類を整理する。
「最初はみんな警報を信じて行動するが段々信じなくなって本当に敵襲が来ても誰も行動しなくなるんだよ」
「そんなもんか?俺達の軍隊は」
「そんなもんだよ。何処の軍隊も」
ズボンに溢したコーヒーを拭き取りながら言う
あと2分程度で交代の時間だ。
この退屈なレーダー監視から暖かい、仲間のいる兵舎に戻れる。
中でギャンブルでもして酒を食らって過ごすのが、この辺境の地での過ごし方だ。
ドアをノックする音がする。重い腰を上げてドアを開ける・・・が交代に来た仲間ではなく、上官がそこに立っていた。
急いで服の乱れを直して敬礼する。
「失礼しました。寒いので中にお入りください・・・・・今、熱いコーヒーをお入れします」
「ありがとう」
入ってきたのは艦隊副指令のアリス・フリバータ中佐だ。
当然、椅子に深く座っていた同僚は交代に来た奴と間違えて立ち上がってラフな敬礼をする。
「寒いからと言ってサボってはダメよ」
「あ!し、失礼しました!中佐殿!」
急いで制服を直してビシッとする。
テーブルに熱いコーヒーを置く
「さっきの誤報はごめんなさいね。貴方達はこんな寒い監視塔で仕事しているのに私達は暖かい部屋で仕事なんて」
「いえ、これも仕事ですから」
アリスがレーダーコンソールに置いてある車の雑誌を手に取って微笑んで言う
「雑誌を読みながらでも?」
急いでいて雑誌を隠すのを忘れていた。
「こんなに寒いと娯楽も必要よね・・・・こんな事を司令の前で言うと憲兵に捕まるから言えないけど・・・・・この戦争、私達U.S.A.J.の負けよ・・・・」
「な!・・・・・」
言葉を失ってしまう
「今までの犠牲はどうなるのですか!?私の・・・・俺の弟の命は!」
中佐がはっとした表情でこちらを見る。
「あなたもこの戦争で家族を失ったのね・・・私も娘と夫、それに姉を失った・・・・娘と夫は旅行中で豪華客船に乗っていたんだけれど、日本軍の無差別攻撃のせいで死んだわ。姉は私と同じ軍人でハワイ島で撃墜された・・・・」
悲しそうにする中佐を見て、さっきまでの怒りは冷めて自分も悲しくなってきた。
同僚は気を利かせて外でタバコを吸っている。
「U.S.A.J.が負けるのは本当ですか?」
「ええ・・・最初から負け戦だったのよ。世界を相手にするなんて」
レーダーの一定間隔の電子音と時計の音しかしない
「この時期に主力を裂いてまでこの南極に戦力を集めるのは、最後の大戦になるかもしれないから」
「で、では我々U.S.A.J.の真の目的は何だったのですか」
「私には分からない。ジェインとか言う奴に聞けば分かると思うわ」
突然、通信機が鳴る。
「はい。こちら第4監視塔」
[アリス中佐は居るかね?]
「はい、こちらに。誤報で異常が起きていないかを確認したいとの事でしたので」
中佐が小声で「ありがとう」と言った。
[艦隊司令のエドワルド准将が呼んでいる、と伝えてくれたまえ]
「は。了解しました」
通信機を切って中佐に伝える。
「そう。あの馬鹿犬がまた吼えているのね。さっきの会話は漏らさないでね」
中佐が出て行く。入れ違いに同僚が入ってくる。
「今のことは・・・・」
「ああ、分かってる。安心しろルイス」
少し話しながら書類を整理していると交代の仲間が来た。
「誤報に気をつけろよ」
そう言い残し、最悪な仕事場から出る。

