ひなぎくさんとやまとたん

第1話 雛菊さん。(SIDE:HINAGIKU)


  ぷるるる ぷるるる ぴ

 なんだ急に電話を入れるな。
 ああ、ちょっとまて。
 こっちにも色々あるんだからっ。
 ……何、私の着信があったから?……いや、その……確かに用事が有ったからな!ああ、大事な用事だが急ぎじゃない。別に明日でも良かったんだっ!
 ああ、判った、判ったからちょっとまてと……違う、今少し側で立て込んでいたんだ。
 いや、もう良い、待て、電話をかけておいてすぐ切るのか?
 用事はこっち?あ、だから……気にならないのか?私の用事がっ!
 い、いや別にそうじゃない、違う。
 ……。何ですぐ側にいないんだよ。クッションが潰れたら買って貰うからな!
 うるさい。なんでもない。あ、うん。大和がいるんだよ。
 別に。……いいもう用事なんかない。五月蝿い。
 電話もしてない。喧しい。
 五月蝿い来るな!殺すぞ!滅茶苦茶にぶん殴ってやるぞ!
 五月蝿い五月蝿い五月蝿ーい!


  ぴ

  ぷるるる ぷるるる ぴ


 ……本当に来るのか?
 来るなよ。部屋の鍵はかけておくからな。
 今部屋にいるからな!大和は帰らせるぞ!



 2005/11/02(2005/11/08加筆修正版):日々野 英次さんから頂きました。
秋元 「まさか本当に書くとはw(ぉ」
アリス 「……雛菊さんはツンデレなんです。……ツンデレとは?」
秋元 ツンツンデレデレ だ!」
でもとても凶暴です

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