【2053年開戦直前時・日本海軍艦船構成】 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
*各艦搭載艇(LCAC、機動短艇など)を除く。 *教育機関所属船(ヨット、カッター、練習船など)を除く。 ●主力艦
●艦艇・航空基地、及び隷下の基地
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改修中 |
主力艦の半分以上を占めるのは、駆逐艦・フリゲイト・コルベットであり比較的安価な物が多い。駆逐艦の3分の1程は、特にコストを抑えた雪風級である。 直接的な攻撃に赴く事を可能とするのは、中央防衛艦隊(第1艦隊、第2艦隊)、北太平洋艦隊(第3艦隊、第4艦隊、第5艦隊)、日本海艦隊(第6艦隊)、南太平洋艦隊(第7艦隊、第8艦隊、第9艦隊)、外洋遠征艦隊(第1外洋機動艦隊、第2外洋機動艦隊、第3外洋機動艦隊)、潜水艦隊である。 護衛駆逐艦、護衛フリゲイト、護衛コルベットなどにはグレイトアックス巡航ミサイルが搭載されていない。護衛駆逐艦はあくまで沿岸警備、護衛フリゲイト及び護衛コルベットは船団護衛(護衛対象は輸送船団・通商船団や海底資源採取船など)・沿岸警備である。 日本海軍は対テロ戦争の影響で、かなりの規模を誇るまで膨張した。経済力の大増も要因の一つだが、自国を取り巻く状況がそうさせたと言える。また、膨れ上がった防衛予算は醵金によっても補強されており、それは防衛意識の高まりの一例である。 現在、日本軍は世界第三位の軍事力を誇るものの、第一位のアメリカ軍(二位はロシア)はその物量が圧倒的であり、日本軍の倍など軽く超えてしまう。 尚、国内技術国内生産をモットーとした為(必ずではないが)、結果的にだが国内の関連企業の活性化に繋がった。また、就職先(この場合は関連企業群)の人員需要が増加した為、失業問題に良い影響を与えたとの見方もある。 言い方を変えれば、軍拡で儲けた企業(戦前の軍拡需要、エネルギーや食料などなど)の数は多い。しかしそれもまた、技術の進歩に繋がるのだから皮肉なものだ。 但し、いざ戦争となると、戦費の面や、人的被害や増税など戦争による経済らへの悪影響を加味すれば、戦争自体は日本経済にとってマイナスである。それで儲けたのは、あくまで一部だった。 対テロ戦争の後遺症と言える「残党狩り」はひとまずの終わりを見せたが、どうやら、まだまだ根は深く残っているようだ。その為、通商船の航路監視には余念がないし、護衛フリゲイト及び護衛コルベットの需要も高い。 また、対テロ戦争が終わったとは言え、外敵の脅威が全て去ったわけではないので、軍縮にはならず、むしろ軍拡を続けていった。戦勝という形で終わらせられたのも、重要である。 日本海軍(当時・海上自衛隊)では、増大した戦力の置き場所の確保の為、2隻のメガフロートを建造した。これらは全て湾内に設置されており、津波対応型の防波堤で守られている。防波堤自体は津波時にのみ浮上させる事が出来る「浮上式防波堤」を採用しており、通常は海底の基部に収納されている為、防波堤の切れ目から海流・生物・艦船などの出入りが可能となっており、環境や運用上の利便性なども配慮されている。 北方領土は返還済みであり、国内からの移住者も出たが、人口自体は多くはない。択捉島に関してはブレヴェスニク空港が天寧基地として空海軍共用、併設されている港が海軍管轄。また、旧・蘂取第一飛行場より以東全体が軍の管轄となっており、海軍管轄は蘂取基地、蘂取航空基地(旧・蘂取第一飛行場)、陸軍管轄は蘂取駐屯地、蘂取飛行場(旧・蘂取第三飛行場)で、そのほか演習場やモスボール機保管場などがあるが、その大半は自然保護区となっている。 対馬は要塞化されており、陸海空の各戦力が置かれている。海軍の海上戦力はミサイル艇や警備艇、空軍はレーダーサイト、多くはないが航空戦力、そして防備の多くを占めるのが陸軍によるもので、対馬要塞は陸軍管轄だ。対馬水道の防衛の為、通常の陸軍装備のほかに、退役した艦の砲塔を設置していて、LRG搭載のため取り外された浦賀級原子力戦艦の15.5cm3連装砲もここに設置されている(ジェイン動乱時には砲塔設置計画6基中・2基が設置完了している)。公言はしていないが、元・艦砲による固定砲台は、ロケットアシスト誘導砲弾を使用する事で、対岸の韓国領に対する直接砲撃が可能である。 平時の空母及び護衛の艦は、訓練を兼ねて、EEZ(排他的経済水域)の監視任務に就いている。その海域は沖縄県を中心としたものであり、対中国を主目的としている。その為、沖縄沖には常に空母と護衛の艦が常駐している。そうなれば当然、ローテーションが必要となる為、空母は各基地から海域へ向かう。情勢次第では、ローテーションから外され、別任務に就く場合もある。 近頃では人民解放軍との小競り合いが南方太平洋艦隊に見られるが、どちらも牽制球を投げるのみで、今の所戦争に発展する可能性は低い。また、親日派である中華人民国軍機(内乱中の中国に於いて、民主派を掲げる勢力)の親善飛来がかなりの頻度で行われているが、これは、日本を味方につけようと考える人民国軍の思惑だろうか。だとすれば、人民解放軍と人民国軍との本格衝突も視野に入れねばならなくなる。その場合、日本はどう動くべきか、既に議会は動き出している。 同盟国・ロシアとしては、傍観の姿勢を執る可能性も強いが、日本と敵対(途上)している人民解放軍につく事はないだろう。利害関係や協力関係が整っていなかった一昔前であれば、十分に起こりえたが、と追記しておく。 保険ではないが、日本はアメリカともまた、同盟だ。ロシアが日本を裏切ると、アメリカはロシアを攻撃(武力以外にも経済や言論など手段は色々ある)する理由を得る事ができる(たとえそれが間接的にでも)。但し、アメリカが動くかどうかは結局のところ、アメリカがどの程度の損益を被るかによる。よって日本は、経済力の維持、軍事力の維持と、そのバランスに四苦八苦している。 |
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