空母「ロドロイ」11月30日、時刻午前1:52
奪取された中の新造艦空母の最後の生き残りだ。当然、正式名も無いので艦長などが決めた艦名だ。
「アリス・フリバータ。入ります」
緊張しながら部屋に入る。
「ああ、つい先ほど二次輸送船団が攻撃を受けた。一次輸送船団は攻撃の逃れてあと数時間で到着する」
「攻撃を受けるのは想定の範囲内では?」
南極に艦隊を集結させると言う計画が上がった時から日本からの攻撃が予想されていた。
4隻の輸送船に2隻の護衛艦又は駆逐艦が護衛に就くことで解決した。だが、その成果はあまり無く次々と輸送船が攻撃されている。
「それがだ。二次輸送船団には例のUniqueness Shot Trajectory Missile。通称、USTミサイルをフォルツァートから回収して輸送中だ」
「ッ!!」
前の戦闘で3発のUSTミサイルが発射されている。残りは2発残っていた。
「そのミサイルを日本の東京とワシントンD.Cかニューヨーク、それかペンタゴンに向けて発射する。それと同時に艦隊を2つに裂いて日本とアメリカ本土を再度、奪還する計画だ」
「無茶です!!アリューシャンでの戦闘に破れてハワイでも負けた私達に何ができると言うのですか!」
「今日、オワフ島に日本の第1機動外洋艦隊が出港するとの情報が入ってきた。それに航空隊で攻撃し二次輸送船団の発見を遅らせる。それに、極秘裏でガーディアン・シップもこちらに向かっている」
それを聞いて絶望感を感じた。そこまでして世界を相手する理由はなんだろうか?自由?平和?たった一人の男の為に何千?いや、何万人もの尊い命が失われたのだ。これ以上攻撃して何の意味があるのだろうか?
「そこまでして・・・・・そこまでして私達の真の目的は何なのですか!?」
デスクを強く叩く。少し驚いた表情でエドワルドはアリスの顔を見る。
「少しは喜ぶと思ったのだがね。何が不満だ?」
「答えになっていません。ここまでして私達、U.S.A.J.の目的は何ですか!?」
再度質問する。だが、帰ってきた答えは意外なものだった。
「自由のためだ。アメリカ軍人としての自由ではなく、人間としての自由だ」
もう言葉が出なかった。人間としての自由?いったいどういう自由なのか想像ができない
「もう・・・・負けなのです。私達U.S.A.J.の負けなのです」
「それ以上言うとタダじゃ済まないぞ」
エドワルドが少し声を渋らせて言うが、構わず続ける。
「私がこのクーデターに参加したのは間違いだった。今はこのクーデターに参加した事に後悔しています」
エドワルドがデスクの電話を取り、憲兵を呼ぶ。
「君は失望した。私の良き理解者だと思っていたのだがな」
「ふん、あんたにとっての?そんなもの御免だわ」
憲兵が手に持っている小銃でアリスを押す。

空母「ロドロイ」、拘留室 11月30日、時刻午前3:21
「中佐・・・・・何故あんなこと?」
憲兵が心配そうに聞くが、言う事は一つしかない
「確実にこの戦争に負けるからよ」
「確かに、今の戦力じゃ勝算はありません・・・・・・が、ここまで来てしまった以上は後戻りは出来ません」
その後は何も話さずに檻に入れられた。
「はぁ・・・・・後戻りは出来ない・・・・・本当にそうかしら・・・・・」
一人呟く・・・・・


南極、第二兵舎、11月30日、時刻午前3:44
「よう!待ってたぜ。お前の席を取っておいた」
仲間がポーカーの席を取っておいてくれた様だ。
「ああ、ありがとう」
席に座り、ウイスキーを呑む。喉を通って冷えた内臓を温めていく
手札を見るとダイヤの4とハートの2が来るとフルハウスだ。
束に手を掛け、祈る・・・・・
勢いよく引くとそれはハートの2。これでダイヤの4が来ると掛け金の300ドルが財布に転がり込む
だが、誰かが仕組んだのか神の悪戯か、次に引き当てたのはダイヤのエース。これで50ドルは台無しだ。
「はっは~。ルイス、運が無かったな」
どうやら、次のカードがダイヤの4だったらしい。隣の奴がスリーペアで勝って掛け金が無くなる。
ため息と共に席を立ち、仲間に譲る。
「もう終わりか?それとも他に金の使い道でもあるのか?この辺境で」
仲間達の下品な笑いが室内に響く。それを無視し気分転換に車の雑誌を開く・・・・・



