外洋機動艦隊外伝 〜鶴は不滅〜


人であって人でない彼女

彼女を待ち受ける未来はなんなのか……

それは誰も知らない……





外洋機動艦隊外伝
〜鶴は不滅〜
第四話「実体化して」




―二〇五三年九月二八日午前六時半ぐらい横田基地天川自室―
「ん………、朝……か?」
閉めてあるブラインドから微かに注ぐ朝日に照らされ、天川は起きた。
枕もとの時計で時間を確認すると、時刻はまだ六時半前。
天川は目覚ましは使わないので、時計に目覚まし機能が無い。
天川の体内時計は目覚ましを必要としないのだ。
「ん?」
ふと気付く。
自分の右腕が動かない事に気付く……、いや、何かが居ることに気付く。
しかも、暖かく、柔らかい物だ。
不思議に思い、自分の右側を見る。
「!?、えぇ!?」
思わず叫びそうになる、否、叫んでしまった。
……そんな大きな声ではないが。
自分の右側に居たのは、そう、何を隠そうレイナである。
しかも自分の右腕をしっかりと、まるで絶対に離さんといわんばかりに抱きしめている。
自分の胸を押し付け、無防備な寝顔を晒しているレイナに理性が飛びそうになるのを必死に抑えつつレイナを起こす。
「レイナ、朝だぞ、起きろ。」
僅かに身じろぎをするも、中々起きない。
今度は少し声のボリュームを上げ、揺さぶって起こす。
「ほらレイナ、起きろ、朝だぞ。」
揺さぶってみるが帰ってきた答えが
「ますたぁ〜、もう無理ですよぉ〜。」
……ど、どんな夢を見てんだ?
天川はそう思った。
ちなみにレイナに起きる気配は無い。
気持ちよさそうに顔を緩めながら寝ている。
因みに、基本的に朝の整列のような物は無い。
基本的に当直やスクランブル待機のパイロット、航空管制官など以外は各自起床である。
だからといって遅く起きると、朝飯を食い損なう上に注意も食らってしまう。
食堂はいつでも開いているが、飯を食えるのは朝、昼、夕だけ。
しかも、朝食は八時までしか食えない。
現時刻はなんだかんだで七時ちょっと過ぎ。
早めに行かないと食い損なってしまう。
なので、実は結構慌ててたりする。
「ほら、レイナ起きろ、レイナ。」
ちょっと強めに揺する。
「んんぅ……、ん…あ、マスター、おはようございますぅ〜。」
やっと起きた、起こすのに約三十分なり。
でも、まだ眠そうに目をこすっている。
「おはよ、レイナ。ところでお願いがあるんだが。」
「ふぇ?何ですかぁ?」
「右腕を離してくれないか、抱きついてくれてたのは嬉しいが。」
腕を放してくれとレイナに頼む。
さすがに振りほどくのもかわいそう過ぎるからだ。
「ふぇ?あぁ!、ごめんなさいですぅ〜。」
はっとして、レイナは顔をほのかに赤く染めて手を離す。
少し悲しそうだ。
とりあえず着替えることにする。
「別にいいって。さ、レイナ、着替えようか。ちょっと急がないと朝飯が食えないぞ。」
「はいですぅ。」
背中を向け合って着替える。
自分の後ろで少女が着替えているのかと思うだけで気恥ずかしくなる。
しゅるしゅる、という布の擦れ合う音が聞こえなくなった後、
「マスター、着替え終わりましたぁ〜。」
レイナが着替えが完了したことを告げる。
「よし、じゃぁ飯食いに行こうか。」
天川自身も着替え終わってるため、朝食を取りに行こうと言う。
「はい!」
心なしか少し嬉しそうに、レイナが返答する。
そして部屋を出る。
あとで安中にでもパジャマを作ってもらおうと考えつつ。



