フランカー!

Su-27 フランカー(フランカーB)

ジェラ




ジェラ
「敬礼) 自分はジェラであります! 担当はスホーイ設計局の戦闘機、固定機体はこのSu-27であります! 数々の派生型のあるSu-27シリーズ……多すぎて目が回ります」




空駆ける、クラスナズベズタ・ジュラーヴリク

 Su-27はソヴィエト連邦(現ロシア)が制空戦闘を目的としてミコヤン・グレヴィッチ[MiG-29ファルクラム]と並行してスホーイ設計局が開発した戦闘機である。
 1969年、スホーイはT-10の試作機名で開発をスタートしたものの、完成したT-10は現在のSu-27とは程遠い外見をしており、性能も対抗馬であるF-15にあらゆる面で劣っていた。1977年には1号機であるT-10-1が飛行、しかし空力性能的に非常に不安定であった。1978年にはT-10-2が飛行するが超音速飛行中振動と共に勝手に機首が上がり始め非常に高いGにより空中分解し、パイロットのイプゲニー・ソロビエフ氏が帰らぬ人となった。1981年にはこれらの欠点を改善したT-10-7(T-10S)が初飛行。このT-10-7は今までのT-10とはうって変わってすばらしい性能を見せ、また、外見もかなり現在のSu-27に近くなっていた。

 Su-27が有名になったのは1989年6月のパリ・エアショーである。この時、パイロットのエフゲニー・プガチョフ氏が披露した奇妙な技が「コブラ」で、水平飛行でやってきたSu-27が、急激に機首を持ち上げて一瞬空中に機体が立ち上がるという動きを見せたあと機体は前に倒れ、そのまま水平に戻り飛行した。この機動に観客は仰天しこの技を「プガチョフ・コブラ」と名づけた。
 コブラについては実用性がないと言うアナリストもいる。実際、この機動を行うと速度を失うのでドッグ・ファイトなどで行えば不利になる可能性があるからだ。しかし、F-15よりも大型のこの機体が見せたこの機動を、再現可能とした戦闘機がフランカー以外にいないのも事実であるし、あるユーロファイター・タイフーンのパイロットは「この機動についていけるミサイルはない」とのコメントをしている。
 その後に登場したカナード(前翼)つきのフランカー、Su-35は、コブラを横にした「フック」を披露している。TVC(推力偏向装置)を搭載したSu-37が1996年に披露した技「クルビット」は、コブラで上向きになった機体をそのまま1回転させ、水平に戻るという、常識破りな技であった。

 よく、MiG-29と似ていると言われる事があるが、基本デザインとなる空力設計が両者ともTsAGI(ツアギ/中央空力流体力学研究所)が最適として推奨した空力設計を使用している為である。
 また、記録飛行特別改造機であるP-42は、アメリカの記録飛行特別改造機であるF-15A ストリークイーグルが持つ記録をあらゆる面で打ち破っており、数々の改良を繰り返した同機の最新型などは間違いなく、世界最高クラスのポテンシャルと性能を持つと言えるだろう。
 但し。ロシア軍自体の体制の問題や、資金難の問題、使用国の軍事レベルの問題などもあり、フランカーシリーズの性能を完全に発揮できる国は少ない(現在の配備国(Su-27系列の配備。Su-30などの派生機も含む)はロシア、ベラルーシ、カザフスタン、ウクライナ、ウズベキスタン、ベトナム、エリトリア、エチオピア、インド、中国、2006年よりマレーシア。その中で訓練時間が長く、能力を遺憾なく発揮できるのはインド(180時間)、中国(Su-27系に対しては180時間)だと思われる。本家のロシアは経済難などいろいろな理由があり、15〜40時間程度の訓練時間)。 ※(2004年追記)ロシアの防衛費は40%増加するそうで、これから軍のレベルが上がる可能性は十分にありうる。そうなれば、十分な訓練もでき、また、新型のフランカーも導入できるかもしれない。ただ、これからどの程度まで増えていくかでかなり変わると思われる。
 因みに、フランカーとはNATOが付けたNATOコードで、ロシアではジュラーヴリク(Журавлик(Zhuravlik):鶴、ニュアンスとしては子鶴、鶴ちゃん)との愛称がある。また、フランカーとは側面を守る者の意でありスラング(俗語)としては、インチキと言う意味でも用いられる。ロシア空軍パイロットのインタビューを見る限りでは、「スホーイ27」と呼ぶのが妥当だろう。フランカーの名前についてはこちら


 イラストはSu-27の初期量産型、フランカーBでカラーはオリジナル。横の女の子は“ジェラ”。ジュラーヴリクってことで鶴の頭の赤い部分を赤いベレー帽で表現w あまり鶴っぽくない様な……(死



タイプ スホーイ  【SUKHOI(СУХОЙ)】
Su-27 フランカー(フランカーB)
  【Flanker(Flanker B)
重量 自重 16,300kg
最大離陸重量 30,000kg  
寸法 全長 21.935m
全幅 14.7m
全高 5.932m
速力 最高速度 2500km/h マッハ2.35(高高度)
1346km/h マッハ1.1(海面高度)
巡航速度 マッハ0.9
航続距離 約4,000km
エンジン リューリカ(サチュルン)設計局製 AL-31Fターボファンエンジン×2基
武装 固定武装  グリアゼフ・シプノフGSh-30-1 30mm機関砲(弾数150発)
ハードポイント 10箇所:最大搭載量7,000kg(初期生産型は6,000kg)までをパイロンに、R-60(AA-8 エイフィット)、R-33(AA-9 エイモス)、R-27(AA-10アラモ)、R-73(AA-11 アーチャー)、R-77(AA-12 アダー)、130mmロケット弾ポッド(5発入り)などを選択、装備可能。


制作日:2003/07/03


このイラストはCROSS LIFEを運営なさっているtomoさんに、相互リンクの御礼として贈った物のテロップ変えです。

画材:Gペン、開明 漫画墨汁、ネオピコホワイト、コピックスケッチ、画像加工ソフト(背景)
紙:アイシー 漫画原稿用紙 高級原稿用紙・A4判・内枠150mm×220mm



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