横須賀基地 整備ハンガー 12月2日、時刻午前7:21
溜まっていた試験結果などを整理するためにホームベースである横須賀まで帰ってきた。
「こりゃひでぇ。カナードの油圧システムがオイル漏れ、主翼の歪みが大きすぎる」
岐阜にある飛行開発実験団の整備クルー達が愚痴を溢している。
「まあ、あいつらの言う事は気にするな。細か過ぎるんだ。座席シートの汚れまで報告書に書くからな」
そう言うのは実験団の整備長だ。
「明日と明後日は機体の歪みや損耗率を調べるからLMSは特に関係ない」
話を聞きながら書類にサインしていく。どうせこの書類も上っ面だけでの正式な書類ではない
「じゃ、頼んだ」
「おう!後で酒井も呼んで来てくれ」
一度、艦内に戻り用件を伝えて艦長に二日間の休暇届と外出許可書を提出し、これで今日の仕事は終了。
その足で私服に着替えたエリナと一緒に正門まで向かう。そこで預けてある愛車の新型RX-9に乗り換える。
マツダがRX-7,RX-8の次に開発した車だ。姿はRX-7に似ているがフロントとバックバンパーや内装と色々と変わっている。
エンジンはV8でスーパーチャジャー付きで543馬力、最高で240キロを叩き出した。
ドアを閉め、とりあえずは兄貴と同居している家へ向かう
「エリナ、兄貴は一応既婚者だ。俺みたいな未婚者とは違う」
「なぜ・・・結婚されてないんですか?」
それはとても簡単で難しい質問だった。
「それはな、俺が軍人だからだ」
「軍人だから結婚できないのは理由にならないと思いますけど・・・・」
「軍人は戦争ですぐ死ぬって思われてるんだよ。それこそティッシュみたいに使い捨てのように」
それが世間の目だった。軍事力があったからこそ、今こうして国道をのどかに走って笑っていられる。
もしも軍事力が無ければ即刻本土戦だ。
「彼女がいないなら私が彼女になります」
驚いて助席の方を向く。エリナは微笑んでいた・・・・・・いつもの優しい顔で
その後は無言で数分後、家に着いた。車を降りると兄貴が出迎えてくれた。
「よう!兄弟、まだしぶとく生きてやがるな!顔が見れて安心した。そちらの可愛い娘さんはお前の隠し子かそれとも・・・・彼女か!」
「違う違う!ん~・・・同僚と言うかパートナーだ」
「始めまして。エリナです」
律儀に礼をする。やはり握手に気付かずに・・・・・
「変わった名前ですね。苗字は?」
そこで丁度、兄貴の妻の渥美 佐奈が玄関から顔を見せた。
「家に上がりなさいよ。この寒い外で話さなくても」
「じゃあ、お言葉に甘えさせて」
「甘えるも何も自分のうちでしょ?」
今頃気付いた。自分が他人と接しているかのようにしていたのを・・・

渥美家 12月2日、時刻午前8:14
「で、苗字は?」
「さっき、玄関で嘘をいった」
その言葉に流石に兄貴も険しい表情になった。
「どうした。敵・・・・じゃ無いだろうな」
「違う。この事に関しては兄貴の方が際しいと思う」
「俺が?女の子に?どう言う意味だよ」
余計に話が変になった。
「MLシステム、精神生命体。コレで何か分かるだろう」
「ああ、実際に見るのは初めてだ。とても不思議だ。人体構成は人と変わらないのに機体に触れるだけで同化し、未知の力を発揮する」
「話は変わるが、二日間だけここに泊めてくれ」
「それは構わないが・・・・自分の部屋で布団の予備は無し、以上」
「へいへい・・・あ、いつもの仕送り分だ」
この間、銀行から引き出しておいた中の50万を渡す。
「いつも済まないな。この義足を買うのに苦労したんだ」
米軍の最先端技術の結晶がこの義足だ。
戦場で負傷し、義足生活が余儀なくされた兵士に売られる義足で神経と神経と同じ配列のコードやケーブルを神経などに繋ぎ、感覚や出血に至るまで完全に元の足と同じ状態になる。だが、その値段が2500万だった。
「少し、近くの実験施設まで行ってくる」
「はい、夜の6時までには帰っておいて下さいね。昼ご飯は任せますので」
「分かりました。では行ってきます」
再び、車に乗って横須賀基地の近くにある実験施設に向かう