―二〇五三年九月二八日午前七時半横田基地食堂―
食堂に着き、席を探している天川とレイナ。
右を見る、一杯だ。
左を見る、一杯だ。
真ん中を見る、やっぱり一杯だ。
「たくさん居ますねぇ〜……。」
「あぁ、そうだな……。」
やはり来るのが遅かったか。
天川は心の中でそう呟いた。
「マスター……あの……ごめんなさい。」
レイナが謝る。
自分のせいだと思っているのだろうか。
「レイナのせいじゃないって。謝る必要なんか無いさ。」
気にするなと、天川が言った。
はい〜、とレイナが答えるもやはり自分のせいだと思っているのだろう、落ち込んだ表情をしている。
ぽんっとレイナの頭に手を置きそのまま撫でる。
落ち込んでいたレイナの表情がすぐに喜びに変わり、気持ちよさそうに顔を緩める。
改めて座る場所を探していると二列目のテーブルのあたりから
「隊長ー、ここ空いてますから座ったらどうです?」
という声が聞こえてきた。
見ると横山と山下が座っていた。
横に席が二つ空いていたので、天川とレイナは並んで座った。
とりあえず食べるものを決め、注文し持ってくる。
天川は焼き魚定食を、レイナも同じ焼き魚定食を食べ始める。
「隊長、昨日の夜はどうしたんですか?」
やぶからぼうに山下が質問してくる。
へ?、と天川は思わず聞き返してしまった。
「だから、昨日の夜どうしたんですかって聞いてるんですよ、まさかレイナちゃんと一緒に寝たなんて言うんじゃぁ……。」
口に含んでいた魚の身を噴き出さなかったのはさすがと言うべきであろう。
とりあえずどう答えるか、コンマ数秒思案し、こう答える。
「あ〜……、一緒に寝たぞ。」
素直に答えることにしたらしい。
それを聞いた二人はレイナの方により聞く。
「レイナちゃん、変な事されなかった?」
結構真剣な感じに聞く。
しかし、質問された当のレイナ本人は質問の意味がよく理解できず首を傾げている。
そして今度は質問の矛先を天川に変える。
「隊長、まさかレイナちゃんにあんな事やこんな事を……。」
意外な質問を以外にも横山がしてくる。
普段、こういう事は好きそうじゃない様に見えるがな……?、天川はそう思った。
とりあえず否定しないわけには行かないので否定する。
「そんな事はしてないぞ!、一緒に寝てくれって言われたから寝たんだ!」
そうすると今度はレイナが反応する。
「マスター……やっぱり迷惑だったでしょうか……。」
大分悲しそうだ。
よく見ると、耳が垂れ尻尾も垂れている。
慌てて天川はそんな事は無いという。
「そ、そういう訳じゃないってレイナ、だから、ね?」
泣かないでと天川は言う。
ほほえましそうにこちらを見ている山下達を追っ払って(もう食べ終わってる)食べ始める。
食べ終わって食器を戻して、ハンガーに行こうとした時に
「マスター、一緒に寝てもいいですよね?」
と聞きながら上目遣いに見てくる。
そんなレイナにかなりドキドキしつつ、いいよと答える。
「もちろんいいよレイナ。一緒に寝ようね?」
「はい!」
とてもうれしそうに答える。
満面の笑みを浮かべ、抱きついてくる。
「マスタ〜♪」
「あ、あまりくっつかないで、恥ずかしいって。」
そんな会話を交わしながらハンガーに向かっていった。



