スホーイ Su-27 フランカー
SUKHOI Su-27 Flanker
СУХОЙ Су-27

 まず断っておきたいのは、Su-27のNATOコードはいうまでもなく“フランカー(Flanker:ラグビーのポジションで、役割はタックルマン。側面を守る者。俗称で「インチキ」)”です。
 NATOコードはそれぞれ、航空機の役割によって頭文字が決められています。戦闘機なら[F]、爆撃機なら[B]、輸送機なら[C]、ヘリコプターなら[H]、その他の固定翼航空機は[M]です。
 従って、記録用フランカーであるP-42の“レコードフランカー(Record Flanker)”、Su-33(Su-27K、Su-27B2)の“シーフランカー(Sea Flanker)”やSu-34(Su-32)の“ストライクフランカー(Strike Flanker)”“プラティパス(Platypus)”、Su-35(Su-27M)の“スーパーフランカー(Super Flanker)”、Su-37(Su-27M2)の“スーパーフランカー(Super Flanker)”“ターミネーター(Terminate)”等全て俗称であり、Su-27シリーズ(大まかに、T-10、P-42、Su-27、Su-30、Su-32(*)、Su-33、Su-34(*)、Su-35、Su-37。但し、Su-37は同形式名称の機体でSu-37 Flounder:フラウンダー(開発中止)があるが、これはまったくの別物。また、Su-37 フランカーはスホーイOKBでSu-27M2と指定されている)は全て“フランカー”であり、レコードフランカー、シーフランカー、ストライクフランカー、プラティパス、スーパーフランカー、ターミネーターなどはNATOコードではありません。つまり正式名称(正式なNATOコード)ではないので、ご注意ください。
 また、ロシアではSu-27に対して愛称があり、“ジュラーヴリク(Zhuravlik:子鶴、鶴ちゃん)”と呼ばれ(ジェラーヴリ(Журавль)だと鶴、ジュラーヴリク(Журавлик)だと鶴ちゃんなどと可愛い系のニュアンスになる)、Su-34には“ウトコノース(Утконос/Utkonos:鴨嘴(カモノハシ))”、Su-37にはチェルミナートル(Terminatorをそのままロシア語で読んだもの、Терминатор:断ち切る、終端、終焉、抹殺)の愛称もあるが、これも正式名称ではありません。
 ロシア空軍パイロットのインタビューなどを見る限り、「スホーイ27」や「スホーイ37」や、型式名をそのまま読むようです。

*Su-34には、2006年に量産化が決定した事により、フルバック(Fullback:バックス陣を統率する、ラグビーのポジション)というNATOコードがついたとされています。そう、フランカーと同じラグビーつながりです。Su-27の派生機なので、洒落が利いているのではないでしょうか。


 ついでに、S-37(Su-47)の“ベルクト(Berkut:[意]黄金の鷲 [名]狗鷲(イヌワシ))”はスホーイがつけた愛称であり、ロシア軍がつけた名前でもNATOコードでもありません(ゴールデンイーグルというのも、ベルクト、というよりイヌワシを英語にしただけで、正式なNATOコードでない)。
 このベルクト(ベールクト、ベルクート)というロシア語は、中央アジアに生息するイヌワシの亜種・バークート:Berkoot(Ber-koot)が由来だそうです(ベルクト=バークート)。


 さらに番外。F-15Eのストライクイーグルもアメリカ軍が正式に与えた名称でなく、マクダネルダグラスがつけた愛称です。


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