横須賀基地内第6実験団ハンガー 12月2日、時刻午前10:22
「ここは?懐かしいような・・・・」
「ああ、ここでエリナと出会って今に至る」
ハンガーの端っこに白いカバーに包まれた機体が一機、置かれている。
「アイツ・・・・までここに居たんだ」
「あいつ?」
近寄ってカバーを外す。そこにはSu-37jkXが静かに主の帰りを待っていた。
カラーリングはロシアンナイツを思わせるようなカラーだ。
「コイツにもMLSがあるんだがどういう訳か作動しない。4年間連れ添ってきた仲だ」
そう言い、コクピットに座る。あの頃を懐かしむようにシートに体を沈めて操縦桿とスロットルに手を置く
≪あ・・・・やっと・・・・やっと会えた・・・・≫
「え?」
エリナが機体に触れる。
「どうした?」
「今声が・・・」
≪やっと・・・・会えた!≫
エリナが気付いて乗り込もうとしたがキャノピが閉じる。
「クソ!電源とか刺さってないぞ!」
急いで開けようとするがスターターも回っていないのにエンジンスタートする。
その音に周りの整備クルーが近寄ってきて怒鳴る。
[中尉!帰って来て機体の持ち逃げはないですよ!降りてください!]
「勝手に動き始めたんだ!」
突然、激しい頭痛に襲われた。エリナと出会ったときと同じ痛みだ。
<マスター?・・・マスター?・・・>
遠くで誰かが呼んでいる。エリナのような若い声ではなく、20代の大人びた声だ。
<私・・・・ローゼよ・・・・忘れたの?>
「ろー・・・・ぜ?ローゼ?」
<はい、マスター>
痛みが引いて目を開けるとディスプレイに【you have Control】と表示されている。
試しにエンジンを停止しキャノピを開ける。さっきまでとは違い、すんなりと開いた。
「何だったんだ?」
「ローゼさんです。貴方を探していたようです」
ノーズギアから淡い光が降りてくる。そして自分と同じ身長ぐらいの美しい影を作って行く・・・・
そして淡い光が消えるとそこには20代の赤い髪の女性が立っていた。服装は旧ドイツ軍を思わせるような服装だ。
とても美しい脚線美でしっとりとした動きで近寄ってくる。とても美しくて後ずさりしてしまう
「怖いですか?マスター?・・・・って!言うと思ったか!この浮気野郎!」
美しい姿とは一転してとても強烈な右ストレートと回し蹴りがヒットして床に転がる。
「ああ!マスター、大丈夫ですか?」
「あんたもコイツのパートナー?」
「そ、そうです!ま、マスターに暴力はやめて下さい!」
「一応、私もコイツのパートナー。よろしくね、お嬢さん」
高圧的な口調で言う
「あ~あ・・・長い間放置してあったでしょ!!埃まみれじゃないの~・・・・丁度いいわ。え~と?そこからそこまでのあんた達!綺麗にしといて。あと、実戦用に部品の交換と整備よろしく」
「舐めてんのか?誰が初対面の女に命令されて動くんだよ」
ある整備士が攻撃的になる。
「やめとけ・・・・マジで死ぬぞ・・・当たり所悪かったらマジで死ぬ・・・」
匍匐前進で近寄るが、ローゼに顔を踏まれる。
「スカートの下に来るな!このボケ変態が」
襟を掴まれてまたもとの位置に放り投げられる。
「ふん!女なんか一発で決まるぜ」
軽くフットワークを効かせて近寄り、下腹を狙う・・・・が反対に下腹に拳がめり込む
「かっ!はっ!」
整備士は気を失い、倒れこむ。
「整備、やるの?」
「「サー!イエス!サー!」」
声が木霊し、一斉に作業開始。
自慢げに胸を張ってこちらに来る。
「ずっと・・・ずっと探してたんだから。一年前に探しに行こうとエンジンスタートしたら緊急停止させられてハンガーの隅に張り付けよ!?もう見捨てられたかと思ってた」
「当時の整備長がMLSに欠陥があるとか言って試験飛行を中止したんだよ。そして今のsu-47Berkut・ELINAが来た」
「はぁ!?欠陥?そいつの頭に欠陥があるんじゃないの?」
その頭に欠陥がある御方は今、「鳳仙花」に乗っている。
イヤでもついて来たら対面することになるのだが・・・・
「まあ、それは置いておいて・・・・一緒に来るのか?」
「当たり前よ。私一人でも戦闘できるからね」
「むう・・・正式名を決めないとな」
いつまでもSu-37jkXだけじゃゼロとしての威厳が無い
「そうねぇ~・・・Xだけとって普通のゼロと同じにするとか?」
「それでいいか?」
「あ、やっぱ[Su-37jk Flanker Zero Second edition]でどう?」
「長すぎませんか?もう少し縮めるとか」
三人で考える。
ミサイルキャリアーにしがみつきながら考えていると整備長が声を掛けてきた。
「中尉、AFCSを弄らずに戦闘仕様にする方がいいのか?」
「なにィ!!幻の操縦系統機敏化改修か!?是非!出来るならそうしてくれるとうれしい!昼飯は俺の奢りだぁ!!!」
その言葉に指名させてない整備士が一斉に作業に取り掛かる。
「ぁ~・・・言わなければよかった~かなぁ・・・」
当時、アグレッサーにしか組み込まれていないAFCSを組み立て時にふざけて組み込んでおいて正解だった。
「で、正式名は?」
「よぉし!ゼロをやめて「Su-37jk Flanker Valkyrie」でどうだ!」
「ん~・・・・北欧神話のワルキューレか。戦死者を選ぶ者・・・ちょっと物騒だな」
「私の希望よ。コレに決定!あ~・・・垂直尾翼の先端とノーズ部分にこの絵を描いて~」
「「サー!イエス!サー!」」
こいつらは何処までこのノリなのだろうかと呆れる。
大方、作業は終わったようで後は、塗装の修復だけだ。
「よし!ここでメシにするぞ。あまり高くなくて手軽にいけるものを選べ」
「寿司!」
「いや、ファミレスの方が・・・・」
「お前は子供か?寿司屋だろうが!」
「・・・・・回転寿司でいいか?」
「寿司ならどこでもOK!」
数分間の相談の後、近所の回転寿司に決まった。
無論、100円寿司だ。