―二〇五三年九月二八日午前八時二四分横田基地第七戦闘機格納庫―
この基地はとにかく大きい。
何せハンガーが八つもあるそれも相当な規模で戦闘機の五機や六機、軽く入る広さだ。
アストリア小隊にあてがわれているのは七つ目のハンガー。
ここにはアストリア小隊と、第二七警戒航空飛行隊のJE−2スノウノイズが二機、それとJE−1セントラルが五機。
かなり大きいJE−2が二機も入っているため少しばかり狭く感じないことも無いがそれでもこの数を飲み込むハンガーの巨大さには驚かされる。
だが、現時点ではJE−2が一機、JE−1が二機出ているため余裕がある。
そもそも、警戒航空飛行隊が全機揃うことなど滅多にあることではない。
現時点では待機中のJE−1セントラル二機と、アストリア小隊二機を除き全機が整備中である。
「はぇ〜、こうじっくりと見るのは初めてなので思ったのですが大きいですねぇ〜。」
レイナが驚嘆の声を上げる。
「そうだろ?基地の中では一番大きいハンガーだからな。」
と、答えようと思った天川の台詞を取って答えたのは整備班班長長森冬矢大尉である。
突然、後ろから聞こえた声にレイナがかなり驚き天川に抱きつく。
「はは、ごめんごめん、そんなに驚くとは思わなかったからな。」
「長森さん、あんまりレイナを怖がらせないで下さい。」
「はいはい。」
そう言って長森は離れていった。
因みに階級は同じだが歳は、倍くらい長森の方が長生きなので敬語を天川は使う。
レイナはおびえた表情で天川に抱きつき、離れようとしない。
「レイナ?ほら、大丈夫だから離れて。ちょっと恥ずかしいよ。」
「あ!ご、ごめんなさい……マスター。」
はっとしたようにレイナが離れる。
心なしか、残念そうだ。
そんなレイナを見て天川はぽんっとレイナの頭に手を置きそのまま撫でる。
「あっ……マスター……。」
レイナは一瞬ちょっと驚いたような表情をして、すぐに気持ちよさそうに顔を緩める。
顔も少し赤くなってる。
そのままいい雰囲気になりかける二人。
しかし、付近には整備作業中の整備員達がおり、彼らの思いがここで揃う。
(((ここでいちゃつかれるといやだなぁ……)))
そしてここで彼らにとっての救世主(?)が現れた。
「隊長〜、新庄少尉見ませんでしたかぁ〜?」
小走りで現れたのは桐野純少尉。
どうやら、新庄を探しているようだ。
この桐野少尉、かなりの天然である。
現に……
「あうっ!?」
転んだ、それはもう惚れ惚れするくらいに気持ちよく顔面から。
動かない。
でもよくみると小刻みに震えている。
「桐野……、大丈夫か?」
いい感じの雰囲気を壊されたレイナは桐野が現れた時、ちょっと怒ったような顔をしていたが、突然桐野が転んだためちょっと驚いた。
天川もちょっとうんざりしたような感じで声をかける。
「はぅぅぅ〜〜痛いですぅぅ〜〜………。」
顔面からすっ転んだのだから当然だ。
桐野は正座を崩した座り方で、鼻を押さえながら言う。
涙目でこちらを見る桐野にはちょっとドキッとするものがあるが、天川はもう見慣れている、というより既に見飽きた感がある。
まぁ、最初の頃はドキッとしたりしたものだが。
とりあえず桐野の最初に質問に答える。
「それで、新庄なら見なかったぞ。」
「はぅ、そ、そうですか、では失礼しました〜。」
一瞬はっとしたような表情になった後、慌ててお礼を言い去っていった。
……おぼつかない足取りで。
「さて、それじゃー機体のチェックでもしようか。レイナ。」
「はいですぅ〜。」
機体のチェックをするためにゼロ``レイナ``の元に向かう。
機体のチェックは天川の毎朝の日課だ。
常に万全に。
それが天川のモットーである。
「じゃあレイナ、同化してくれる?」
「はぁ〜い。」
機首の下部分に立つと、レイナが光に包まれる。
光は輪を描き細かい粒子となって消えていく。
やがて完全に消え去ると頭にレイナの声が直接響く。
《マスタ〜、同化完了ですぅ〜。》
同化の完了を知らせるレイナの声が脳内に直接響く。
「え……、あ、うん分かった。」
同化の光景に見とれていた天川は、はっとし答える。
何人かの整備員が驚いたような顔でこちらを見ている。
気にせずにチェックを始める。
「よし、じゃぁチェックを始めようか。」
――――二〇分後――――
「各部動作正常……システム問題なし。」
《オールグリーンですぅ〜。》
「うん、大丈夫だね。」
そう言って天川はコクピットから降りる。
《あっ、マスターどこ行くんですか〜。》
レイナが慌てて聞く。
「ほら、レイナさ、寝巻きが無いでしょ。安中に頼んで作ってもらおうかなと思ってね。レイナも着なよ。」
《はいですぅ〜、ちょっと待っててくださいですぅ〜。》
レイナが少し慌てた様子で実体化し、天川に追いつく。
「じゃあ行こうか。」
「はいぃ〜。」
二人は医務室に向かって行った。