回転寿司「寿司郎」 12月2日、時刻午前12:24
席に座るとすぐに皿を取り始める。
「凄い勢いだ・・・・財布に30万入れといて正解だった・・・」
自分とエリナ、ローゼの食べるペースはとても遅いが整備士達の速さはこちらの一皿に掛かる時間の二倍だ。
数分後、大分ペースが落ちたようなのでここで提案する。
「これ以上食べると作業に負担が掛かる。ここで提案する。ここで食うのをやめて作業をすると言うのはどうだろうか?」
「そうだな。25皿も食ったからな」
「そろそろ帰るか」
勘定で皿の枚数を見ると三桁にもなっていた。
計342皿・・・よくコレだけの枚数が腹に入ったことだ。
一人の女性整備士が話しかけてくる。
「ご馳走様でした~。私は元ブラックストライカーズの整備担当だった狭山 紅音です」
「いや、急に整備を頼んだからこれぐらいしないと皆さんに悪いですしね」
急に整備しろと言われて喜ぶ者は早々この世の中にいない
「で、なんで手にドライバーを握ってるんですか?」
「あ、これですか?整備長の提案で・・・私、なんでか知らないですけど整備中はしっかりしてるんですけど、機体から離れて普段の生活をしていると結構ドジをしてしまうんです」
「ドジと工具がどういう関係が?」
そこが一番の疑問だ。ドジなら手帳などの記憶しておける物を持つべきだ。
「工具を触っているとドジが無くなるんですよ~」
話しながら勘定を済ませてハンガーに戻る。



横須賀基地内第6実験団ハンガー 12月2日、時刻午後3:45
轟音と共にゼロトレーナーと教官機が着陸態勢に入っている。
「お~?5分早いな。またアイツの気まぐれか」
「アイツって?」
「あ?お前さん、同期だろ?」
頭の中の記憶と言う名の引き出しを探る。訓練時代を思い出す・・・・・永・・・・永岡・・・・永岡刀貴だ。
「ああ、永岡か」
ふと、面白い事を思いついた。整備士のつなぎを借りて帽子を深く被って誘導に出る。
すると、訓練機に乗っている訓練生が気がついた様で小さく敬礼している。
それに小さく答えて永岡の機体を誘導する。
「おい!もう少し丁寧に誘導しろ!・・・・・まったく、パイロットをイライラさせるな。事故に繋がるだろうが」
昔から嫌味な男だったがコレには耐えられない。ノーズギアは手で静かに止める規則だが足で蹴って止める。
「貴様!教官機のあろうことかこの永岡少尉の機を蹴るとはいい度胸だ!」
帽子を脱ぎ、投げつける。
「てめぇ、中尉に舐めた口聞くんじゃねえよ」
「くッ!渥美!」
その言葉に訓練生が大急ぎで集まってくる。
「久しぶり。てっきり除隊していると思ってた」
「お前こそ、何処の辺境に飛ばされたんだ?硫黄島?それともデスクワークか?」
「空母だよ。お前知らなかったのか?辺りの訓練生は知っている様子だが?」
永岡は人のことなどどうでもよかった。自分の地位と名声さえあればいい男だ。
「はん!どうせ、撃墜数が低くて送り返されたんだろうが!」
「ところがどっこい。通算100機以上は落としてる」
訓練生達から驚きの声が上がる。
「訓練生の諸君!いい事を教えてあげよう。この永岡 刀貴少尉は初陣でパニック状態になり、小便を漏らした挙句に助けに来た上官を敵機と間違って追い掛け回したと言う異例を持つ!」
「だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
一斉に笑い声が上がる。
「クソッ!空戦で勝負だ!これでもアグレッサーを3機撃墜したんだぞ」
到底自慢にもならない、訓練での撃墜なんて命に危機が迫っていないのに本気が出せるわけがない
「でも、俺の機体はMLS機だぞ?かなり不利じゃないか?」
「アレを使え!」
指差したのはあろうことかSu-37jk Flanker Valkyrie Roseだった。
「あ、あれは・・・・・」
「今すぐ飛べ!判定はAEWに頼むからな!」
全く聞く耳持たずだ。
「ん~?飛ぶのか?」
ローゼが呑気に顔を出す。
「ああ、模擬戦だ」
「体がうずうずしてきた。相手は?」
哀れな男に指を向ける。
「あれ。この世で最も哀れな男」
「ふーん。殺ろっか」

基地滑走路・・・・・・・・・
「YokosukaTWR RS1 with two, position east 6. Request taxi.check」
久々の英語で離陸許可を取る。空軍の決まりなので仕方ない
[RS1, taxi runway 15L, QNH 3010. taxi via RH-5.]
「3010, Active 15L, RH-5. Pixy 12.」
[RS1, order.]
「RS1, go ahead.」
[contact Specter CH-12.]
「Specter CH-2.」
[RS1, read back is coffect. taxi into position.]
「YokosukaTWR, RS1. Taxi into position and hold. One canopy arm. Ready for departure, combat.」
[RS1, combat departure approved. Wind 80 at 4, crossing form left. Cleared for take-off.]
「Roger. Cleared for take-off.」
長いやり取りの結果、やっと離陸体勢に入る。
どうせなら永岡がやればいいのだ。
「久しぶりの英語で舌が回らない」
[ふん、すぐに落としてやるぜ]
編隊離陸で飛び立つ。

太平洋沖・・・・・
[それでは、模擬戦を開始する]
[秒殺だぜぇ!]
「哀れに見えるからあんまりそう言うことは叫ぶな」
機体を海面擦れ擦れに落として探す・・・・いた。6時の方向、予想高度1500ft。
[後ろもらったぁ!ヘリング1!フォックスツー!]
≪何ふらふら飛んでるのよ。撃たれてるじゃないの≫
「久しぶりに遊ぶか」
一気に垂直に機体を持ち上げてミサイルをかわす。
「高度、3200ft。よし!久々のコブラ機動だ!」
[ボケが!遊ぶ暇なんてねぇよ!フォックスツー!]
ブラックストライカーズも驚くような綺麗なコブラ機動を描く。目の前をミサイルが通り抜ける。
[うぞ・・・・避けやがった・・・]
そのまま、永岡の機体はきりもみ状態に入った。
[くそぅ、ふらつくな!]
「チェック・メイト」
永岡がディスプレイ見るとミサイルアラートと共に【GUN】と表示されている。
つまり、ミサイルが命中してさらにガンも命中している。
[サーディン1、撃墜を確認。模擬戦終了]
無機質なAEWからの無線が入る。
[くそ!技術では俺の方が・・・]
「負けを認めろ。惨めに見える」


南極 12月2日、時刻午後4:22
「諸君!我々の戦いもあと少しだ!この南極にも敵が来るのは、そう遠くも無い」
寒空の下、全員集められてハウエル・エドワルド准将の演説を聞く
同僚がルイスに話しかける。
「こんなに寒いのにあのデブオヤジは元気だぜ」
「そりゃ、あの腹を見れば分かるだろ。脂肪が厚すぎて寒さが感じられないのさ」
「違いねぇ」
クスクスと笑う。それに気がついたのか憲兵が睨んでくる。
「やべ、睨まれてるぜ」
「静かにしておこう」
それから数分間、寒空の下で延々と無駄話が続く。そして12分後、やっと本題に入ったようだ。
「・・・・・なので、我々は新たな装備を多々用意した」
後ろの幕が上がり、戦車とボディスーツを着た兵士が出てくる。
「この戦車は実験施設から強奪した最新鋭戦車だ。視界ゼロの中でも誤差なく、敵を正確に砲撃できる。そして、このスーツは強化骨格で使用者の筋力より+5倍のパワーが得られる上、このバイザーを降ろすとレーダー等の情報も確認できる」
どうもスーツの方は不恰好で脱いで戦った方が身軽かもしれない
「ありゃ、昔のゲームのパチリだな。メタル・・・何とかに出てきたヤツにそっくりだ」
「どの国もネタ詰まりだな。ゲームのパチリと来たか」
兵器の説明でまた12分ほど費やした。
中には欠伸をする者も居たが、全く気にせずに説明を続ける。
「・・・・を踏まえて、諸君らには期待している。以上!」
エドワルドが壇上から降りると全員、伸びや屈伸と言った軽い運動をしている。
「さあ、帰ろうぜ。書類整理が途中のままだ」
「ああ、さっさと終わらせて休みたいからな」
また、自分の仕事場である第4監視塔に戻る。
ドアを開けて、コンソール前に座って書類をまとめる。
と、ふと端末に目をやるとメールが届いている。
「おい、メールだ」
「開けてみようぜ」
開けてみるとそれは、拘留室に居るはずのアリス・フリバータ中佐からだった。
『突然でごめんなさい。でも、あなたにもこれ以上後悔して欲しくなから伝えるわ
今、私に共感した者達が反乱を起こそうと活動している。人数は250人よ。
そこで、あなた達にも参加して欲しいの。簡単なことよ。レーダーを一時的に混乱させるの
同僚さんにも伝えて。後、このメールは読んだら削除してください。以上』
これを読んで、数分間考えてしまう。
「どう思う?」
「俺は乗った。あのオヤジにはこき使われたのに報酬が無いからな」
「お前が乗るなら俺も乗った」
急いでメールの返事を打つ。監視されている可能性もあるので分かり難く、回りくどくする。