―二〇五三年九月二十八日午前十時三二分横田基地医務室―
医務室に着き、とりあえず安中に採寸を頼む。
「………という訳で、レイナの寝巻きを作ってくれないか?」
「分かったわ、じゃあ体のサイズを取るから大尉は出てってくれます?」
安中は喜んだ表情をしてOKを出しサイズを取るからということで天川を追い出す。
「じゃあレイナ、部屋の外に居るからね。安中、終わったら呼んでくれ。」
「う〜、マスターは一緒じゃ駄目なんですか〜。」
レイナが駄々をこねる。
駄々の内容がえらく刺激的、というより爆弾発言だが。
「駄目よ、ほらサイズを測るから服脱いで。」
「マスタぁ〜………。」
とりあえずレイナの裸を見る前に退散する。
――――一〇分後――――
やっと終わったらしい。
ようやく入っていいという声が掛かった。
待っている間に、安中の「レイナちゃん胸大きいわね〜、羨ましいわ〜。」という声が聞こえ、その後にレイナの「ひゃぁん!?や、安中さん胸触らないで下さい〜。」という声が聞こえたりしたが、空耳だと思いたい。
とりあえず部屋に入る。
入ると、レイナが顔を赤くして胸を押さえながら走りより天川の横にくっつく。
「安中、採寸終わったか?」
「ええ、終わったわ。それにしてもレイナちゃんの胸は大きいわね〜、91のFってとこね。」
「ぶっ!お前は何言ってんだよ!?」
さらっとレイナの胸のサイズを言った安中に対し天川が噴き出す。
しかし、それを聞いた天川が、結構大きいな………と思っていたりするのは全くの余談である。
「や、安中さん、恥ずかしいですから言わないで下さいよぉ〜。」
レイナが顔を真っ赤にして言う。
「ふふ、それもそうね。じゃあ、夕方ごろに来てくれる?それまでに作っておくわ。」
「あぁ分かった、それぐらいに来る。」
「じゃあね〜。レイナちゃん可愛いの作るから期待しててね〜。」
「ありがとうございますぅ〜。」
そんな声を後に部屋を出て行く。
レイナはとても嬉しそうにしている。
どんな服が出来るのか楽しみなのだろう。
天川自身もどんな服ができるのか楽しみに思いつつ、歩いていく。

―――そして夕方。午後五時半ごろ。
どんな服が出来ているのか想像を膨らませつつ天川とレイナは医務室に向かっていった。
「どんな服になっているのでしょう〜?」
レイナが聞いてくる。
「う〜ん、あいつのことだから何かヤバイ服を作ってそう……。」
天川が言う。
天川が想像しているのは……まぁとても、露出が、多い服である。
安中のことだからそうしそうだ。
そしてその予感は的中することに―――
医務室に入るとにこにこした顔で安中が待っていた。
そして早速見せる。
「じゃ〜ん、これがレイナちゃんの寝巻きよ。」
そういって見せびらかしたのは……ネグリジェにかなり近い服であった。
ただちょっと違うのは少し丈が長く、生地も少しばかり厚めに見えるとこだ。
「お前……それはやばいんじゃ……。」
天川がさすがにヤバイだろうと言うが、安中は
「大丈夫よ、ほらこれ持っていって。寒かったらこれを羽織ればいいわ。」
そういって寝巻きとストールをよこす。
「じゃあ、それを着て寝てね。大尉、レイナちゃん襲っちゃ駄目よ。」
「お、襲わねぇよ!」
そういって部屋を出る。
安中の「無理矢理は駄目よ〜。」という声を聞きつつ。



―二〇五三年九月二八日午後十時二〇分横田基地天川自室―
「さて、それじゃあそろそろ寝るか。」
「え〜、マスタ〜、もっと色々聞かせてくださいよぉ〜。」
先程まで天川が軍に入ってからあった面白かったことなんかをレイナに話していたのだ。
訓練生の頃、初めて乗った練習機でアクロバットをやってみて教官に物凄く怒られたこと。
それでも褒めてくれたこと。
初めてこのメンバーに会ったときのこと。
桐野が昔やらかしたやばい事などなど。
色々話していたのだ。
そしてそろそろ寝ようと天川が言うとレイナが駄々をこねる。
「そろそろ眠くなってきたしな、さ、レイナ寝よ。」
そう言って着替えを始める。
レイナがはじめて着る服に、はれ?、ふえ?などの声を上げつつ服を着ているのに少しドキドキしつつ着替えを終える。
「レイナ〜着替え終わった?」
「はいぃ〜終わりましたぁ〜。」
振り返ると着替え終わったレイナがいた。
顔を赤くし、恥ずかしそうにもじもじする姿には何かそそるものが……いやいやなんでもない。
天川も思わずみとれてしまう。
「あのぉ〜マスター?」
レイナの声にはっとし天川は慌てて自分を取り戻す。
「マスター、この服……似合ってますか?ちょっと恥ずかしいです……。」
もじもじしながら上目遣いにこちらを見てくるレイナに胸をドキドキさせつつ答える。
「うん……凄く似合ってるよレイナ、可愛い……。」
思わず口から出た言葉に天川がはっとすると、レイナが頬を赤く染めて
「マスター……ありがとうございますっ!」
そのまま天川に抱きつく。
突然抱きつかれた天川はかなりどきどきしながら
「れ、レイナ、ど、どうしたの?」
飛びそうになる理性を必死に抑えつつ天川がレイナに質問する。
「うれしいんです、マスター……。」
「レイナ……、?……レイナ?」
天川に抱きついてそのまま寝てしまったようだ。
天川は一瞬起こそうかと思ったが、うれしそうな寝顔にそんな気持ちも霧散してレイナをベッドに運んで寝かす。
「おやすみ……レイナ。」
そういって天川も布団に入り眠りに着く。
運命の開戦まで既に一ヶ月を切っていた……。






第五話に続く






〜あとがきという名の反省会から反省会に名称変更〜
最後まで読んでくれた方々、こんにちはHN変更のため林大尉から少尉になった林少尉です。
今回の話………最後の方、自分で何書いてるかわからなくなりました_| ̄|○
ちょっと今回キャラのイメージがうまくつかめなかったのを深く反省しています(´・ω・`)
今回の話はアキモトさんの第三外機を参考にさせてもらったため似ているところが無いこともありませんが……
マジすいませんm○m
とりあえず次回の話はいよいよ、ていうかやっと開戦の予定です。
その先の話を全く考えておりません。(マテ
どうかよろしくおねがいしますm○m



 2006/12/29:林小尉さんから頂きました。
秋元 「って巨乳かよ! 91……でかい(笑 これはあれですか、趣味うわきさまにするやめっあqswでfrtg6y7ふじこlp;@:「」」
アリス 「……レオナより大きい(ぼそっ」

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