横須賀基地 整備ハンガー 12月2日、時刻午後5:10
ある程度の仕事も終わり、後はローゼが覚醒した事を艦長である安田 舞大佐に報告するだけだ。
「おお~。これに乗ってるの」
「そうだ。確かシステムだけが一番古い・・・そう30年ほど前の型だ」
艦内に入り、艦長室を目指す。
クルーに会うたびに声をかけられるのが気に食わない
「お、渥美。浮気か?女は怖いぞ」
「なんと言う三角関係!最終的にどっちを取るんだ?え?」
通路で大木少佐に会った。
「いいなぁ・・・・・渥美だけ女の子に好かれて・・・・」
なにやらこちらを見て独り言を言っている。
「あの・・・少佐?」
「あ!え~と・・・・何の用ですか?」
「艦長をお見かけしませんでしたか?」
何も聞かなかった事にする。
「艦長室に」
「了解しました」
軽い敬礼をしての場を立ち去る。

「鳳仙花」艦長室 12月2日、時刻午後5:15
「そちらは?」
「昔、酒井軍曹に欠陥と報告されたSu-37jkXのMLシステムより生み出されたローゼです」
軽い握手を交わす。
「早速で悪いが模擬戦のお誘いと警察の特殊部隊の練習相手として招待されている」
「自分は模擬戦を選びます」
ここは空戦を選ぶ・・・・・・が・・・
「選択権は無い。両方とも主席だ」
「模擬戦って誰と戦うんですかぁ?」
ローゼが呑気に声を出す。
「コンピュータだ。用は無人機の性能を記録するために模擬戦をする」
「強いのですか?」
エリナが不安そうに聞く
「元はF-2Mだが、兵器が恐ろしい。ミサイルは高性能でフレアもチャフも効果が無い、それにガンは試作段階のレーザー砲に換装してある。毎秒約5万発を連射する。いくらsu-47のエンジンが高性能でも光とは勝負できないだろう」
「確かに・・・・勝ち目は?」
「無に等しい。特別にガンだけは実弾の使用許可が下りた。本部の開発部門も自信満々だ・・・・・あと、ECMどころかアメリカの最新式のジャミング波も掻き消す性能だ。どうしても逃げられないだろう。スモークでも持っていくか?5色全て用意できる」
「鬱になってきた・・・・・」
「青か」
「私は赤がいい」
「じゃあ、私は白で」
「練習日が模擬戦の次の日だ。模擬戦が明日だがそれは頑張ってくれ・・・以上」
渋々了解し、艦長室を後にする。

「鳳仙花」デッキ 12月3日、時刻午前8:00
デッキにはsu-47と例の実験機であるF-2Mが発進を待っている。
「くそ~・・・・・なんで全艦出撃してんだよ!」
模擬戦は海上で行われるため、本来なら随伴艦は3隻ほどでいいはずだ。
それが、戌亥を含めて全艦出撃している。
「野次馬だろ?」
坂本が欠伸をしながら面倒くさそうに言う
「野次馬なんぞ、呼んだ覚えも無ければ許可した覚えも無い」
[発艦に備えろ。繰り返す、発艦に備えろ]
気が進まないがコクピットに潜り込む。
「ちょ!誰だ!スモークつけた奴は!」
システム表示に【smoke】の表示がある。
周りを見渡すと整備クルー達が笑ってた。確実に犯人はあいつらだ・・・・・
「覚えとけよ!着艦する時に轢いてやる!」
キャノピをロックし、カタパルトへセットされる・・・・と同時に艦内放送が流れる。
[さあ!休日返上の哀れなパイロット。渥美翼中尉の発進だ!思う存分、落とされて来い!]
声の質からして坂本だろう。アイツも帰ったら痛い目にあわせてやる。
シューターがふざけて尻を叩く。『ケツに気をつけろ』の意味だろう。みんな、好き放題言ってくれる。
それに答えてヘルメットを叩いて首を撥ねるジェスチャーをする。
『頭に気をつけないと首が飛ぶぞ』と警告するが、それを無視されて射出準備完了と指示する。
su-47が発艦してから数分後、後ろにF-2Mがついてくる。
[模擬戦を開始しろ。制限時間は30分]
「了解しました。大佐どの」
嫌味を込めて答えた。
甲高い電子音がする。【WARNING】としか表示されいないが、予想的にF-2がロックしてきたのだろう
インメルマンターンをする。F-2は急速離脱し、su-47から離れる。
「なんて機動だよ。アイツは」
低速でインメルマンターンをしたためにきりもみ状態になる。
≪失速の危険があります。速度を上げてください≫
エリナの指示通りに速度を上げてきりもみ状態を脱する。
すかざすに後ろにF-2が張り付く・・・が、スモークを散布する。
「これでも食らえ」
だが、効果が無いようでぴたりとついてくる。
「このっ・・・・」
失速寸前まで速度を落とし、F-2を前に出す。
ガンレンジを合わせてトリガーを引く。【FIRE】の表示がされ、何も無いところを弾が飛ぶ
「あれ・・・・標準が甘かったか」
その隙に後ろを取られた。
「うお、素早いな」
≪撃墜されました。まったく、素早いにも程がありますよ≫
[オーケイ。RS1、訓練を終了しろ]
着艦時に1番ワイヤーの指示が出ていたが、さっきの整備クルーとシューターに苦労をさせるためにわざと一番遠い5番ワイヤーに引っ掛ける。
「後は頼んだ」
「なぜ5番にしたのですか?1番と言う指示が・・・」
エリナも不服なのか聞いてくる。
「スモークと言い、シューターの無礼と言い・・・・ちょっとした意地悪だ」
案の定、狭いデッキの上でsu-47の主翼先端を畳んで皆して押している。
他の機体がデッキ上に上がっているので下手に誘導車も出せない
「ふはははは!苦労をしたまえ!これが俺にしてきた仕打ちの代償だよ」
笑いながら自室に戻る。



「鳳仙花」自室 12月3日、時刻午前9:05
部屋には客が二人居た。
「あの~・・・彩峰さん?それ・・・・そのイチゴのケーキ・・・」
彩峰と沖田少尉だった。
しかも、あろうことか彩峰が食べているイチゴのケーキは訓練後に楽しみに取っておいた物だった。
「来客用に用意してあるケーキと察して食べた」
「すいません、中尉・・・止めたのですが、トイレに行っている隙に・・・」
「まあいいさ・・・ところで用件は?」
「はい。警察との合同演習についてです」
そうだった。明日は警察の対テロ特殊部隊とのお遊戯だ。
「これが計画書と訓練を行う客船の見取り図です」
「ふむ。武器と使用弾薬は・・・武器は自由・・・・弾はミディアムか」
最近の技術で訓練用の銃弾もソフトとミディアム、それにハードがある。
ソフトとミディアムは肌に当たっても怪我はしないし、少し腫れるぐらいだが・・・ハードは恐ろしい
肌に当たると翌日には、当たった部分が青紫色に変色し腫れてくる。
訓練でも射撃訓練や人体に害がない訓練でしか使用されない珍しい弾種だ。
「ハードは・・・・使用禁止か」
「そりゃそうですよ。あれは人体への影響が強すぎます」
「でも、一度だけ私に撃ったよね?ハードを」
ギロリと鋭い彩峰の目がこちらを捕らえる。
「ん?そんなことあった?それよりこの配置だが・・・」
「惚けない」
「ぐふぉ!」
首に腕が巻きつき、チョークスリーパーが炸裂する。
「まだ覚えてる。まだ組んでから10日目の朝、私を起こそうと実力行使とか言ってハード弾をお尻に撃った事を!」
沖田の顔が赤くなる。エリナはお尻と言う言葉に呆然としている。
「すまん!謝るから離してくれ!」
「心から謝れ。そしたら離す」
「心からすまないと思っている!あの頃はどうかしていた!・・・・」
首のへの圧迫が無くなり、普通に呼吸できるようになる。
「武器は全員、支給の物を使うように。念のためにハード弾も携行しておけよ」
「規定違反では?」
確かに書類には〔ハード弾の使用を禁ずる〕の文字がある。
「んなもん、相手はフラッシュにスモークやら野蛮なオモチャ振り回して突っ込んでくるのに片手だけじゃ辛いだろ」
「ルールは破るためにある。これ名言」
「はぁ・・・・一応伝えておきます・・・」
そう言って、出て行く・・・・が、なぜか彩峰は出て行かない
「お前、帰らないのか?」
「今日はここに泊まることにした。そういう事でよろしく」
「おい、分かってるだろうな?てめぇは床!俺はベッド!」
「っ・・・・てめぇは立ったまま!私はベッド!これ鉄則!」
「あの・・・・ソファーがありますけど?」
睨みあって争い合う二人にエリナが提案する。
「まだ言うか!ここは俺の部屋!」
「ここは国の作った船!よって様々な憲法が・・・・・」
「んなもん、軍隊ではくそ食らえ!と大内教官に教わったことを忘れたのか!」
「っ!?・・・・そうだった・・・・」
陸軍の訓練初日に大内教官から「ここ、軍隊では自由権などという子供騙しな憲法はくそ食らえだ!よく覚えとけ!」といきなり罵声を浴びせられたのだ。
同僚の誰かがミスを犯すと野宿や真冬なのに窓を全開で夜を過ごしたこともあった。
「とにかく、ここは俺に部屋だ。妥協案としてお前はソファーで寝ろ」
「わかった」
腕時計を見て、デスクにある予定表を見てこの後は何も無い事を確認する。

次回へ続く・・・・・・・



 2008/02/23:アルトマンさんから頂きました。
秋元 「ありゃま、三角関係ですか。ハーレムですな(笑」
アリス ……私なら絶対に許しません(ぼそっ」
秋元 「  !?  」

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